あはれステージア

きのふ、嫁はんが愛車ステージアにガソリンを入れにいつたら、
スタンドでは暇にしてゐたらしく、タイヤのチェックをしてくれたさうな。
結果、タイヤに細かいひびが入つてゐるとのことで、タイヤ交換を薦められたとの由。

おそらくは商賣の口實と思ひながらも、けふ、日産に行つて見て貰つた。
ひびはさほどのこともないが、タイヤの摩耗が進んでゐて、
溝がかなり淺くなつてゐることが判明。
どうやら、來年の定期點檢までは保たないらしい。
あと半年ほどを目處に交換した方が良いとのことであつた。

ステージアＡＲＸのタイヤは225/55R18といふ珍しいサイズ。
某石橋タイヤメーカーのレグノといふ商品にこのサイズがあるが、１本２萬７千圓ほど。
４本で約１１萬圓。
賞與が出たばかりとはいへ、このやうな豫想外の出費に、目の前が眞つ暗になつた心地がした。

午後になり、タイガースの試合をＴＶで見てゐたら、嫁はんが買ひ物からかへつて來て、「ゴメン・・・」と謝る。
嫌な豫感。
「まさかぶつけたんぢやないだらうな」

交叉點で右折レーンに入らうとして、ステージアの左後ろを、直進車の右後ろに擦りつけてしまつたらしい。
見るも無慙な擦り傷である。
あはれステージア・・・・。

車兩保健に入つてゐるので、おそらく現金の支出はなくて濟むだらうが、來年の保險料は高騰することだらう。
相手の損害はたいしたことはなささうなのが救ひだが、ステージアの傷は深い。
へたをすると２０萬圓相當の修理費用がかかることになりさうだ。

金がないときに限つて、こんなことが起る。
人生、「泣き面に蜂」といふことがあるものなのだらう。
それにしても車兩保健に入つておいてよかつた。