額田王の謎―「あかねさす」に秘められた衝撃のメッセージPHP研究所このアイテムの詳細を見る |
「額田王の謎」
著者名 梅澤惠美子 発行年(西暦) 2003
出版者 PHP文庫 値段 600-800円
お薦め度:☆☆☆☆☆
これは面白かつた!
額田王の謎と云ふタイトルだが、古代史通史としての側面も持つてゐる。
言葉をかへると、額田王の謎は、そのまま古代史の謎に通じてゐると云ふことである。
以下にざつと、ネタバレにならない程度に、本書に書かれてゐる内容を紹介する。
・物部氏と大王家との關係
・蘇我氏の正體
・額田王の出自(王であるのは何故?)
・乙巳の變とは何か
・天智の正體
・天武の正體
・壬申の亂とは何か
・持統・不比等コンビの陰謀
これらのことを説明することで、やうやく額田王の謎が解けることになる。
それぞれ、單獨でも本が1册書けるやうな大きなテーマであるが、これらに一つのバックボーンが通じてゐて初めて古代史を語ることができるのではないかと思ふ。
少なくとも通説の寄せ集めでここまで額田王の姿を浮き彫りにすることは出來なかつたと思ふのである。
繰り返すが、この本は面白かつた。
2003年9月4日讀了
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