行者小屋をベースに、白くなった八ヶ岳のバリエーションルートへ行って来ました。
日程: 11月24日 赤岳主稜 25日 中山尾根
参加者:S原、F倉、nami、I原
[24日] 晴れ後一時風雪
朝入山、行者小屋前にテント設営後主稜へ。
文三郎から先行Pが登っているのが見える。取付き12時、先行Pに続いて登攀開始。
オーダーはS原・I原、F倉・nami。
<主稜取付き~先行Pが取付いたところ>
取付きのチョックストーンは、雪が少なく下をくぐる。(CSを越えるより、うんとラク)
ルートはくの字に曲がり約20mでビレーポイントへ。
主稜は随所にハンガー付ボルトの立派なビレーポイントが打たれているが、年々
増えてゆくように思える。
<雪稜~コンテ> <上部岩壁基部の雪壁>
積雪は30センチ程、途中の雪稜はコンテ含めて登る。
上部岩壁基部で先行Pに追いつき、30分程待つ。
取付きでは晴れていたが、この頃にはガスが出て小雪交じりの西風が強く寒い。
<上部岩壁基部~先行Pを待つ>
先行3人Pが抜けたのに続いて登る。エビの尻尾で途中の残置が隠れていて、慎重に
登る。上部岩壁の凹角抜け口にも立派なビレーポイントがあり、ここからこのピッチの
出だしが見えて確保しやすい。
この後、2Pほどロープを引いて終了。順番待ちも手伝って全員が抜けた時間は16時。
<最後のピッチ> <終了点で確保>
この頃には軽い吹雪模様となり、時間も遅くなってしまったので頂上はパスして
早々に地蔵尾根経由で下山、薄暗くなる頃、行者小屋へ戻る。
この時期、行者小屋はクローズしているが、水は小屋から文三郎道へ少し行った所に
引いてあり、トイレは赤岳鉱泉から小屋番が集金ついでに来て掃除している
(幕営料1000円/人)。
この夜はきのこ鍋に各種飲み物を楽しんだ。
[25日] 晴れ
昨夜は満点の星・八ヶ岳らしい冷え込みでテントの内貼りも凍る状態。
行者小屋を7時前に出発、中山尾根取付きには8時着。2Pが既に取付いており、
準備しながら先行Pが登るのを待つ。
オーダーは昨日同様S原・I原、F倉・nami。
<下部岩壁取付き~先行P>
出だし、以前は右から回り込むように登っていたのが、真正面にハンガー付ボルトが
2本打たれており、最近は真っ直ぐ上る人が多いらしい。
日が当たらない時間で手もかじかんでいたので、迷わず正面をA0で登り、20mで
区切る。2P目は先行Pに続いて左の草付き雪壁を登るが、灌木も多く問題なし。
その後の雪稜はコンテ交えて登り、上部岩壁へ。ようやくこの辺りで陽が射してくるが
西風が冷たい。
<上部岩壁基部にて>
上部岩壁基部から振り返ると、北アルプスの銀屏風がすっきりと見渡せ、諏訪湖も
良く見えた。
上部岩壁も右寄りから取付き、正面のかぶり気味の凹角向けて左上。
残置ピンは途中何か所かあり、最後の凹角にもまとめて3ケ所取れた。凹角出口は
かぶり気味だが、スタンスは豊富で、左手にガバがあるので思い切ってゆける。
抜けたところにお約束の様にハンガー付ボルトのビレーポイントがあり、後続を確保。
<かぶり気味の抜け口を越える>
この後は岩交じりの雪稜で、ちょっとした岩場を左から巻くと縦走路の見えるBP。
ここを終了点とし、あとは岩峰基部のバンドをトラバースして縦走路へ至る。
<縦走路から見た終了点> <赤岳>
終了12時、ギアを片付け、しばし眺めを楽しみつつ小休止。
この後は縦走路を辿り、地蔵尾根から行者小屋へ戻り、撤収~下山した。
*****
今回、冬季シーズン入りのしょっぱなだったが、主稜・中山尾根をまとめて2本登れ
良かったのですが、体も慣れていない為か、八ヶ岳はやはり寒い!と感じました。
日程: 11月24日 赤岳主稜 25日 中山尾根
参加者:S原、F倉、nami、I原
