ご近所のベランダに鯉のぼりが飾られました。
晴れた空にひらひらと泳ぐ鯉のぼりを見ていると気持ちが晴れやかに、元気になりますね。
子どもの健康を願う親の気持ちはいつの世も変わりません。
端午の節句には、「ショウブ湯」と言って、生のショウブの葉をお風呂に入れて浴する習慣があります。
身体を温め、腺病質に効き目があるとされ、子どもの健康を願って伝えられてきたものだそうです。
腺病質(せんびょうしつ)というのは、体格が小さく、痩せ気味で、リンパ節などが脹れやすい、小児の虚弱体質のことです。
まっすく勢いよく生えているショウブの葉に子どもが無事に成長する姿も重ねたのかもしれませんね。
ショウブ湯は、身体を温めるので、冷え症や肩こりなどにも効果があるようです。
桃の葉と一緒に入れると「あせも」にもいいそうですよ。
生の葉は、子どもの日が近くなるとスーパーなどで売られています。
今年もショウブの香りに包まれてゆったりお風呂を楽しもうと思います。
子どもだけでなく、大人にも嬉しい効果のショウブ湯のご紹介でした。
参照:「くらしの薬草と漢方薬」 共著 水野瑞夫/太田順康 新日本法規
「漢方と民間薬百科」 大塚敬節 著 主婦の友社
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