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大合奏

2013年09月16日 10時12分16秒 | 日記

 台風の影響による雨の中、

昨日は、息子の誘いで吹奏楽を聴きに行った。

プロの演奏ではなく、大学の創部60周年の記念コンサートだったのだが、

案外、というか結構感動した。

 決して吹奏楽で有力な学校でもなく、どちらかというと実力はいまいちの学校。

そんな演奏をひどい雨の中聴きに行ったのは、最後の演奏以来ほぼ10年ぶりの息子のお誘いと、

懐かしい会場だったからかもしれない。

 僕が学生時代に完成したこのホールでは、友人のクラブのコンサートや

娘のバレエの発表会、息子の中学校の演奏会、いろんなことがあった・・・・・。

さすがに古くなってきたなぁと思うものの、まだ自分の中では新しい気がするのは、

昔の『出来たて』の感じが印象に刻まれているからなんだろう。



 若干の感傷に浸りながら、

三部構成のコンサートは、息子の学校の現役生50人の演奏、そしてOB・OG80人の演奏が続いた。

さすがに現役生と比べると、OB達の方がいい音を出している。

そして、最後、第三部は全員による大合奏・・・・・。

総勢130人による吹奏楽は、圧巻だった。

今まで、幾度となく吹奏楽を聴いてきたが、これほどの迫力は感じたことがない。

オーケストラとは全く違って、音楽的にはどうなのかはわからないが、

身体中に迫ってくる迫力、音が空気を震わせて襲ってくるような感じ…。

すごくうまい演奏者たちばかりではないと思うのだが、

こんな大勢が一年の練習を経て、一つの楽曲に集中しているのはすごいことだろう。

思わず、感動して感涙しそうなほど・・・。


 これを息子は、聴かせたかったのかな、とフッと思った。

高校生の時に全国吹奏楽コンクールに出場して、憧れの東京の普門館に行ったのが

息子にとっては一番の華なのかな、と思っていたのだが、

30歳を超えて、彼にとっての人生の中の音楽は、まだ発展しているようで嬉しかった。

嵐の中に行った吹奏楽コンサートだったが、

心に響くいい時間を過ごさせてもらった気がした。


 因みに、息子が出た学校は、僕が出た学校と同じ学校・・・。

親子でおなじ学校に通ったことになる。それは、親父にとっては少し嬉しいものだ。

彼は、高校入学の時に買ってあげたクラリネットをいまだに使い続けている。