[24日] 晴れ後一時風雪
朝入山、行者小屋前にテント設営後主稜へ。
文三郎から先行Pが登っているのが見える。取付き12時、先行Pに続いて登攀開始。
オーダーはS原・I原、F倉・nami。
<主稜取付き~先行Pが取付いたところ>
取付きのチョックストーンは、雪が少なく下をくぐる。(CSを越えるより、うんとラク)
ルートはくの字に曲がり約20mでビレーポイントへ。
主稜は随所にハンガー付ボルトの立派なビレーポイントが打たれているが、年々
増えてゆくように思える。
<雪稜~コンテ> <上部岩壁基部の雪壁>
積雪は30センチ程、途中の雪稜はコンテ含めて登る。
上部岩壁基部で先行Pに追いつき、30分程待つ。
取付きでは晴れていたが、この頃にはガスが出て小雪交じりの西風が強く寒い。
<上部岩壁基部~先行Pを待つ>
先行3人Pが抜けたのに続いて登る。エビの尻尾で途中の残置が隠れていて、慎重に
登る。上部岩壁の凹角抜け口にも立派なビレーポイントがあり、ここからこのピッチの
出だしが見えて確保しやすい。
この後、2Pほどロープを引いて終了。順番待ちも手伝って全員が抜けた時間は16時。
<最後のピッチ> <終了点で確保>
この頃には軽い吹雪模様となり、時間も遅くなってしまったので頂上はパスして
早々に地蔵尾根経由で下山、薄暗くなる頃、行者小屋へ戻る。
この時期、行者小屋はクローズしているが、水は小屋から文三郎道へ少し行った所に
引いてあり、トイレは赤岳鉱泉から小屋番が集金ついでに来て掃除している
(幕営料1000円/人)。
この夜はきのこ鍋に各種飲み物を楽しんだ。
[25日] 晴れ
昨夜は満点の星・八ヶ岳らしい冷え込みでテントの内貼りも凍る状態。
行者小屋を7時前に出発、中山尾根取付きには8時着。2Pが既に取付いており、
準備しながら先行Pが登るのを待つ。
オーダーは昨日同様S原・I原、F倉・nami。
<下部岩壁取付き~先行P>
出だし、以前は右から回り込むように登っていたのが、真正面にハンガー付ボルトが
2本打たれており、最近は真っ直ぐ上る人が多いらしい。
日が当たらない時間で手もかじかんでいたので、迷わず正面をA0で登り、20mで
区切る。2P目は先行Pに続いて左の草付き雪壁を登るが、灌木も多く問題なし。
その後の雪稜はコンテ交えて登り、上部岩壁へ。ようやくこの辺りで陽が射してくるが
西風が冷たい。
<上部岩壁基部にて>
上部岩壁基部から振り返ると、北アルプスの銀屏風がすっきりと見渡せ、諏訪湖も
良く見えた。
上部岩壁も右寄りから取付き、正面のかぶり気味の凹角向けて左上。
残置ピンは途中何か所かあり、最後の凹角にもまとめて3ケ所取れた。凹角出口は
かぶり気味だが、スタンスは豊富で、左手にガバがあるので思い切ってゆける。
抜けたところにお約束の様にハンガー付ボルトのビレーポイントがあり、後続を確保。
<かぶり気味の抜け口を越える>
この後は岩交じりの雪稜で、ちょっとした岩場を左から巻くと縦走路の見えるBP。
ここを終了点とし、あとは岩峰基部のバンドをトラバースして縦走路へ至る。
<縦走路から見た終了点> <赤岳>
終了12時、ギアを片付け、しばし眺めを楽しみつつ小休止。
この後は縦走路を辿り、地蔵尾根から行者小屋へ戻り、撤収~下山した。
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今回、冬季シーズン入りのしょっぱなだったが、主稜・中山尾根をまとめて2本登れ
良かったのですが、体も慣れていない為か、八ヶ岳はやはり寒い!と感じました。
皆さまお疲れ様でした。
皆さん、有難うございました。
A岡さん
お借りしたバイル、役に立ちましたよ。
有難うございました。