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書籍名 時の渚 カテゴリー ベストセラー
著者名 笹本稜平 発行年(西暦) 2004
出版者 文春文庫 値段 600-800円
感想 ☆☆☆
『天空への囘廊』が傑作だつたので、笹本稜平の本をもつと讀んでみたいと思つた。
この作品は作者の第2作で『天空への囘廊』の前作にあたり、
第18囘サントリーミステリー大賞&讀者賞ダブル受賞作品である。
主人公の茜澤は元刑事でいまは私立探偵。
刑事を辭めた原因は、妻子を殺されてしまつたことにある。
餘命半年といふ老人に、生まれたその日に他人に渡した息子を探し出してほしいといふ依頼を受けた主人公は、
その調査の過程で、自分の妻子を殺された事件との關聯を發見する。
そして、たうとう依頼人の息子を探し出すのだが・・・
おいおい、いくら小説とはいへ、そんな偶然が重なるかよ、と思つてしまふ。
それに抵抗を感じなければ、よみ應へのある作品だといへるだらう。
私には『天空への囘廊』のはうが數倍おもしろかつた。
2004年10月7日讀了
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