大阪・京橋 カンタービレ声楽教室のブログ

レッスンの話題を中心に書いています。

イタリアでのレッスン日記(8)

2011年01月24日 | イタリア・声楽レッスン日記(過去編)
マニフィカ カンタービレ声楽教室



※閲覧上のご注意:表現方法の違いがあったり、私個人に対するレッスン内容なので万人に共通する内容ではありません。

同じことを言っても言葉というのは時として180度ま逆のことを意味することもありますので、その辺りはご了承の上でご覧下さい。

過去に書いたイタリアでのレッスン日記を紹介しています。





ここのところめっきり日記更新ができませんでした。
先生の本番があったこともありますが、前回の日記で復活!といっておきながらまたまたしんどい日々を送ってしまいました。
帰国までの日付をみて頂いたらわかるかと思いますが、半分を過ぎました。
この頃ってやっぱり疲れもでてくるものなのでしょうか。
昨日から、ちょっと体が軽くなってきたぞっていう手応えを感じてきたので、なんとかこの調子で元気になりたいと思っています。

さて、やっぱり元気じゃないとなんだかな~というレッスンになってしまった~と思った今回でしたが、録音を聞いてみたら、なんのことはない、最初の頃に調子がいいぞ!と思っていた時よりも歌えてました。
調子が悪い時にそこそこのことができるって、調子がいい時に歌えるよりもなんだか嬉しい☆

という訳で、今回は初心に戻って初めの頃のように書いていきます。

まず、bocca chiusaから。
これなんですが、私はどうしても押したくなるらしく、このbocca chiusaが全ての基本なのにこれでいいんだろうか~というのが最近の私の
一つの課題であります。
先生には押してなくて空気が少ない時はうまくいってる、という風に言われてます。
今日のところの私の見解では、押すなと言われても押し続ける傾向にあるので、ここはその発想から離れてみようかと思います。
もっとピンポイントで響く場所を意識してですね、(おそらく私は声がleggeroだし、先生よりも針の穴くらいでいかなきゃいけないと思うんですよね…) 本当にいい場所に来たら押すことなく響くと思うのでいけるんじゃないかな…と思ってます。
試してみますよ!

で、ですね、前回も言っている通り、私の最大の問題点でもある舌なんですが、これもなんだかうまくいきそうな、今までと違う感覚が
今回あったんですよね。
どうも私は「i」や「o」を随分と意識し過ぎていたようです…。
こんなところにヒントがあったとは思いませんでした。
これも先生の言葉から「あれ?」って思ったことなんですよね。
本当に先生のこの着眼点には恐れ入ります。
どんだけポケット持ってるんだろうな…。
今までこんなアプローチの仕方をした先生はいません。
ということで、延々と「Non dire O!!」を繰り返して下さっています。
私も教えたことのある身なので、このしつこくしつこく、決して諦めることなく繰り返し言ってくれる先生に本当にレッスン中に感謝したくなります。

すみません、レッスン日記って感じじゃなくなってますね・汗

で、ですね、発声までの道のりをちょっくらまとめてみましたよ。

①Appogio(支える)
②お腹の筋肉でスタートボタン
③Ferma(止まって)→お腹はもう何もしない。
④Lungo subito(iの発声が始まってすぐに。
音を止めないで動かすという感じです。)
⑤Non dire O!

③と④は同じときの仕事だと思います。
とにかく最初にお腹の方の仕事は全て完了させる、声を出しているときに、えいこらさっとお腹を動かしてしまうと、どうも「押す」「息を吐きすぎる」という事態を招くようですね。

それと、「開ける」ことは大事なのですが、実際顔を運動させてから歌った方が歌いやすい気がしますが、これも思いすぎはどうもよくないようで、「もう開いてる」ぐらいの勢いで、リラックスした方が今の私にはよさそうです。
あ~、ここでもリラックスの一文字が。
今年の私の目標なんですよね、「リラックス」。
自分がリラックスできなくて、他の人をリラックスさせようなんて土台無理なんじゃないかな~って思ったんですよ。

