SOUKIは90年の結成から
小劇場を活動の拠点としていた
池袋小劇場、アートボックスホール、テルプシコール等々…
客席数は100席程度だ
3年ほど活動した頃
このままで良いのか?と疑問を抱いた
仲間、知り合いで埋まる客席…
もっと多くの人にパントマイムの面白さを
知ってもらうためには
もっと客席数の多い劇場での公演が必要だと思った
しかし、それは
今まで以上に宣伝活動に力を入れなきゃ客席は埋まらないということであり
失敗すれば借金というリスクを背負って活動するという決意が必要だった
93年
ある新聞記事が目に入った
シアターXの上田さんの記事だ
「若者よ!どんどん企画書を持ってきてください!」
要約するとそんな記事だった
俺は書いたよ
めっちゃ拙い内容だったと思うけど
電話してアポとってドキドキしながら持っていった
それで
いっぱいダメ出しされたww
その時思ったんだ
「想い」を「言葉」にできなきゃダメだってね
そして
俺にはあらゆる芸術に関しての知識が圧倒的に足りなかった
上田さんの話についていけなかったんだ
「知らない」「見たことがない」「読んだことがない」
そんな返事のオンパレード
まいったね…
それからというもの
俺が他の芸術に関して
「読む」「見る」「聞く」ことを実践した
だから、先生なのさ
恥をかくのは悪いことじゃない
前に進む原動力になるからね
この出会いには本当に感謝してる
今思うとねww
企画書を持ち込んで1年後
やっと公演を実現できた
それが
94年「右岸ノ迷路ハ快楽ノ溜リ」って作品
それから4年間
客席最大300という劇場での活動が始まった
毎年、終演後には上田さんとミーティング
次回作のテーマを色々と話をしてチャレンジングな4年間だった
シアターXという劇場は
俺とSOUKIを逞しく成長させてくれた場所なんだ
スーパーパントマイムシアターSOUKI
江ノ上陽一