スーパーパントマイムシアターSOUKI ブログ

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難波創太からのメッセージ:スーパーパントマイムシアターSOUKI継続支援プロジェクト#SAVESOUKI

2020-11-13 19:16:00 | #SAVESOUKI

難波創太からのメッセージ:スーパーパントマイムシアターSOUKI継続支援プロジェクト#SAVESOUKI

 

SOUKIに参加して早1年半になる難波です。

その間、3つの演目に出させていただきました。

毎回細かく台本を書いて先生に提出するのですが、大体撃沈します。

それでも是々非々で良いところは採用され、なんとか舞台稽古が始まります。

台本を書いた身としてはやはりこうしたいという思いを持っていますので、

生意気にも演出家の先生とぶつかります。

まあぶつかるといっても、芸歴34年の先生には敵う訳もなく、

言われるがままに動いていくことになります。

といっても芸歴1年半の私はそんなに上手に動けるわけもなく、

先生の演出でなんとか形にしていただいているわけです。

 

そんな稽古をしている中で、先生の名言というものが結構ありまして、

これはと思うものはいつもメモしているわけです。

私がよくそれをネタにするので、最近はあまり名言を吐いてくれないのですが、

その中のひとつをご紹介させていただきます。

「ただ突っ立ってるだけでは誰も観てくれないよ。

ただ立っているだけでも「立つ」という佇まいがあり、見せるための姿がある。

緊張感のない姿は誰も最後まで観てくれない。」

 

これは数ある江ノ上語録でもお気に入りのひとつでして。

私が最初にスタジオで稽古に参加した時におっしゃっていた言葉です。

 

先生が基本姿勢について説明していた時のことです。

ヘソの下の丹田を凹ませて、横隔膜を引き上げます。

頭から踵までピンと背中を真っすぐにさせなくてはなりません。

背骨というのは普段S字にゆるくカーブしていますので、

それを無理やり真っすぐにするのはかなり使ったことのない筋肉を緊張させます。

それを常にキープしてろと言います。変な汗が出ますよ。

なぜそんな無理な姿勢をしなくちゃいけないのかということで先ほどの名言が出たわけです。

 

パントマイムは元々大道芸なので、街行く人々の目に留まり、引き付けなくては始まりません。

次の動きがどうなるのかわからないワクワクの緊張感が観ている人を釘付けにするわけです。

だから、ただ立っているだけでも「異世界」を表現しなくてはならないんですね。

この「観続けてもらう」というただ1点に向かって、

パントマイミスト達は膨大な稽古をひたすらやっています。

こういったことをテーマにして、クラウドファウンディング用の拙い映像を作りました。

 

たった3分間ですがよろしかったら観てください。

 

難波創太