中央区でも日本橋から北東へ外れた位置にある人形町。この頃この街がディープな粋さが残る興味深い街であることに気づいてきた。
ラーメン屋も非常に多い。今年オープンした新店「駄目な隣人」(奇妙なネーミングだ)、博多ラーメン「由○」を見つけた。そのうち行ってみよう。
今回は数ヶ月前から狙っていた昔ながらの味噌ラーメンがウリの店。先週、TVニュースでたまたま紹介されているのを見た。3代続く家族経営でいかにも下町の古いお店だと感じた。
大通りから入ったいかにも路地裏にある古い佇まいのお店だった。11時半だというのに数人待つ人がいて店内はサラリーマンでごった返していた。
味噌ラーメン大盛り(2玉)をオーダー。あとから来るお客のオーダー聞いていたら、常連さんは1.5チャーシュー2枚味噌とか1.5ワカメ味噌とか頼んでいた。
1.5玉、中盛りといったところか。ミニチャーハンやミニチャーシュー丼が100円?って安過ぎない?
ラーメンも味噌、塩、醤油ともに基本形が750円と東京の中央区では格段に安い。味はどうだろうかと心配してしまう。
私にとっては探し求めていた幸福の味噌ラーメン。参りました。ほんとうに100点満点つけたい味噌ラーメンでした。
麺は卵をしっかり練り込んだ中太縮れ麺で固め。もやしと玉ねぎと茎わかめは炒め具合と味噌スープとの相性、バランスがよくて、ホッとするゴクゴク飲める熱々スープだった。
中華鍋で作るこういう味噌ラーメンをずっと昔から食べたかったんだ。今流行りの濃厚味噌スープじゃない。札幌純連のギトギト油膜張りじゃないんだ。
80を超えた2代目店主だった若いおばぁちゃんが見事な接客、お代の支払いを担当してくれた。こんなに心のこもった素朴に美味しいラーメンをご馳走さまでしたと思わず声をかけた。
こんなに心温まるラーメンとの出会いがあるから、自分の活動する街でのラーメン探索はまだまだやめられない。ラーメンマニアの方々はおそらくこういうお店には来ないだろうと思う。
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