「のだめカンタービレ」 Lesson３

「弱小オケ大ピンチ！！愛は貧乏を救へるか」

キスを迫るミルヒーを正拳突きでＫＯしてしまつたのだめ。
ミルヒーが來ないので代はりに千秋がＳオケのリハで振ることに・・・
曲はベートヴェンの第７交響曲。
ディオニソス的な（醉つ拂ひのやうな）情熱を感じさせる、私の大好きな曲だ。

でも、下手だは、音はあはないは、厭がらせはするは、千秋はキレてしまふのだつた。
いつの間にかそれを聞いてゐたミルヒーは千秋を失格だといふ。
そして、ミルヒーが指揮を始めると、出だしこそ揃つてゐなかつたものの、次第にオケが鳴り始める。

ここのところ、シロートでもわかるやうに演奏してくれてゐた。
原作では音がないので想像するしかなかつたのだが、ドラマだと間借りなりにも音があるので、臨場感があつて良かつた。

Ｓオケのコンバスの櫻ちやん。
父親の會社が倒産し、バイトをしながら音大に通つてゐる。
バイトで練習時間がとれなくて、Ｓオケのコンバス隊のお荷物になつてしまつてゐる。
その櫻ちやんに、「大學やめたら？」といふ冷血な千秋。

しかし、練習に出てこなくなつた櫻ちやんに責任を感じた千秋は櫻ちやんの自宅へ。
そこはびつくりするやうな大豪邸。
しかも隱し部屋にはヴァイオリンの名器の數々が・・・
千秋、のだめ、眞澄、峰がこれを賣るやうに父親を説得。

父親がヴァイオリンを賣つてくれたお蔭で、櫻ちやんは大學に殘れることに・・・
櫻ちやん、よかつたなあ！
それにしても、差し押さへを喰つて居るのにあれだけのヴァイオリンを隱してゐた父親もたいしたものだ。

ミルヒーの隱れ家、「クラブ・ワンモアキッス」を踏み荒らしてしまつた？千秋への怒りで、ミルヒーはＳオケ脱退宣言をしてしまふ。
あはや解散かといふ時に、櫻ちやんが「私はこのオケで彈きたい！」と叫ぶ。
するとみんなが、我も我もと・・・
そして、打倒Ａオケを誓ふ峰たち。
ここのバックで流れるメンデルスゾーンの交響曲「イタリア」がじつに效果的にシーンを盛上げてゐた。

次週はいよいよ千秋が正指揮者としてＳオケを鍛へてゆく。
原作では、曲はベートーヴェンの第３交響曲「英雄」だつたが、ドラマではどうやら第７交響曲のままでいくやうだ。
といふことは、あのヴァイオリンを立てて彈くのは最終樂章かな？

のだめマングースがピアニカで「ラプソディ・イン・ブルー」を彈くのはいつになるのだらう。
いまから樂しみだ。

けふもまた、エンディングでマングースが手を振るのにあはせて、手を振りかへしてしまつた・・・