“マッチポンプ”とは、「火事です」と消防署に助けを求める事ではありません。 仕事熱心な消防士や消防団(自警団)が、火事がないのを憂い自ら火を放ち、消火活動で活躍する歪んだ行為を言います。 勿論 “放火”は、重い“犯罪”です。 世の中には、マッチ以外のマッチもあれば、ポンプ以外のポンプが数々あります。 就職難を逆手に取り、悩める求職者を簡単に採用し、厳しい仕事と安い給料で労働を強いる、ブラック企業も“マッチポンプ”に含まれます。 自動車メーカーが、車の販売増を狙って、燃費データを改ざんするのも同じです。
最大の“マッチポンプ”は、医療における 過誤 だと思います。 「医者が火を点け、火を医者が消す」“マッチポンプ”の 権化 です。 伝染病・感染症の予防と言いながら、注射器(針)を使い回し B型肝炎 を日本中に蔓延させた出来事は、救いである冪の医療が齎した明らかな過失です。 人々の防疫の願いを、 医療者が裏切ったと揶揄されても仕方がありません。 ましてや 過失の償いを放棄し、国に丸投げしたのですから、責任転嫁も甚だしい。 注射器(針)の使い回しは、WHOが注意喚起しても、20年に渡り無視し続けていたのですから、医者・医療界の責任は大きい。 患者に対する慰謝料(最大3600万円)は、誰が支払うのでしょうか? 被害者が、加害者の過失を補てんする? 辻褄が合わない! 賠償金が税金では、納得できません!
杜撰な医療は、まだまだあります。 最高の医療環境・最高の医療機器・最高のクスリを使い、最高レベルの医者が「ガンは完治しません。ただ数年の延命は叶うかも知れません?」・・・、要するに「気休め程度の医療しか出来ません」と、始めからガン完治を放棄しているのです。 死を伴う病気(脳疾患・心臓疾患)は治せても 、ガン治療は現時点でお手上げと言うのす。 そんな認識では、高度先進ガン医療など謳う資格はありません。 医療効果が望めない病気(ガン)に、無謀な治療は今すぐ止める冪です!
そんな中、難治性のガン(特に肺ガン)に、延命効果が高い 新薬 が出現しました。 商品名は 「オプジーボ」と言う、副作用の少ない 点滴薬 です。 副作用が少ないのは、ガン細胞を殺傷するタイプの“抗ガン剤”でないからです。 言い換えれば、免疫力を増強しガンの増殖を抑制する、現在の抗ガン剤と異なり“リスク”の少ないクスリです。 ただし オプジーボには、大きな問題があります。 体重が60キロの男性ガン患者が、1度の点滴に約133万円・2週に1度使うと、薬代だけで 年間 3,500万円 掛かります。(現在は値引き) 仮に、肺ガン患者約 5万人が1年使うと、単純計算で1兆5千億円になります。 ガンの特効薬と期待し、全ガン患者がオプジーボを希望すると、2018年の医療総額・50兆円を、遥かに超えてしまいます。 国家の税収が、全て医療費で消えてしまうのです。 ガンで苦しむ患者が、オプジーボによって救われる訳ではありません。 ほんの少し 余命(1ヶ月ないし1年)が伸びるだけの、高価で怪しい新薬です。 それでも、人の命は金に勝ります。 国民皆保険で、全てのガン患者を救済する冪です・・・。 然らば、誰が医療費を支払うのか? 借金(国債)で、将来(次の世代)に先送りです!(それで、良いのでしょうか)
◎「オプシーボ」2018年、ノーベル生理学・医学賞を受けた「本庶 佑」が、小野製薬と共同開発した免疫増強の為の“点滴薬”。(一本 130万円以上)
過去、薬事法でガン治療に 免疫増強剤 の類は、認められていませんでした。 50年前、“丸山ワクチン”は 抗ガン剤でないので、治療に使うのを法的に禁止された様です。 また、全てのガンに有効と言われる「ガストン・ネサン」が開発した“ 714X ”は「抗ガン剤でなく単なる免疫増強剤」との理由で、世界的にバッシング(否定)されたのです。 おかしな話です。 元々 免疫増強剤は、ガン治療に使用するのを認められなかったクスリです。 医療界は 利益の為、掟(タブー)を破ったのでしょうか? ガンに対する社会の認識が変わったと嘘ぶり、超高価な「オプジーボ」をガン治療薬に認定し、健康保険適用すると言うのです。
ガン患者に対し、“抗ガン剤”で火(マッチ)を点け、免疫増強剤“オプジーボ”で消す(ポンプ)、実に巧みな医療界の 錬金術 です。
先日 日本一の資産家である“ユニクロ”の「柳井 正」社長が、ノーベル賞学者「本庶 佑」と「中山 伸弥」に、医療研究費として100億円(ポケットマネー)を寄付した様です。 実に立派な行いです。 「本庶の“オプシーボ”」も「中山の“iPS再生細胞”」も、研究が進む事でしょう。 そして、ユニクロの株が上がれば、“三方得”となる筈です。 ただし、結果が見えない“未来投資”です! くれぐれも、“三方(一両)損”に成らない様に 願っています。