すもものおまぬけ日記

< シアトル編 >

今度はまさかのアメリカ赴任で
さっぱり聞き取れない英語に苦戦の日々です。

アン・ビリーバボー!

2007-11-15 |  旅行

香港へ行く直通電車 の中で、超ビックリなことがありました。

中国と香港の国境へさしかかった所で、電車が止まりました。
しばらく止まったあと、社内放送で「急病人が出たため、停車します。」 
とのこと。


15分くらいした頃に、続々と色々な人が電車に乗り込んできました。
大きな荷物を持った人、警察官、迷彩服を着た軍の人、車椅子を持った人、
そして、白衣を着たおばさん。

結局1時間近く止まったあと、病人を運び出した気配はなかったものの
電車はゆっくりと動き出しました。
が、香港に入ってしばらく走ったあと、とある駅でまた一時停止しました。

するとここで、車椅子に乗った病人が下ろされました。
その病人を見たオットが一言。 
「あの人、広州の駅の待合室でお腹を押さえて、うなってた妊婦だ」 と。

広州で出国手続きをした後に、待合室があるのですが、
そこで、この妊婦さんは地べたに座り込んで、お腹を押さえて唸ってたそうです。
「ひょっとして、陣痛が始まっちゃった?」 と、
オットは遠巻きに見ていたらしいのですが、てっきりそこから病院へ行ったと思い
まさか電車に乗っていたとは、思いもしませんでした。

そして、車椅子に続いて、なんと生まれたてほやほやの「赤ちゃん」が、
係員に抱かれて下車してきました。
げげー 電車の中で、産んじゃったんだぁ

最近、香港で出産を希望する、中国人妊婦さんが多いそうです。
生まれた子には、香港籍と中国籍の両方がもらえるからです。
たぶんこの人も、それを狙った中国人母。
よく知らないけど、陣痛が始まってから1時間で産まれるなんて早すぎ
きっと、陣痛が始まったので家を出て、香港へ産みに向かうつもりだったのでは。

この人ひとりの野望のため、電車に乗り合わせた人全員が、
1時間遅れで香港に到着するという迷惑を被ったことを、
いったいどう思ってるんだろう???


     

     国境。 川の左が香港で、右側が中国・深セン。
     ここで1時間止まってました。