う~ん、今日はよく道をそれますね・汗

ま、そんな感じで発声を終えまして、曲は先週から「Oh,quante volte」になりました。

がっつんがっつん曲はやり進めてます。
というのも、残念ながら先生と一緒にいられる日々っていうのは後少しです。
なので、私が日本に帰ってから一人で課題に挑めるように先生は色々と今のうちに手をつけて下さっているのです。
ふふふ…一日に一時間。
とてもじゃないけど足りません。
だけど、これ以上歌って声が出なくなるとかも嫌ですし、とにかく頭だけでできる作業はできるだけやってレッスンに挑もうと思ってます。

Manonももらったんですが、私はフランス語は勉強したことないよ~ ってことで、頭を抱えてます。
歌えるんかしら…
歌詞を読んだら曲が飛びます。
そしたら自ずと発声のことなんて二の次になりますよね(苦笑)
えらいこっちゃ・汗

とにかく、こんな毎日です。
体を壊している場合じゃないですね~(苦笑)
またまた書き進めていきたいと思ってますので、
皆さん、お付き合いよろしくお願いします☆




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イタリアで活躍するオペラ歌手Maddalena Calderoniによる声楽プレミアムマスターコースを開催致します。7割以上の方が繰り返し受講されている声楽のマスターコースです。イタリアの技術を学びたい、自分の可能性を伸ばしたい方は是非ご参加下さい。ホームページで受講生の声やレッスン風景もご覧頂けます。
⇒こちらをクリック

[開催期間]
平成23年2月5日(土)~13日(日)
・グループレッスン:5日(土)・6日(日)・12日(土)・13日(日)
・プライベートレッスン:7・8・9日いずれか一日を選択 (プライベートレッスンは非公開です。)

[募集期間]
受講生:平成22年11月25日(木)~平成23年1月24日(月)
公開レッスン見学希望者:平成22年12月1日(水)~平成23年2月3日(水)
(期日までに募集定員を満たした場合にはその時点で募集を打ち切ります。)

[会場]
大阪・京橋

[当マスターコースの狙い]
声楽の技術を完成させるためのこのマスタークラスはオペラの声楽技術における表現の可能性を掘り下げることを狙いとしています。各生徒は3~4曲を用意し、講師はその中から生徒の能力に見合ったものを選び、コースではその曲を学びます。尚、今回より選抜コース(専門技術取得の資質がある方やプロ・プロを目指す方が対象)と一般コースに分けて受講生の募集を行い、より多くの方が受講しやすい形になりました。

お問い合わせ・詳細はこちらをご覧下さい。⇒こちらをクリック


主催:マニフィカ ラ・ムージカ♪
後援:在大阪イタリア総領事館 イタリア文化会館


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イタリアでのレッスン日記(7)

2011年01月17日 | イタリア・声楽レッスン日記(過去編)
マニフィカ カンタービレ声楽教室



※閲覧上のご注意:表現方法の違いがあったり、私個人に対するレッスン内容なので万人に共通する内容ではありません。

同じことを言っても言葉というのは時として180度ま逆のことを意味することもありますので、その辺りはご了承の上でご覧下さい。



日記を書くと「言葉」としてまとまると思います。
それって自分の中で深く理解するためだったりしますが、 たまに言葉として固めたくなくて、ここ数回のレッスンもそんな感じだったので日記にしませんでした。
またそんな回もあると思いますが、とりあえず再開です☆

まず、なんで固めたくなかったかというと、えてしてで苦手であってり、できていないことって思い違いをしている場合があると思うんです。
ここ数回の私はそんな気がしてきていて、それを見つけるためにすぐに結論を出すのではなく自分自身をじっくり眺めてみようと思ったのでした。

それで、毎回レッスンの進行と共に書いてきた日記ですが、今回は自分が思ったり、これから試してみようとか、自分の頭の中のことを書いてみたいと思います。

ときどきこう風に書くと、うまくなっていくことと自分の感覚の変化(思い違いの発見など) がどのように動いていったのかよくわかるのではないでしょうか?

