7月4日
『輪違屋糸里』浅田次郎 2004年
再読。
初読は2007年6月25日。奇しくも亡父の27年目の命日だ。
ま、それはさておき
この小説の一番の眼目は芹沢鴨だろう。
芹沢鴨の悪名を高からしめた「大和屋焼き打ち事件」と、いわゆる「八月十八日の政変」との関係が、すとんと胸に落ちた。
誠の武士、尽忠報国の士としての芹沢鴨。
これまでのイメージを根底から覆された。
そして、糸里のまあ勁いこと。
芹沢鴨や糸里の魅力に引き換え、土方の小賢しいこと。
こういう視点からの新選組、新鮮でした♪
7月11日
『大名倒産』浅田次郎 2019年
初読。
おもしろい!
『壬生義士伝』『輪違屋糸里』と重いのが続いただけに、この軽みが楽しい。
通勤の車内で何度笑いを噛み殺したことか!
260年間で積もり積もった借入金が25万両、利息が年に3万両、歳入は1万両…
この絶望的な財務状況下にある越後丹生山藩の第十二代松平和泉守は計画倒産を目論み、長男に家督を譲り自らは隠退するも、長男は急逝。
次男はお馬鹿で三男は病弱。
妾腹の四男・小四郎が跡目を継いで孤軍奮闘、なぜか貧乏神や七福神が応援してくれることに。
鮭が食べたくなること必定です😄
7月12日
『つばさよつばさ』浅田次郎 2009年
再読。
エッセイ集。
「あぐらをかく」の「かく」って?
キャビア300gで21万円!怖い😱しかも食べきれなかったのを猫に食わすとは!😄
「おさんしりふり」「すいすいごんぼう」「けさらんぱさらん」前二者がとても気になる。
「ダメと思えばなんでもダメ」というナジャはすごい。
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