須﨑のgooブログ

福島原発、写真付きで日記や趣味

原発は40年で廃炉に

2012-08-01 09:46:36 | 原子力発電

「運転開始四十年で原則廃炉」ルールは、守るべきです。老朽化原発の運転は大きなリスクの一つである。原発の定期検査は、原子炉の鉄板等が劣化するので、約2年ごとに調査して大丈夫が判断して稼働している。
1990年付近で電子業界は、アナログからデジタルに変化して、その後急激に進歩している。デジタル化は高性能できめ細かい計測・制御ができる。パソコンはWindows95(1994年)からWindows7(2010年)に進歩し、車もデジタル制御になっている。家庭機器もマイクロコンピュータが内臓されており、昨年TVも地上デジタル化になった。

40年で廃炉にすれば、デジタル化になり安全性や操作性が期待できる。
新しい原発に更新することにより、企業は若い技術者の育成と、事業の継続が可能である。
40年間の実績を反映した、より安全性を改善した原発が可能となります。 
廃炉にするれば数年毎に、原発が更新され事業継続が可能となり、資源(人・金・物)が投入できる。安易に原発を延命すれば、資源の投入がより難しくなります。

40年前の原発は典型的なアナログであり、この旧式な原発は早く更新する必要があります。
図は、福島原発の計測状況であるが目盛のある記録紙に記録ペン()で記録するアナログ方式である。

若狭湾の原発では、関西電力美浜1号機、日本原子力発電・敦賀原発1号機、美浜2号機が四十年を迎えている。原発を継続するならば、ここらで、最新の原発にすべきである。


SPEEDIは廃止せよ

2012-07-28 09:43:17 | 原子力発電

SPEEDIは役立たないことが今回の福島原発で証明された。130億も税金を使用してシステムを開発したが役立なかった。「シミュレーションと実際」を把握できる唯一の福島原発の放射能放出状況を放棄してしまった。(文科省のホームページは、言い訳だらけだったが、やや表現が変わってきました) 
(実際は知りませんが、SPEEDIは、風の入力にお金をかけているようにみえます。気象庁のデータとリンクすればこの入力は不要と思われる) 
シミュレーションは、どのようなプログラム(アルゴリズム)でも、実績を積まなければ正確な情報にはなりません。今後も実績(原発事故)を積むことができないので、精度を向上することは不可能です。

今朝の新聞に、文科省の自己検証が乗っていた。(その内容は次のとおりです)
SPEEDIの計算結果に関して
■住民避難への活用を関係機関に助言するか検討すべきだった
■公表を検討しなかった

原発からの放出量が正確に解らなかったからシミュレーションできなかったと、言い訳をいっているが、事故時に今後も放出量が解るはずがない。 今回も福島原発からの放出量が解った時点でもSPEEDIは1ベクレルの放出量での計算結果のみ公表していた。(これでは役立ちません)

風の方向のみ掲載しており、その時々の放射能の放出量が加味されなければ、シミュレーションになりません。放出量は原発の場所で観測することができます。でもこのデータを取り込むシステムになっていません。

今後も期待できませんので、廃止すべきです。これだけの費用はもっと現実的な放射能モニタ-機器の設置に廻すことがベストです。(現在モニターリング施設が各道府県で1=>5台等に増えています)。アメダス並みにこの観測設備を増やしたモニターするのが良いと思われます。


ストレステスト

2012-05-25 22:45:16 | 原子力発電

原子力発電のストレステストに疑問を感じていたら、NHKの特集で疑問が解決した。

欧州のストレステストは、メルトダウンが起きたらどうなるのか。そして対策はどうなっているかが評価になっている。日本の場合は、起こらないことを前提に考えて検討がされている。

津波は2.85~10mを想定しており10~15mが来ても大丈夫だ。地震は想定値の1.3~2倍の数値まで安全であると、ストレステストの1次評価では、記載されている。現在報告されているストレステストは、どれも同様に右に習え方式である。         本当の意味のストレス(過酷な条件をかける意味)をかけたら、原子炉関係はどうなるか、また対策はどうなっているかが、報告されていない。(2次評価が欧州でのストレステストの類似になるようであるが)   まだまだ、再稼働をするには、多くの問題があると考えるべきである。

<他のコメント> 

1)ベントに関して、スイスでは1原発に1煙突で、放射能放出を減少させるためのフィルタがついているそうだ。                              **日本の場合、2原発に1煙突であり、フィルタなし。福島原発4号機では、3号機の影響がでた。 フィルタは、スイスから日本も適用した方が良いと提案されたが、ベントを使用することがないので適用されなかった。                                                                             2)通常、安全のために2重化をするのであるが、原発の制御室は1/2重化である。  1つの制御室で、2台の原子炉を制御している。   制御室をもう1系統作るのが2重化にです。   飛行機では、エンジンを2~4発持つことで、安全性を向上させている。                                                                                    3)あるTV放送で、全電源喪失の訓練で見たが、その場合でも「電源喪失」のランプが点灯していた。つまり電源が来ていた。                                                                                                 4)現在、夏の電力不足が関西電力で発生すると報道されているが、ピーク時の夏場のみ原発を稼働させることを検討しても良いと考えます。

                                           


ストレステスト(その1)

2012-01-22 15:22:19 | 原子力発電
ストレステストの意見聴取が1月18日(水)に混乱の中、実施されました。
関西電力の「大飯原発3号機」について、通産省原子力安全・保安院の1次評価は「妥当」との結果になりました。
地震は、想定の揺れ(700ガル)に対して、1.8倍(1260ガル)
津波は、2.85mに対して4倍(11.4m)
「適切に評価している。福島第一原発を襲った地震や津波が襲来しても、同様な事故にはならない対策を取っている」と結論付けている。
<コメント>
1)ストレステストは、原発の安全性を確保するものでは、ありません
  あくまでも、設計値(想定値)に対する余裕度です。
2)でも、想定津波が2.85mとは、驚きですね(あまりにも小さい値ですね)
3)通産省原子力安全・保安院のホームページの更新を待っているのですが、まだです。
4)今後IAEAの委員が、この評価をチェックしますので、注目しましょう。

<その他>
 参考HP http://www.justmystage.com/home/suzakihp/index2.html
      の「27 ストレステスト」を参照してください。