諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

スイス1 ピークハント

2013年08月08日 | 海外
2013年8月1日~14日
8月5日 First-Faulhorn(2681m)
メンバー:岩ひばり嬢・S原・F倉・A岡
8月6日 メンヒ
メンバー:S原・F倉・A岡

8月3日からスイスグリンデルワルド(1050m)に来ています。昨日メンヒ(4107m)に行ってきたので報告します。


左から アイガー メンヒ ユングフラウ Faulhornより


天気予報から7日以降崩れることが明らかなため、6日をメンヒに当てることとなった。となると、とにかく移動の疲れと時差ぼけを少しでも解消することに主眼を置くことになる。
ということで・・・
8月5日
時差ぼけ解消と体を慣らすためにFさんとSさんは到着翌日にハイキングとなった。借りているアパートのすぐ隣からロープウェイに乗って標高2168mのFirstまで上がってゆるゆるとFaulhornに向かう。緑の草原に牛が放牧されていてお花畑の向こうに白い山が見える・・・絵葉書的光景。道は良く固められた幅広の未舗装路で自転車でも走れるレベル。のんびり高山植物を楽しみながら1時間ほどでバッハアルプゼー(Bachalpsee)の湖に到着。フィッシャーホーンをバックに。


そこからさらに1時間半ほどでFaulhorn(2681m)。こちらまで来ると、アイガー・メンヒ・ユングフラウが並んでいるのが良く見えた。
翌日の準備のある3人は来た道を戻り、岩ひばり嬢は別ルートから歩いて町まで帰っていった。

晩御飯は トマトソースパスタ、シャンピニオンのオリーブオイル炒め、グリーンサラダ(byひばりシェフ)

8月6日
3人はメンヒ登山へ、岩ひばり嬢は次の目的地ツェルマットへ。
3人は7:17グリンデルワルド発、クライネシャイデック乗り継ぎユングフラウヨッホ駅9:00着。天候は晴れ。風はほとんどない絶好の登山日和。夕方から雷雨と聞いているが今日の行程からいえば十分下山できるはず。

背後にユングフラウへ続く氷河上のトレースを見ながら雪のハイキングコースを40分ほどでメンヒ南東稜の取り付きに至る。一応3人でアンザイレンして進むも5分でロープをはずす。最初の岩稜はやさしいので、ロープの邪魔のほうが大きいとの判断。メンヒヨッホ小屋からの稜と合流する4000m程で雪稜となり、アイゼン装着+再びロープをつける。いくつか高度感のある乗越を越えるが、ホールドは十分で腕力頼みでも上がれる。若干でもやらしいと感じる場所にはたいてい支点用の鉄ポールがささっていた。
頂上に至る雪稜は両側が鋭く切れ落ち、まるで宙に浮いているような気分になる。風があったらとても歩く気にならない。
取り付きから2時間半弱、思いのほか狭い山頂に達した。雪稜でのすれ違いを避けるため、ガイド登山パーティーは私たちが山頂に行くまで待ってくれていたようだった。


あわただしく写真を撮って下山開始。非常に硬い氷の上に積もった雪が腐って歩きにくい。やはり2時間弱をかけて取り付きにもどった。気を抜けるところがなかったせいか、4000mという高度のせいか、時間以上に疲れて腹が減った。
ユングフラウヨッホ駅の観光をして下山、贅沢にレストランで肉を食べて打ち上げとする。

全体としては、5月の北尾根(岩場)+八ツ峰(雪稜)という印象かと思います。

(S原)
街のすぐ近くから聳え立つ大岩壁、緑豊かな牧草地、というハイジの世界に感動。また、ユングフラウヨッホという100年以上も前に作られたという鉄道駅(標高3454m)からの雄大なアレッチ氷河の眺めにまた感動。メンヒ登山については、高度感・スケール感・高度の影響など、最初は圧倒されとても緊張しましたが、充実感を味わうことができました。日本には無い氷河と4000mという高さはあなどれませんが、雪と岩の基本は日本と同じと思います。ひばりシェフのご馳走は皆さんにも食べさせてあげたい位、美味でした:-)

 (F倉)
 五月から体調を崩して、今回は観光とハイキングとあきらめかけていましたが、2人の協力なサポートで何とかメンヒに登れました。山頂に通じる稜線は両側がすっぽりと切れ落ち、下山時は緊張しました。





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