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世界対がんデー

2018年02月05日 10時17分29秒 | 日記

 2月4日は世界対がんデーだそうで、ニュースで何度か流れていた。

そうなんか、と思いながら、自分も10年と少し前、ガンを患っていたことを

思い返す機会になった。


 ちょうどET-KINGのいときんさんが若くして亡くなったり、

古村比呂さんのガンの再々発が発表されたり、

ついさっきはレッツゴー三匹の長作さんが亡くなったというニュース。


 やっぱりこの病気はつらい闘病があって、重く感じられる。


 ぼくの場合は、胃ガンの初期で、当時衝撃はすごかったけど、

死に対しての切実さは、それほど大きくなかったような気がする。

別に格段の覚悟があったわけではない。

普通に告知されたときは、夫婦でショックで泣いたりしたんだが、

死に対しての切迫さは、感覚的に身近ではなかった気がする。

うまく表現できないが。


 そして、胃ガンの手術のあと、体調がおかしくなってしまって、

いろいろと検査をしてみたら、うつ病だと分かる。

これが結構重くて、今思い返すと、うつの方がきつかったのかもしれない。

手術よりも一段上のしんどさを感じていたのを思い出す。

胃ガンで手術した頃、もしかしたらすでにうつ病がひどかったのかもしれない。

今思い返せば、そんな気がする。


 胃の三分の二を切除した手術だったが、そんなに苦にもならず、

『あ、休めるんや』と思った。ホッとして。

死ぬかもしれないのに、会社を休めるんや、と思うなんて、

やっぱりおかしかったんやろな。



 それから、うつで会社を休職、そして治らずに退職したが、

今は寛解の状態。この寛解というのが厄介だ。

体調や物理面にはほぼ問題がなくなっているのに、

なんとなく自分の居場所が不安定な感じ。

でも、投薬治療もなく、ただ不眠剤を飲むだけで落ち着いているのは、

結構なことなんだろうな。


10年で、なんとかここまで回復した、と思うべきなのかもしれない。



とはいっても、胃ガンに罹患した事実も間違いないので、

これまた気をつけねばと、うつが改善してきて、そう思っている。

親父が肺がん、おふくろがじん臓がん。

ガン家系はやっぱり気にしないといけない。

一応、毎年、健康診断は受診している。

ただ、脳ドックとかCT検査やPET検査は受診してない。

こういう検査は破格に高くて、毎年の受診は無理だな。

命にもお金が絡む世の中なのは間違いないな。



 ガンは、時としていきなり悪化して命を奪う。

この病魔はやっぱり怖い。初期に見つけて退治していかないと、

厄介なことになる。

ガン手術から10年余り。うつ発症から10年。

冷静に、客観的に病気と向き合いながら、

付き合っていかないといけないな、と思う。