原子力発電のストレステストに疑問を感じていたら、NHKの特集で疑問が解決した。
欧州のストレステストは、メルトダウンが起きたらどうなるのか。そして対策はどうなっているかが評価になっている。日本の場合は、起こらないことを前提に考えて検討がされている。
津波は2.85~10mを想定しており10~15mが来ても大丈夫だ。地震は想定値の1.3~2倍の数値まで安全であると、ストレステストの1次評価では、記載されている。現在報告されているストレステストは、どれも同様に右に習え方式である。 本当の意味のストレス(過酷な条件をかける意味)をかけたら、原子炉関係はどうなるか、また対策はどうなっているかが、報告されていない。(2次評価が欧州でのストレステストの類似になるようであるが) まだまだ、再稼働をするには、多くの問題があると考えるべきである。
<他のコメント>
1)ベントに関して、スイスでは1原発に1煙突で、放射能放出を減少させるためのフィルタがついているそうだ。 **日本の場合、2原発に1煙突であり、フィルタなし。福島原発4号機では、3号機の影響がでた。 フィルタは、スイスから日本も適用した方が良いと提案されたが、ベントを使用することがないので適用されなかった。 2)通常、安全のために2重化をするのであるが、原発の制御室は1/2重化である。 1つの制御室で、2台の原子炉を制御している。 制御室をもう1系統作るのが2重化にです。 飛行機では、エンジンを2~4発持つことで、安全性を向上させている。 3)あるTV放送で、全電源喪失の訓練で見たが、その場合でも「電源喪失」のランプが点灯していた。つまり電源が来ていた。 4)現在、夏の電力不足が関西電力で発生すると報道されているが、ピーク時の夏場のみ原発を稼働させることを検討しても良いと考えます。