自分が今までこうだ思っていたこと、または癖がたくさんついてるな~と今は思っていること、それは、 「前に!」或いは「当てるポイントがある」ということです。
時としてこの表現がとてもいいこともあると思いますが、今の段階の私が想像するのはよくない。
これを完全払拭しようと思います。

annunsare(嗅ぐ)ように。
そしてここのspazzio(空間)、この感覚を常に持ち続けることに気持ちを集中してみようと思います。

次にappoggiare(支える)
これは、絶対前よりできてます。
ただ、完璧じゃない。

私はlingua(舌)に力が入ったりするんです。
(この癖の人がそんなに多くないと思いますが、あごに力が入る人は同じことが言えるのではないかと私は思います。)
それはこの支えとも関係があるように感じています。

たぶんこれが私の最大の思い違いの一つじゃないかと思います。
私には「力を入れる」って感覚が絶対あると思うんですよね…。
「ferma(ストップ)」の感覚と共に、とにかくこれをごろっと変えてやろうと思ってます。

次に、これはマイミクさんからもコメントを頂いていたのですが、自分のものとしてなかったんです。
(なんと表現してよいやらわからないのですが…)

何の話かというと、高音を出すときなんですが、 「後ろが開く」ということ。

これです。
私の二つ目の思い違い。

というか、この思い違いをしていても高音が出せてた自分が信じられない・汗
(本当は高音と書きたくないけど、これ以外に言葉がない…)

とにかくこの「後ろが開く」の徹底的な染み込ませをしていきたいと思います。




最後に。

足すというより、いらないものは「捨てる」、そして180度逆なことでも思い切りよく変えるっていうことなんだと思います。

変化を恐れていたときもあったけど、今はがっつり捨てるし変身する気満々です(笑)
たまねぎを最後まで剥いてやるって感じだし、(後に何が残るんだ・笑)古い服はぜ~んぶ脱いで日本に帰ります!

この年まで歌を続けてきたから思うのですが、今勉強してたり、勉強し始めている人に私が先生として教えるなら、この気持ちは絶対に伝えておきたいことです。

変化を恐れていては前に進めない。

簡単なことだけど、でもとても大切だと思います。





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イタリアでのレッスン日記(6)

2011年01月11日 | イタリア・声楽レッスン日記(過去編)
マニフィカ カンタービレ声楽教室




今日の日記は、特に「調子が上がらないな」とか、「調整中」という方に読んで頂きたい内容です。。。




※閲覧上のご注意:表現方法の違いがあったり、私個人に対するレッスン内容なので万人に共通する内容ではありません。

同じことを言っても言葉というのは時として180度ま逆のことを意味することもありますので、その辺りはご了承の上でご覧下さい。



今日ははっきり言って体が全然言うことを聞きません。
でも、意外とレッスンに行ったらなんとかなるかな~なんて思って行ってみました。

しかしまあ、回を重ねる毎に色々言われまくる私…。

楽しいわ~♪
まだまだうまくなる気がします(*^^*)
(先生にうまいこと乗せられてます・笑)


さて、今日はまた「ん~」から始まりました。
(口蓋に…という発声です。)
まあ、案の定できないことこの上ない。
ぷしゅ~って感じです。
 
毎回同じことを言われているのですが、特に私にとって難しいのが
「Apnea」
訳すと「無呼吸・呼吸停止」という意味ですが、
「息を吸って止める」
この動作があいまいなのです。

でも今日、なんか自分が思い違いをしているような…
できていないのはその「思い違い」のような気がしました。
なので明日試してみます。

次回、土曜のレッスンでそれを試してうまくいったらまたご報告します。

で、あまりにも声が疲れているし、体が動かない私に先生は
「今日は調子が悪い日なの?」
と聞いたので、間違いなく調子が悪い私は
「悪い。」
と言いました。

あ~、なんて素直な私。
日本じゃ「調子が悪いです。」なんて言えないような教育を受けてきたんだけど、 イタリアの技術を前に、「リラックスしてなんぼや!」
と思えるようになっていたので言いました。
そしたら…

「Fa niente. Non e` un problema. Non essere preocupata. Perche` magari non va benissimo, devi pensare 2 mesi, 3 mesi, un anno di lavoro. Non pensare oggi devi fare tutto. Calma. Non e` importante. Anche se facciamo poco, perche` oggi non riesce. Molto normalmente. Succede tante volte anche per me. Se posso chiudere, faccio le altre cose. Ma non posso, insinto pochino. Ma non tanto. Perche` e` utile. Non e` utile, non e` interessante insistere continuamente quando la giornata non e` buona.」

