卒業式を3月1日に控え、高校3年の1月31日付け退学なんて普通あり得ない。国立大の附属高校だから公立の高校ということになる。
今の時代、なんてナンセンスな扱いをする高校なのだろうか?頭の硬い融通効かない学校だ。結果論であるが、中学3年早々にプロ棋士になったのだから高校選択を誤ったともいえる。
羽生善治先生もそうだった。都立富士森高校の3年次、年間対局数が80超えて高校の年間出席日数が足りない(年間授業日数の3/4出席でクリア)と通常の生徒と同じ土俵で審議されて卒業できなくなった。
羽生先生はその後、19歳で竜王のビッグタイトル取られて、都立上野高校の通信制課程に入学し足りない単位数取得して高校卒業の資格を取られた。
そもそもプロ棋士になるためには、なってからも学歴は一切関係ないし少しも考慮されない。昭和の大棋士は例外なく高校すら進学しないで師匠に弟子入りしての丁稚奉公的生活が始まったものだ。
師匠によっては、学校なんか行っていたら将棋の上達や研究に邪魔だとさえ公言する方も沢山いたみたいだ。
羽生先生は30代でその当時を振り返って、通信制で勉強したこと、高校卒業したことは一つのケジメとして意味があったと振り返っておられる。
昨年6月から一気に駆け上がるようにビッグタイトルを2つ取られて、片手間にさえ少しも無駄な時間を高校生活に割きたくなかったのでしょう。
近年、大学卒のトップ棋士がまだ主流ではないが現れてきている。しかし、トップ棋士になるためには、高校や大学は遠回りで無駄な時間(7年間)であることは間違いない。
藤井二冠の高校中退という選択肢を、極めて賢い選択であったと支持したい。この先、長い人生で将棋以外のことを学ぶ機会や時間はいくらでもつくれます。
羽生先生、藤井二冠が中退された高校は、大変稀有な人物を卒業生として失った。とんでもない逸材をOBとして失ったことを後悔されることでしょう。
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