昨夜からの雨で、気象庁は北陸地方(新潟県)が梅雨入りしたとみられると発表です。野菜や草花にとっては待望の雨で、畑をしている人たちは「まだ足りない」と呟いています。
呟きといえば、このところの大人たちは「今どきの若者はねえ」とよく言っていますが、さてその大人たちはどうでしょうか。趣味やカルチャー通いでその道には熱心でも、こと政治の話題になると嫌な顔をする人が少なくない地域性を感じます。
去る3日、「安保法制を考える市民の集い」で宝田明さんの講演会後の意見交換で、フロアーから市内の15歳の少女の発言がありました。「私はまだ選挙権がありませんが・・・」と、戦争反対への気持ちと「早く18歳になって投票したいです」という声に会場の大人たちはハッとしました。
また昨夏の県少年の主張で最優秀賞に選ばれた糸魚川市立東中学校3年の根間るるさん、集団的自衛権をきっかけに祖母から聞いた沖縄戦の悲惨さをもとに「命(ぬち)どっ宝~命こそ宝~」と主張したことを思い出しました。るるさんは最初にステージで、“赤紙”に見立てたピンク色の紙をパッと掲げて戦争と“赤紙”のことにふれ、最後にビリッと破いたそうで大人たちは驚いたようです。新潟県の西の端っこの“情報の過疎地”ともいわれる当市で、このような少女たちがいることを嬉しく思います。
10日付けコメント欄でメル友から「花森安治の遺言」として、「政党や政治に、けじめがなくなったときが、独裁者のいちばん生まれやすいときである」と『花森安治 灯(ひ)をともす言葉』(河出書房新社 1300円+税)の紹介がありました。「半世紀も前に発したメッセージが、いますごく新鮮に受け止めることができるのは・・・」とお寄せいただきました。
『暮らしの手帖』初代名物編集長の花森安治さん、人生を照らすこの言葉集は13年7月初版で、特に「この国について」の項では深く考えさせれます。また季刊誌82(6-7月号)の「若い人におくる選挙ガイド」ページでは、初めて政治参加に感じる懸念や不安を丁寧に取り上げています。言葉集ととも糸魚川図書館に置いてあるかどうかは未確認ですが、お薦めの一冊です。
今日は森ゆうこさんの新しいチラシが22日までなら、リーフレット(討議資料)と違いポスティング可能ということで、市内の知り合いらの家に届けました。公示日まであと一週間程ですが、雨が足りないよりも私には時間が足りない日が続きます。