だいたいこんな感じです。(間違ってても大目に見て下さい・汗)
訳してみますと…(だいたいで大目に見て下さい・ははは)

「仕方ないじゃない、大した問題じゃないわ。 心配しないで。
よくなくても、2ヶ月、3ヵ月、一年先のことを考えなさい。
今日全部しようなんて思わないで。
大丈夫、そんな大きなことじゃないの。
ちょっとしかできなくても、今日はできないのよ。
そんなのよくあること。
私にだって何回もあるわ。
私の場合、練習をやめられるなら他のことをするけど、もしできなかったら、もう少しだけやってみる。でも少しだけ。
その方がいいの。
うまくいかない日に、練習していいことないなら続けることに執着するのは全然いいことじゃないしね。」

なんてことを言ってくれました。
訳すって難しいですね~。
先生ってこんなキャラクターかな(苦笑)
ま、いいや。
でも、私はこういう精神的なことってとても大切な気がしたので書いてみました。
大きく成長したいなら、こういう大きなスパンでもって物事を見たいし、こういうスタンスでいることが自分の歌を客観的に捕らえる時にも必要じゃないんかな~と思いました。

こんな力の抜ける話を聞いた後、本当に無駄な力が抜けたのか次のパッセージでは結構うまくいきました。

①ドミレファミソファレド
「ドミ」をi、「レファ」をe、それ以降を「o」で発声。
②ソファミレドレミファソラシドレドシラソファミレド
最初の下降を「i」で、それ以降は「o」で発声。

①の注意点は高音域で発声する時には広げてしまわないこと。
「私にとっては大して高い音じゃない」
②最初の一音はめちゃくちゃたっか~いところから
降ってくるように。
「Dal ciel cade!」

先にあるように、本当にうまくいったんですが、だからといって全てがオッケーという訳ではありません。

以前の私では考えられないのですが、私はアジリタが結構得意な声です。
だからどちらかというとAppoggiare(支える)やLegatoが難しいようです。

だけど両方できなくちゃね。

その後、結局ちょっとだけ歌おうといった割りにうまくいったのでNorinaも歌いました。

例えばなんですが、皆さんはフレーズの中で最高音を出すときにどんなイメージを持っているでしょうか?

私は高いな、だけでした。

でもですね、前の日記にも書いたかな?
最高音の手前で十分に開ける、準備万端にしておく、と書いてたかと思いますが、それに加えて今日はこんな風に言われました。

手前の音が一番高くて、その後はGiu`(下に)或いはGirare.って言われたんですよ。
Girareってまわすんですよね。
知ってた言葉なんですけどねぇ。

なんか手前の音より「低い場所」にあるイメージが鮮明に浮かんできたんですよ。
「は、何?!こんなに楽していいの?」みたいな。
開け切ってしまったら「低い」のイメージで十分出るし、しかも「低い」ので音自体がリラックスする。
(準備して開けるを必ずしないといけないけど)

このイメージがすっときたんですよね。
私にとってはすごくよかったです。
よかったら試してみて下さい☆

そうだ、歌と関係ない話ですが、先生はこんなことも言いました。
私の声だと 「Nolonaなのよね。」

~onaって「大きい」って意味があるんですよ(笑)
(相合傘したら私は常に腕を超まっすぐ上に伸ばしてないといけなかった)
ほんとかわいらしい人だなって思います☆

次回はUna voce poco faもちょっと歌う予定です。
(先生が歌ったらむちゃくちゃうまかった(>






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イタリアでのレッスン日記(5)

2010年12月20日 | イタリア・声楽レッスン日記(過去編)
マニフィカ カンタービレ声楽教室




※閲覧上のご注意:表現方法の違いがあったり、私個人に対するレッスン内容なので万人に共通する内容ではありません。

同じことを言っても言葉というのは時として180度ま逆のことを意味することもありますので、その辺りはご了承の上でご覧下さい。




6回目のレッスンです☆ (5回目は飛んでしまったようです。)

今回はアジリタから始まりました。
(1)ドレミファソファミレド×2
一回目はi、二回目はoの発音です。
私のやりがちな癖というのは下方に空間を開けてしまいがちなので、このアジリタでも、「Solo sopra!(上だけ!)」とか「Non troppo O!(Oとし過ぎない!)」と言われたりします。

