阿弥陀南稜
2016年1月30~31日 雪のち曇り 参加者:S原、F見(お試し)、T嬢(お試し)
暖冬の今シーズンでしたが、ようやく本格的な降雪もあり、お試しの人向けの雪山を計画。初日は天気が今一つだったが二日目は快晴に恵まれ、気持ちよく南稜をトレースすることができました。
30日 雪のち曇り
茅野市役所前の屋根下で共同装備のパッキングをして、雪の降る中舟山十字路へ。心配した積雪もそれほどではなく、順調に十字路まで入るが、他に車は無い。
<旭小屋>
湿った雪降りの中、立場川沿いの林道を歩き旭小屋へ。このあたりで積雪5センチ程度。道なき道を登り、南稜に出た後は忠実に尾根を辿る。2200m付近までは昨夜は雨だったようで、雪も締まっており、何日か前のトレースも残っていた。いつの間にか雪もやみ、周囲が少し見渡せるようになる。
立場山付近からツボ足では潜るくらいの新雪があったのでわかんを履き、所々の吹き溜まりをラッセルしてゆくことに。
<青ナギ>
青ナギ付近からわかんでも膝くらいまで潜るようになり、ようやく厳冬期らしくなってくる。無名峰あたりで単独行者が追いついてきたが、わかん無しのツボ足。とりあえず先行してもらうが、わかん無しでは腰までのラッセルで苦しそう。途中で入れ替わりながら森林限界を越えP1先のコルまで進み、設営。
この日はF見さん準備の鳥鱈鍋と各種飲みもので楽しい一夜となった。夜は少し降雪があったが明け方には止んで富士見と清里方面の夜景が見えていた。
31日 快晴
4時頃起き、夜明け前に撤収して出発。最初はわかんラッセル、P2手前で日の出、アイゼンに履き替えていると単独行者が追いつき先行。
ここから先はクラストした雪面でラッセルもほとんどなくなる。青空にP3以降の岩稜が真っ白な鎧をまとって美しく聳え立っているところは、いつ来ても見ごたえがある。
P2を越え、P3を左からルンゼから越えるが、ルンゼは雪で埋まっているものの上部は傾斜もあり2ピッチロープを使用。
<ルンゼの登り>
P4のトラバースも数メートルがいやらしいので念のためロープを使用。その後は展望を楽しみながら急なリッジ・雪壁をこなして阿弥陀頂上へ。
阿弥陀頂上付近で積雪1メートルほどか。赤岳を見るとたくさんの人が文三郎や主稜に取り付いているのが見えるが阿弥陀頂上には誰も居なかった。
<阿弥陀頂上にて>
下山は御小屋尾根、だらだらと長いが危険な所は無く、途中わかんに履き替えたりしながら舟山十字路へ戻った。
お試しの二人は全装を背負っての二日間でしたが、安定して歩いてくれました。今後もいろいろな所へ行きたいものです。
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