I Got It! 思いつきの備忘録

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遭難(熊遭遇)

2010年01月24日 | log
ついに山で遭遇してしまいました。

「熊」

これは恐いです。
やばかったです。
ブログで文字にしてあらわせないです、そのときの動揺の具合。



先日、山梨の山に行ってきました。
『笹子雁ヶ原摺山(ささごがんがはらすりやま)』、
『米沢山』、『お坊山』、という三山を縦走するコースでした。
笹子駅を出発し、中央道と中央線の笹子トンネルの真上を通過し、
甲斐大和駅まで向かう6時間強ほどのコースです。

平日、冬場ということもあり
山はとっても静かで、
一日誰とも出会わないという状況でありました。


登山口に熊の注意書きが・・・
後にこれが現実になるとは。



2時間ほどかなり急峻な尾根を登り
一つ目のピーク、笹子雁ヶ腹摺山に到着。
甲府盆地が目下に現れ、すばらしい眺望でした。


ここから北斜面に入る。
雪が結構ついていてやや道も不明瞭だったので、
引き返そうかと迷ったのですが、
そのまま縦走に突入!


眺めは良い、しかし鎖場や危険なくらい急峻なピークをいくつも超えて行きました。
途中、道の真ん中に熊の糞?と思われるものがあり、
登山口の注意書きと言い、すでに怪しいにおいがプンプンなのでありました。


スタートから5時間半で3つ目のピーク、お坊山に到着。
ここで登りの足はすでに使い果たしていました。


その後、2時間の下りで甲斐大和駅のはずだったのですが、
人がしばらく入っていない様子で、
踏み跡なしの雪と大量の落ち葉のため、
ロストルート。

そのとき、
動物の動く音がして、
50m先を黒いものが走りました。

「熊はかなり素早いです。」

道がわからなくなり、熊に会う。
二重の遭難です。
動物のテリトリーに完全に入ってしまったようでした。


幸い熊はこちらには来ませんでしたが
立ち尽くしてしまいました。
ほんとに失禁しそうになるくらいびびります。

慌てて使い果たした登りの足を酷使し
来た道を戻ることにしました。

その後、これまでに超えてきた3つの山を再度登頂し
決死の思いで下山しました。
スタートから10時間経っていました。ぎりぎり闇に落ちる前でもありました。
あのときの五体満足での安堵感といったら言い表せません。



冬でも熊は冬眠しない。
これは本当でした。