すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

百田発言、政治家は常に言い訳と逃げ道を・・・

2015年06月29日 | 日々思うこと

百田発言についてメディア各社は詳細に取り上げており、様々なことが見えてきて安倍政権がいかに危うい道へ進もうとしているか、今まで気づくことがなかった人たちにもよく伝わっているようです。「百田尚樹ツイッター」ではスゴイ書き込みで、最初は冗談で今度は本気というから作家が本業とは思えないほどのおぞましさが伝わってきます。

安倍首相が百田氏と親しいことはNHK経営委員の人選時でも周知され、今回の党本部で開催の勉強会「文化芸術懇話会」の一連の発言について、26日の衆院特別委員会で遺憾の意は表明したものの反省は全く見えません。また勉強会に出席した加藤勝信内閣官房副長官は「講演会だけで(百田氏の)沖縄発言などは直接聞いていない」と逃げ腰で、いつの世も政治家は常に言い訳しながら逃げ道を準備です。

ところで国会議員が立ち上げた「文化芸術懇話会」の設立趣意書によれば、首相の考えに近い保守系の文化人や芸術家を講師に招き意見交換を通じて「心を打つ」そうで、政権への支持を発信することで「憲法改正の国民投票まで見据え『自民党政権応援団』を増やす狙い」と報じられています。当選挙区の高鳥衆院議員も冒頭だけの出席だったことで“言い訳風潮”ですが、この会に名を連ねていることそのものが問題ではないでしょうか。

近所の通学路脇のノウゼンカツラの花が咲き出しました。ジワジワと歩み寄る戦争への足音・・・、安倍政権の正体を直視し傍観することなく「ここから」しっかりと歩んでゆかねば孫子の世代にトンでもないことになってしまいます。

夏至もあっという間に過ぎて、オレンジ色のきれいなザクロの花にも小さな実が付いています。梅雨というのにそれほどの大雨も降らず水月6月も終わりそう・・・、月末までの原稿締め切りに頭を悩ます終日です。


高鳥修一代議士も勉強会に出席!

2015年06月27日 | 日々思うこと

土曜日の今日はあわただしいこともあって書き込む予定ではなかったのですが、自民党の改憲派若手議員の勉強会「文化芸術懇話会」メンバーに、当選挙区選出の高鳥修一衆院議員(新潟6区・当選3回)も入っていることがメル友からの情報で分かりました。日の丸ハチマキが大好きな高鳥先生、衆院選挙の時には福井から稲田朋美先生が応援に来るなど、党右より世襲三代目議員ですが「まさか」の思いで出席者名簿を確認です。

また自民党は本日、世論の批判が強いことで安全保障関連法案の審議に影響が出てくると判断し、「文化芸術懇話会」代表の木原稔衆院議員(熊本1区・当選3回)を党青年局長から更迭し1年間の役職停止処分を発表です。若手議員で構成される青年局のトップは党幹部への登竜門とされているだけに、更迭すれば済むことではないはずですが・・・。

そして「沖縄の2つの新聞を潰せ」の百田発言で、琉球新報と沖縄タイムスは昨26日に「共同抗議声明」を出しました。その一部「戦後、沖縄の新聞は戦争に加担した新聞人の反省から出発した。戦争につながるような報道は二度としないという考えが、報道姿勢のベースにある。 政府に批判的な報道は、権力監視の役割を担うメディアにとって当然であり、批判的な報道ができる社会こそが健全だと考える。」の言葉が光っています。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-244851-storytopic-1.html

今日は朝から強い風の中を午前中に上の娘とホームセンターへ、高麗芝を求めて玄関横のシンボルツリー「ソヨゴ」の木の周りの芝張り作業です。わずか3平方メートル程の初めての挑戦でしたがこれが結構おもしろく、昼過ぎに下の娘たちがやって来た頃にはほぼ完成で、「I can!」やればできるの達成感を味わう一日でした。


呆れる百田発言と糸魚川市議会と・・・

2015年06月26日 | 日々思うこと

今朝一番驚いたことは、安倍首相に近い自民党若手議員による憲法改正を推進する「文化芸術懇話会」なる初の勉強会が昨日開かれ、講師として招かれた百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」などとトンでもない発言です。さらに「政府批判するマスコミは経団連を通じて広告料収入をなくし懲らしめればいい」と、言論統制を求める意見も出されたというから呆れてしまいました。こんな人物が安倍首相のお気に入りで、今年2月までNHK経営委員会でしたから受信料を払いたくないという国民が多いのも不思議ではありません。

9時から衆院平和安全法制特別委員会をNHKで、10時からは糸魚川市議会定例会最終日の様子をインターネットで視聴です。双方とも呆れるばかりで、特にチェック機能低下の糸魚川市議会で、2年も経過するとこんな議会になってしまうのかと憤りを感じてしまいました。その一つが「少人数学級実現に係る意見書の採択を求める請願」が不採択になったことです。これは総務文教常任委員会(伊藤文博委員長)に付託され、委員長を除く6名で賛成反対が同数となったことで委員長の反対により不採択となりました。

