今日のニュース。
「GDPについて、中国は2四半期連続で日本を抜いた。
この調子でいくと年間GDPは(予定通り)今年度、中国が日本を抜く。」
北京での街頭インタビューでは、
中国の方々が、
「あと10年でアメリカに追いつく」
「日本との差は(すでに)大きい」
などとコメント。
東京でのビジネスマンのコメントは、
「くやしいけどそれが現実。日本は頑張りなおさないと」
「おちおちしてられない」
など。
うーん、違うんだよな。
みんな。
何が違うか、何に違和感を感じるのかと言うと、
これからの時代、GDPの大きさは(それほど)重要ではないからです。
「これからの時代」というより既に「そういう時代になっている」のです。
GDP(Gross Domestic Product)とは国内総生産。
国の豊かさを測る指標として使われています。
これの仕組みをちゃんと考えましょう。
GDPを小学生の読者がわかるように説明すると(おおまかに)こういうこと。
・Aさん、Bさんの2人だけが居る国があるとします。
・AさんがBさんからモノを買ったので1万円払ったとします。
・その一回だけのやり取りが、その国で一年間に行われた取引だとすると
→GDPは1万円、となります。
・もし同じ年に、BさんがAさんから稼いだ1万円を使い、
Aさんから1万円でモノを買ったとすると
→GDPは、1万円の取引×2回=2万円、となります。
・同様に、その1万円を使ってAさんがBさんからサービスを受ける、またBさんがモノを買う・・・
→GDPは、1万円×取引の回数、となります。
もうわかりますよね。
資本は1万円しかなく、2人はそれをやり取りしてるだけ。そしての合計がGDP。
大人の表現をすると、GDPは単にお金の流れの総額、つまりキャッシュフロー(CF)なわけです。
そんなお金の流れの回数の多さが「豊かさ」を本当にあらわしていると思いますか???
すでにGDPは時代遅れの指標と言われています。
それに代わるものとして、「GNH」(Gross National Happiness)というものがあります。
GNHとは「国民総幸福量」です。
王国のブータンという国の王様ががこのGNHを提案しました。
そして、国民の幸福量が最大となる国づくりを行っております。
ブータンは経済的にはいわゆる貧しい国ですが、人の笑顔があふれかえっていると言われます。
多くの知識人はこの指標の重要さに気づいています。
お金の流れだけでは豊かさや、幸福感は測れないことを表しています。
今後、ますますこの指標は広がっていくでしょう。
僕は、これまでプライベートと仕事で多くの中国人の方と接してきました。
中国人の友達もいます(厳密には台湾人ですが・・・)。
はっきり言っておくと、僕は中国に敵意は全くありません。中立です。
GDPが抜かれたから負け惜しみでこの記事を書いている訳ではありません。
公私ともども僕が接してきた中国の方々は、その人それぞれのすばらしい個性・信条があり、
全ての中国の方が反日感情を持っているとは思いません。
(昨今のメディアで流れている、中国の方の日本に対する暴言。
その人達は日々の苦しみのはけ口として、日本人を見下し「すっきり」しているのでしょう。
ただ、それだけのことなのです。)
話を戻して、GDPが日本を抜く中国。逆に、中国に抜かれる日本。
そこで一喜一憂する両国民。
違うのです。
お金の流れが多いことが幸せだという時代は、2008年の秋に終わったのです。
そのとき、アメリカを中心に金融工学は「でたらめ」に使われ、
キャッシュフローの多さを競うことの世界的な結末がわかりました。
まだ、GDPという指標に隷属しますか?
「GDPについて、中国は2四半期連続で日本を抜いた。
この調子でいくと年間GDPは(予定通り)今年度、中国が日本を抜く。」
北京での街頭インタビューでは、
中国の方々が、
「あと10年でアメリカに追いつく」
「日本との差は(すでに)大きい」
などとコメント。
東京でのビジネスマンのコメントは、
「くやしいけどそれが現実。日本は頑張りなおさないと」
「おちおちしてられない」
など。
うーん、違うんだよな。
みんな。
何が違うか、何に違和感を感じるのかと言うと、
これからの時代、GDPの大きさは(それほど)重要ではないからです。
「これからの時代」というより既に「そういう時代になっている」のです。
GDP(Gross Domestic Product)とは国内総生産。
国の豊かさを測る指標として使われています。
これの仕組みをちゃんと考えましょう。
GDPを小学生の読者がわかるように説明すると(おおまかに)こういうこと。
・Aさん、Bさんの2人だけが居る国があるとします。
・AさんがBさんからモノを買ったので1万円払ったとします。
・その一回だけのやり取りが、その国で一年間に行われた取引だとすると
→GDPは1万円、となります。
・もし同じ年に、BさんがAさんから稼いだ1万円を使い、
Aさんから1万円でモノを買ったとすると
→GDPは、1万円の取引×2回=2万円、となります。
・同様に、その1万円を使ってAさんがBさんからサービスを受ける、またBさんがモノを買う・・・
→GDPは、1万円×取引の回数、となります。
もうわかりますよね。
資本は1万円しかなく、2人はそれをやり取りしてるだけ。そしての合計がGDP。
大人の表現をすると、GDPは単にお金の流れの総額、つまりキャッシュフロー(CF)なわけです。
そんなお金の流れの回数の多さが「豊かさ」を本当にあらわしていると思いますか???
すでにGDPは時代遅れの指標と言われています。
それに代わるものとして、「GNH」(Gross National Happiness)というものがあります。
GNHとは「国民総幸福量」です。
王国のブータンという国の王様ががこのGNHを提案しました。
そして、国民の幸福量が最大となる国づくりを行っております。
ブータンは経済的にはいわゆる貧しい国ですが、人の笑顔があふれかえっていると言われます。
多くの知識人はこの指標の重要さに気づいています。
お金の流れだけでは豊かさや、幸福感は測れないことを表しています。
今後、ますますこの指標は広がっていくでしょう。
僕は、これまでプライベートと仕事で多くの中国人の方と接してきました。
中国人の友達もいます(厳密には台湾人ですが・・・)。
はっきり言っておくと、僕は中国に敵意は全くありません。中立です。
GDPが抜かれたから負け惜しみでこの記事を書いている訳ではありません。
公私ともども僕が接してきた中国の方々は、その人それぞれのすばらしい個性・信条があり、
全ての中国の方が反日感情を持っているとは思いません。
(昨今のメディアで流れている、中国の方の日本に対する暴言。
その人達は日々の苦しみのはけ口として、日本人を見下し「すっきり」しているのでしょう。
ただ、それだけのことなのです。)
話を戻して、GDPが日本を抜く中国。逆に、中国に抜かれる日本。
そこで一喜一憂する両国民。
違うのです。
お金の流れが多いことが幸せだという時代は、2008年の秋に終わったのです。
そのとき、アメリカを中心に金融工学は「でたらめ」に使われ、
キャッシュフローの多さを競うことの世界的な結末がわかりました。
まだ、GDPという指標に隷属しますか?