で、出だしの音やiの発音で気をつけるのは、「Non spingere(押さないで)!」ということ。

Oの発音は先ほどの繰り返しになりますが、
「Non cadere!(落とさないで!)」
「Non andare dietro!(後ろに行かないで!)」

これは「私もよく言われるよ~」なんていう声もよく聞くのですが、私も言われてます・汗
「Non perdere il punto che nasce il suono!(音が生まれるポイントを見失わないで!)」

その他では、行きは結構気をつけて発声しているにも関わらず、下りてくる時に落ちてしまった場合にはこんな風に言われました。
「L'ultimo suono e` come primo.Devi entrare!(最後の音は初めの音のように出しなさい。(最後の音は)入るように!)」

※イタリア語が間違ってたらごめんなさいね~・汗
言われたことを私が思い出して作っている文もあります☆

(2)ドミソドシソファレド
最初の「ドミ」にあたる音をiで、後はoで発音します。

ここでの注意点はiに対して「Non spingere!(押さないで!)」ってことです。
どんだけ私は押してしまっているのでしょうか…。
こんな風にも比喩されました。
「come fumo di camino(暖炉から出る煙みたいに)」
上に上にってことですね。

次に第三音にあたる「ソ」の時点でMAXに開ける。
Gra~ndeって感じです。(grande=大きい)

で、ですね、こんなことを言われましたよ。
「声を前に!」って言われた経験がある方が多いと思います。
私も例に漏れず言われまくりました。

しかし今回、私は全然違うことを言われました。
(ご注意下さい。前に出さないといけない方も絶対いると思います。
この場合、私の現在の声に対するレッスンでの言葉です。)

「Non fare voce avanti!E` gia avanti.(声を前に出さないで!すでに前に出てるから。」

先生的には「前」ということによって、「より押してしまう」効果があると考えいらっしゃって、むしろ「上」という感覚を持つことが大切だと考えられているようです。(Mirella Freniも同じことを言っていたそうです。)

少なくとも私には「上」という感覚をもっと持つことが必要だと思います。

で、どんどん高音になるに従い、ついつい押しがちですが
そこはこんな想像をしろと言われました。

ストローのさきっぽに小さなバスケットが付いていて、息をぷ~っとするとバスケットの中の小さいボールが浮くっていうおもちゃがありますよね?わかりますか?

この小さなボールが声だ、というんです。

ん~、確かに先生の声もこんな感じだな…。
でも押したくなるんだよ(苦笑)

…とにかく練習だな(苦笑)

(3)ドミソドミソファレシソファレド×2
一回目はレガート
二回目がスタッカート

毎回書くことが増えていくと感じるのは私だけでしょうか…。
まだ発声の段階です・汗

これは全ての音が「tutto vicino(全部が近くにあると思って)」ということ。
高音になるほど、仕事がいっぱいって感じになりますが、あくまで簡単に…

スタッカートは常に「ほっほっほ」という感じで
上方向に開ける。
決して押さないこと。

これがここってとこにこないと美しくない。
針の穴のようですね。

で、私的にはAsより上辺りにきたら、後ろ方向の空間が
すごく大事になってきます。
ここが開かなきゃなんかおかしい。
しっかり開いている時は声が違います。




この後、コンコーネ25番の3番を歌いました。
跳躍音程の多いこの曲でのポイントはフレーズの最高音の
一つ前ですでに空間を開けておくこと。

最高音を出すときに大きな動きをするのではなく「ピノッキオの鼻が伸びる」イメージを持つ、ということを言われました。

なんかこういうかわいい表現をされるとリラックスのできるし、そして言われたこともできてしまう私です・笑

で、この後Don PasqualeのNorinaを歌いました。

今日はすでに長くなっているので詳しくは次の機会に書いていきたいと思っていますが、自分で思ったのは、もっと感覚をごろっと変えてしまわないと、ということでした。

「私が思っているより」というのがキーワードのような気がします。

ん~、これについてはもう少し自分の中でも
吟味してみたいと思っています!






