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「上御靈神社」にお參りした後は、今夜の宿、ホテル日航プリンセス京都に向ふ。
「鞍馬口」驛から地下鐵に乘り、四條烏丸で降りる。
地上に出るとあたりは暗くなつてゐた。
そもそも、この旅を計畫したのは日航のクーポン券を使ふためだつた。
期限が2006年2月末までだつたので、それまでに使はないといけない。
どうせなら日航ホテルに泊まらう。
でも交通費はかけたくないし、近いところで旅が樂しめるところ・・・
といふわけで、このホテルに白羽の矢がたつたのである。
つまり、今囘の最大の目的地だ。
チェックインしやうとしたら、フロントのお姉さんが云つた。
「キャンセルが出たので、5500円追加で、ジュニア・スイートを用意できますが如何致しませう?」
なんと!ジュニア・スイートとな!
私は、スイートと名のつく部屋に泊まつたのは、過去2囘だけ。
1囘は新婚初夜、もう1囘はアメリカで會議があつた時に會社が用意してくれた。
もうスイートなんて言葉に縁はないものだと思つてゐた。
一瞬躊躇したが、それをみて、お姉さんが追打ちをかけるやうに云つた。
「通常だと5萬5千円のお部屋です」
なんと我々の豫約したツインのほぼ2倍だ。
「あの、それ一人5500円追加?」
「いえ、一部屋の追加料金です」
「わかりました。ぜひお願ひします!」
といふわけで、素晴らしい部屋に泊まることが出來た。
部屋は廣いは、バスルームは廣いは、眺めは良いはで、もう最高!
こいつは新年早々縁起が良い。
もしかすると、下鴨神社か上御靈神社の御利益だらうか?
夕食は、タクシーで岡崎の「お狩り場」といふ居酒屋に出かけた。
ここは以前、出町の近くの川端通り沿ひにあつたのだが、その後岡崎に移轉した。
以前勤務してゐた住宅會社の、京都にある營業部の人に連れていつて頂いたことが2~3囘あつた。
もとの場所に店が無くなつて殘念に思つてゐたのだが、數年前に花見に來た時に、岡崎で見つけて欣喜雀躍したものだ。
いつか來やうと思ひ續けて數年、やうやく願ひがかなつた。
食べたものは、猪豚のバーベキュー、アマゴの唐揚げ、岩魚の鹽燒、猪豚鍋、野澤菜盛。
ボリューム滿點で、最後は苦しいほどだつた。
ああ、なんとも倖せな一夜である。
ホテルにかへつて入浴。
ひろびろとしたバスで、のんびりと疲れを癒す。
長いパジャマ(上着だけ、ヒザまである)を着て、TVを觀る。
嫁はんがベッドに入つてから、私はひとりで翌日の行き先を檢討した。
下鴨だけでは上賀茂の神樣が怒るかも・・・
よし、まづは上賀茂神社へ行かう!
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