植えてから16年。元気がなくなっていたうちのしだれ梅。
当時、知り合いの農園からもらってきたので、既に古木の風情の木だったが、
毎年細々と花を咲かせ、そこそこ実もなってくれていた。
そして、去年の夏。桜の木やわけの分からない木が大きくなり過ぎて、
近くの植木屋さんに桜の枝の剪定や他の木の伐採をお願いした。
そのとき、気難しそうな職人のオジサンにしだれ梅のことを言われた。
陽を当てて、無駄な枝を落としたら綺麗に花が咲くよ、と。
上に伸びる枝をキチンと手入れして、枯れかけた枝を剪定すると、
枝垂れの新しい枝が、下に出てきて綺麗な木になる、とも。
で、職人さんが、ササッと梅の木の枝を剪定して、周りのツタやバラのツルを始末してくれた。
そして今年。6分咲きくらいの今日。



その職人のオジサンの言う通り、
今年のうちの梅。花がしっかりと咲いて、
花そのものも、ふっくらしたようにも感じる。
花の数も増えて、貧相だった去年までの木が少し輝いて見える。
植物、生きものはしっかりと陽を浴びて、お世話をすると、
驚くほど綺麗に生き返るんだと、自然の強さに感激した。
人間も、老いてもこんなふうに再生してくれたらいいのにな、と少し思った。
手入れが大事なんだろうなぁ。それにしても職人さんの経験、技術は、凄い。
あらためて感心するばかり。