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イタリアでのレッスン日記(4)

2010年12月14日 | イタリア・声楽レッスン日記(過去編)
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注意:今日は長いよ(Mixiのマイミクさん対象に書いた文章で、臨場感を欠きたくないので崩したままで載せています。ご了承下さい。)




実は昨日から熱が出たり、胃の調子がかなりおかしくなったりで、そんな中でのレッスンでした。
しかもその前に他の生徒さんのレッスンも見学しました。
一人目は女性ですが、二人目はなんと男性!!

びっくりしません?!
女性である先生が男性を教えるなんて!

でも驚いてきいてみたら、発声は一緒だから問題ない、ですって。
彼は勉強を始めて一年目なので、もっとうまくなれば表現などを男性の先生について
学ばなければならないと思いますが、確かにレッスンからなんの問題も感じられませんでした。
(田舎だから男性の先生が見つからなかったのかしら?)

女性の方は残念ながら今日はかなりお疲れのようで、感想は次に聞けた時に書きたいと思います。

で、男性の方ですが何を歌ったと思います?

「星は光りぬ」

ここでまた聴くことになるとは思いませんでしたが、彼の方が声の質などず~っと良かったです、私的には。
(このレッスンの前に丁度オペラを見たばかりだったのですが、その時に歌われた「星は光りぬ」よりもいいという意味です。)

で、実は私、男性のオペラのレッスンを聴くのは初めてだったのです。
(女性のレッスンは山程見てきましたが…)
「いい曲だ~☆」って今まで聴いてきた訳ですが、これ程大変だとは思っていなかった。

男性の皆さんはすごい頑張って歌ってきたんだね。
これってまさに緊張の連続って感じですよね。

しかしまあ、いい曲だ~

ちなみにレッスン中に先生も歌ったてたんですがうまいよ~(笑)
女性が歌ってもこんなに聴かせるもんなのかって正直思いました。


で、こうしてたくさんの色々なレッスンを見せてもらう理由は自分自身の向上は当然ながら、先生のレッスン運び、または言葉遣い等を学ぶためでもありました。
先生に私がベルカントを日本にもっと広めたいと思っている旨を伝えていたので、こういう時間を作ってくれたんです。
先生と色々お話しましたが、本当に親切な方で(日本の「優しい」の捕らえ方とちょっと違う気がするんです…)
先生と出会えたことは幸運以外の何者でもないとひしひしと感じています。

で、私は先日世界的なオペラ歌手の歌も目の前1メートルで見てきて、そして今日は勉強中の生徒のレッスンも見ました。

これってすっごい比較ができたんですよね~。
今日の日記はそれを反映させたいと思います!




私のレッスン内容と共に書きていきます。
毎度同じようなことの繰り返しですが大丈夫ですか?

まず「ん~」の発声。
これの注意点は小さく出すこと。
大きく出したくなるんですが…piccolo piccolo.

これも比較しました。
やはり先生達の場合は場所が決定的に「上」ですね。
点も確実にはっきりしたところを捉えています。
生徒さん達の方があいまいで範囲が広いんです。
たぶんfiatoして(息して)支える、この準備も甘いんじゃないかと思います。
で、点を捉えた後で完全に外に抜けている。
私達はまだ片足が残っているって感じがします。

次に口を開けての発声。
「MI→O」
どうしてもやってしまいがちなのが、あごっていうか、骸骨を想像したとき、あごの根っこからパカパカ開きますよね?
あんな感じで落ちてしまう時は最悪です。(下に開けすぎというか…)
女性の生徒さんが今回はこれにかなりなってました。
すると前に響かないで、音を飲み込んだような音になります。
もしかするとあごに力が入るタイプの方はこれかもしれないですね。
あくまで空間(Spazzio)は上に。
で、MIからOに移動する時に、「同じ位置(Punto)で」っていうのは当たり前のように皆さんも言われていると思いますが、
「やっているつもりなのに…」って感じる時には鏡を見てみて下さい。
「i」のPuntoから口自体が下がってる場合があります。
(Non devi andare giu`.って感じです。)


次にこんなパッセージをしました。
ソファミレドーソード。

これは最初のポイントと「ド」に来たときは高い位置を保っていること。
「ソ」に跳躍するときにはgiu`(下に)、そして最後の「ド」でも高い位置で。

正直これを文章にするのが難しい…。
でも、とにかくおっこちないで。
Spazzioもしっかり…。


次はアジリタです。
一応書いてみます。五線譜じゃないのでかなり見にくいと思いますが。

ド、ドレミ、ミファソ、ソラシドレミファ、ファミレ、レドシ、シラソファミレド(fiato)
ドレミ、ミファソ、ソラシドレミファソファミレミレドシドシラソファミレドー

