ようやく冬がやってきました。
一年が過ぎるのは早いですね。
漢方小噺として季節の過ごし方をご紹介してきましたが、最後の季節、冬です。
中国の古い医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」によると、
冬は「閉蔵(へいぞう)。もろもろのものが門戸を閉ざして閉じこもる季節」だそうです。
その冬の養生法は次のように記されています。
*夜は早く寝、朝は遅くまで床にあって、日が昇ってから起き、寒気に損なわれないようにする
*気を鎮めて、何かしなければ、と思う気持ちを隠す
*ひそかな心持で、すべてに満足する
*直に寒さに触れないよう、温かくして過ごす
*働きすぎて汗をかいたり、陽気を逃さないようにする
天の陽気の力も弱くなる冬。心も体も穏やかに過ごす。身体を温める。
動きすぎて汗をかかないように注意して、体の中の陽気を逃がさないよう。
陰気を養うように過ごせば、春も元気に迎えることができるそうです。
とはいえ、師走は、仕事納めや大掃除、迎春準備と心も体もフル回転の時期です。
だからこそ、8割出来たら大満足。5割できたらヨシ。
くらいの気持ちで過ごしましょう。
今年は、夏も秋も暑い日が続き、陽気を使いすぎ、
エネルギー不足の人が多くみられます。
冬の間に気を養い、新しい一年を元気に過ごせますように。