１１月５日（月）

きのふは仲道さんのリサイタルを聽きに行つて、友人と食事をして歸つて來た。
それからメールの整理や、ブログのアップ、その他のルーティンをし、ＰＣを落したのが２時半。
やつと、買つて來た仲道さんのＣＤ、ベートーヴェンのラスト３曲が聽ける。
座椅子の場所をオーディオの前まで動かし、眠りこんでも大丈夫な態勢を整へて、ＣＤをセットし、ヘッドフォンで聽き始めた。
第30番のソナタの冒頭、ピアノの音が流れ始めた瞬間、音に感電した。
なんといふ柔らかな、のびやかな、粒の揃つた、つややかな音なのだらう。
リヒテルの「テンペスト」を初めて聽いたときのやうな感動・・・
これは素晴らしい演奏だらうといふ豫感がした。

仲道さんとお話することが出來た興奮で眠れないと思ひ、禁斷の「ビールで藥」といふ荒ワザを使つた所爲で、30番のソナタの終樂章で記憶が途切れてゐる。
８時頃一度目を覺ましたが、もう一度眠つてしまひ、９時半に散歩から戻つて來た穗高に顏を舐められて目が醒めた。
けふはもう一度、最初から最後まで、このＣＤを聽かうと思つてゐる。
その前に、まづは朝食だ。（10:02）