エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

オセロ人生『三浦 和義』

2020-06-19 08:08:01 | 芸能・アイドル

昭和の事件簿において、“ロス疑惑” (1984年)ほど 世間の注目を浴びた犯罪はありません。 マスコミはこぞって、容疑者「三浦 和義」の個人情報(過去の犯罪歴)を炙り出し、彼を“妻殺し&保険金詐欺”の犯人に仕立て上げようと躍起でした。 しかし 当時 日本の裁判所は、国外犯罪の実績が乏しく 証拠・証人が壁になり、怪しい「三浦」を有罪とする事が出来ませんでした。(ただし別件で懲役13年) 結果的に、 “ロス疑惑”は 疑惑で終わったのです。 「三浦」の歪んだ法律知識が、警察・検察を手玉に取ったとも言えます。 それまでの、状況証拠や自白で容疑者を裁く日本の警察・検察の手法では、真犯人を取り逃がす事が、この件で分かったと思います。 また、犯罪検挙率が世界一だった日本の警察は、冤罪(誤認逮捕)が多かったのは、周知の事実です。 “ロス疑惑” 以降、冤罪が少なくなったのは、唯一の救いかも知れません!

◎ “ロス疑惑”の「三浦 和義」(1947~2008年)

      

オセロは、交互に白と黒の石を打つテーブルゲームです。 最終的に、自分の石が多い方が勝ちになります。 “”の石を持つ「三浦」は、日本の裁判所“”を相手に勝利したのは、単に悪運が強かったからです。 しかし、終盤 “ロス疑惑”の現場であるロサンゼルスの刑事との勝負に負け、ロスの留置場で首つり自殺した(享年61歳)のですから、オセロゲームで“黒”が“白”に逆転され、人生にピリオドを打ったのです。 妻殺し&保険金詐欺で日本の法律に勝って、別件の結婚詐欺殺人でアメリカの法律に負けた。 「三浦 和義」の人生は、まるで“オセロゲーム”の様でした。 日本で“白” アメリカで“黒” 哀れな“人生ゲーム”でした!(本人が描いた“シナリオ”かも知れません?)

「三浦 和義」の過去を調べると、小学~中学生時代 北海道・小樽市に住んでいた事が分かりました。 多感な少年時代、小樽で何があったのか? おそらく、性格を歪める虐めや差別があったと思います。 その反動で、不良~犯罪者と変貌した! 様々な犯罪(放火・窃盗など)の挙句、19歳で少年刑務所に 7年間 服役しています。 その後、改心の機会はあった筈です。 しかし、彼は放棄した!

意外な事に「三浦 和義」は 中学生の頃、俳優「石原 裕次郎」の生い立ちを題材にした映画で、少年時代(子役)を演じていたのですから、一面 俳優と言えます。 何故かと言うと「三浦」の叔母が、「石原 裕次郎」のプロデューサー&女優「水の江 瀧子」だったからです。 「水の江」(母親?)に可愛がられていた「三浦」は、真面目に生きていれば 華々しい俳優の道があったと思います。 例えば、石原軍団に入り西部警察の刑事役だったり? 日本人離れした風貌から、「渡 哲也」と同年代で同格の余地はあった? 勘違いでした。 少年刑務所に入ったり 警察の厄介になったり 俳優「三浦」など、世間が認める筈はありません!

戦後、様々な犯罪がありました。 「三浦 和義」による “ロス疑惑”・オーム真理教「麻原 彰晃」による “サリン&無差別殺人事件”・「宅間 守」による “池田小殺傷事件”・「少年 A」による“神戸児童殺人事件”・・・。 “知能犯”あり “狂暴犯”あり “組織犯”あり、そこには犯人の複雑な心理状態が存在します。 中には、法律で裁けない事件もあります。 20年ほど前の犯罪 “和歌山・毒カレー事件”の犯人「林 眞須美」は、未だに死刑執行されていません。 法務大臣の誰が、死刑台に送るのか? 1年後か 5年後か 10年後か、“帝銀事件”の「平沢 貞通」の様に、老衰を待って幕切れ(執行)とするのか? 日本の裁判制度に 幾多の難題がある事を、我々は知る必要があります!

◎ 週刊誌に暴かれた「三浦 和義」の疑惑