スイス・グリンデルワルド滞在記(その1) S原
2年ぶりにグリンデルワルドを再訪、今回は登攀はせず連れ合いと知人二人でアパートを借り、日帰りハイキングへ出かける、という生活を楽しんでいます。
今年はヨーロッパも日本と同じく暑い夏らしく、13日にチューリッヒ経由でグリンデルワルドに入ったのですが、日中は30度の蒸し暑さでした。
<アパートから見たアイガー、スカイラインはミッテルレギ稜>
<メンリッヒェンからクライネシャイデック> 8月14日 曇り時々雨
まず手始めに手軽なコースということでメンリッヒェンに出かける。メンリッヒェンは場所的にはグリンデルワルドの西側の丘で、標高2200mほど、トレールはたくさんあるが、あまり天気が良くないのでユングフラウヨッホへの登山電車の中間駅のクライネシャイデックまでのコースを選んだ。
道はほぼ水平のトラバース道で、道沿いに色とりどりの花が咲き、同行者も自分も花を見たり写真を撮ったり、のんびりと歩く。放牧された牛のカウベルも賑やかで、楽しいところ。道は良く踏まれた幅1m程のトレールで、危険な所はない。2年前にA岡さんと登ったユングフラウも望まれ、気持ち良い。
1時間半ほどでクライネシャイデックへ到着、ぽつぽつ雨も降りだしたのでここから登山鉄道に乗りグリンデルワルドへ戻った。
花:標高2000m前後のこのルートには、マツムシソウ・ウメバチ草・ヤナギランやリンドウなど、霧ヶ峰辺りでよく見かける花がたくさん咲いていました。有名なアルペンローゼは時期が遅く、見ることはできませんでしたが、風船の様なシラタマ草という白い花がきれいでした。
<べレック小屋往復> 8月15日 曇り時々雨
べレック小屋はグリンデルワルドの南側のメッテンベルグ山の中腹標高1700m・下グリンデルワルド氷河の展望台的な場所にあり、夜はアパートから遠く小屋の灯りが見えていた。フィンステック行きロープウェイを利用し、1400m付近から歩き出す。
小屋への道はメッテンベルグ山の裾に沿って付けられており、よく整備されたトレールを辿ると昨日同様、道沿いに色とりどりの花々が咲いている。ガスで視界は無いが、足下はU字谷に落ち込んでおり、遠くに氷河末端の沢音が聞こえる。途中でガスが途切れ対岸の滝やグリンデルワルドの町が見え、期待を持たせる。
所々の悪場は柵が整備されており、特に危険は無く、1時間半かからず小屋へ。ガスが切れるまで、と小屋に入り温かい飲み物を頼み、のんびりと休憩。が、残念ながらガスは切れずに逆に小一時間のうちに雨がぱらついてきたので切り上げて下山することとし、来た道を戻る。
このトレールは標高1500~1700mでメンリッヒェンより少し低いためか昨日見た花のほか、トリカブトが多かった。
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