面白いですよ~これ。
意識としては「Ferma」。
上がったり下がったりするけど、Ferma(動かないで)
後は一つ一つ歌わないこと。


最後に曲。Sposa son disprezzataです。
毎度同じことを言ってますが楽譜がないといいにくい。
何かいい方法があればいいんですが。
あったら教えて下さいませ☆

とりあえず感想だけ。
昔うたったことのある歌ですが、こんなに自分自身の気持ちも変わるもんなんだな~と思いました。
あまりご飯が食べられなかったため、最後はエネルギー切れでしたが、とにかく今日も大満足のレッスンでした!
こういう時、やっぱり私って歌が好きだって思います。


しかしまあ、オペラ歌手の二人と自分を比較してみて思うのは、先に書いたことと被りますが位置がまだまだ甘い。
お二人の方が「点」「場所」「空間」に厳しい。
私はまだまだ甘い

だけど先生の教え方はすごくわかりやすいです。
とても褒めて頂いていて、先生は「(私の進歩に対して)私も嬉しい。」とも言ってくれます。
もちろん私のことなので素直に受け取ってますが(笑)
私がこの先生に対して思うのは、すでにどういう道筋を立てて組み立てていけば生徒にとってテクニックを体に染み込ませやすいかを
かなり分析している気がするんです。
分析をどの先生もしていて当然かもしれませんが、私は自分も歌えて、でも教えるのもここまで上手という先生はとても珍しいと思います。
そのせいでかなり授業の内容を飲み込みやすいのも事実です。

どこかの日記で書いたかもしれませんが、先生がこの9月に来日し、声楽のマスターコースを教えられるのですが、本当に彼女に習った生徒さんは満足できるだろうという気持ちがより一層高まりました。
マスターコースの後のコンサートでたぶん先生も歌うと思うので、お近くの方はよかったら聴いてみて下さい。
声楽を勉強されている方には受講や聴講をほんとにお勧めします♪
ほ~んとみんなにもこの感じを感じさせてあげたいって思います





宣伝のようになってしまいますが、見学して頂けるとどれだけ濃い内容のレッスンが理解して頂けると思いますので、私の先生のレッスンに関心のある方は一度お越し頂きたいなぁと思います。




マニフィカグループからのお知らせ

[大阪]第4回声楽プレミアムマスターコース受講生・公開レッスン見学希望者同時募集!!

イタリアで活躍するオペラ歌手Maddalena Calderoniによる声楽プレミアムマスターコースを開催致します。7割以上の方が繰り返し受講されている声楽のマスターコースです。イタリアの技術を学びたい、自分の可能性を伸ばしたい方は是非ご参加下さい。ホームページで受講生の声やレッスン風景もご覧頂けます。
⇒こちらをクリック

[開催期間]
平成23年2月5日(土)~13日(日)
・グループレッスン:5日(土)・6日(日)・12日(土)・13日(日)
・プライベートレッスン:7・8・9日いずれか一日を選択 (プライベートレッスンは非公開です。)

[募集期間]
受講生:平成22年11月25日(木)~平成23年1月24日(月)
公開レッスン見学希望者:平成22年12月1日(水)~平成23年2月3日(水)
(期日までに募集定員を満たした場合にはその時点で募集を打ち切ります。)

[会場]
大阪・京橋

[当マスターコースの狙い]
声楽の技術を完成させるためのこのマスタークラスはオペラの声楽技術における表現の可能性を掘り下げることを狙いとしています。各生徒は3~4曲を用意し、講師はその中から生徒の能力に見合ったものを選び、コースではその曲を学びます。尚、今回より選抜コース(専門技術取得の資質がある方やプロ・プロを目指す方が対象)と一般コースに分けて受講生の募集を行い、より多くの方が受講しやすい形になりました。

お問い合わせ・詳細はこちらをご覧下さい。⇒こちらをクリック


主催:マニフィカ ラ・ムージカ♪
後援:在大阪イタリア総領事館 イタリア文化会館


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