パソコン画面から本会議場で請願賛成で起立した議員はわずか数人で、保守最大2会派12名はすべて反対でした。そして5月に発覚した学校給食の異物混入について、6月定例会初日で市長や教育長から報告と謝罪がなかったことに加えて、所管する総務文教常任委員会でも調査をしていないことが古畑浩一議員の質疑で明らかになりました。折りしも本日のタイムス紙で25日、上越市内の小学校でも同様の異物混入があり、村山上越市長は同日の記者会見で教育委員会を挙げて調査するように指示をする素早い対応であったことが報じられていました。

ちなみに少人数学級実現に関して、国会では「教職員定数の充実」として衆参院とも全会一致で決議されており、“日本一の子どもを育てる”を掲げている糸魚川市において、住民代表の市議会が請願に不採択とはまったく情けないことです。さらに巷でも話題になっている学校給食の異物混入問題についても、行政トップの姿勢とともに首を傾げてしまいます。

そんなことで憤ってばかりでは身体によくないので、昼過ぎに小雨の中を能生谷の郷の茶店「えほん」での陶芸教室へと車を走らせました。今日はいつもより少ない参加者でしたが、手と口を動かしながらのリフレッシュです。4時過ぎに霧の中を帰途に着き、途中の須川橋近くの田んぼの中の“うさぎ人形”をやっと撮ることができました。これは地元の女性がJA農業祭に出展した作品で、田植えの頃からこの場所に飾られて行き交う人の目を惹きつける遊び心です。

ところで遊び心で始めた「えほん」での陶芸教室は2008年にスタートして7年、信楽土での愚作もどんどん溜まっていますが、東京の義妹や姪っ子が気に入った器を持って行くので嬉しい限りです。今日焼き上がった作品は全部で5点、失敗をして形を変えた一輪挿しもまあまあの出来で、庭の隅のアケビの細い蔓を取っ手に付けてみました。

明日の土曜日は上越から娘家族が泊りがけでやって来るので、また一段とにぎやかになりそうです。その後の日曜日には持ち帰った粘土で大作に挑戦しようかと心めぐらす週末のひと時です。


戦争法案反対は“第2の安保闘争”

2015年06月25日 | 日々思うこと

今日からとうとう95日間の戦後最長の延長国会になり、会期は9月27日までの245日間となりました。国会で会期制をとっているのは、会期内に成立しない法案は廃案とし多数党の横暴を抑制し、少数意見を保護するものです。米国議会で安倍首相は今夏まで成立をすると約束してきたことに固執していますが、今回の会期延長は民主主義のルールを壊す暴挙です。

固執するといえば安倍首相、先週の衆院予算委員会で「国際情勢に目をつぶって、従来の(憲法)解釈に固執するのは政治家としての責任放棄だ」と・・・、「エェツ!?」。従来の憲法解釈との論理的整合性を重視するのは当然のことで、安保関連法案に反対する人たちが国際情勢に目をつぶっている訳ではありません。ネトウヨのように常に韓国や中国を敵対視し、意見の異なる人たちをネット上で「死ね」などという平気で言っている人たちとは大きく違います。

昨年の初秋、隣の家の芝張り時期が遅くなった庭は、先月頃から気温の上昇とともにも少しづつ伸びて、去る4月12日に撮った写真と比べるとその成長がよく分かります。芝生はまだ刈り込む程でもなく孫たちがサッカーボールを蹴る打ってつけのスペースで、私も時どき桜の木の下で休憩です。

 

先週18日、衆議院第2議員会館前で作家の瀬戸内寂聴さんが車椅子から降りて歩道上で、ご自身の戦争体験に触れながら「戦争にいい戦争は絶対にない。戦争はすべて人殺しです。二度と起こしてはならない。若い人たちが幸せになるような方向に・・・」と訴えられました。安全保障関連法案をめぐるこれからの延長国会は、戦後70年の節目に日本の近未来を決める大きな岐路となることで国会前には連日、全国から多くの人たちが集まっていることがネットから伝わってきます。

『マガジン9』HP日本全国デモ情報 http://www.magazine9.jp/demoinfo/

3・11後に立ち上がったこのコーナー、当初は「反原発デモ」で溢れていましたが、今は様々な異議申し立てが並んでおり、その中でも「戦争法案反対」「NO WAR」が中心です。昨日の「九条の会糸魚川」の拡大世話人会では、新潟県内各地の「9条の会」の活発な活動が紹介され、「今は第2の安保闘争・・・」という言葉が聞かれました。

国会の会期延長には多額の経費がかかり、首相自身は「審議時間を多く取って、しっかり議論する」と言うものの、その費用に見合う議論ができるのでしょうか。 22日の衆院平和安全法制特別委員会でも、元内閣法制局長官2人が「憲法9条に違反している」「従来の政府見解を明らかに逸脱している」と批判でした。憲法学者から「違憲」の指摘がこれだけ多くなっても耳を傾けない安倍首相、政権の支持率も下がっている今がまさに正念場で、私も命ある限り孫たちに恥じない悔いのない活動をしてゆかねばと心熱くするこの頃です。


「沖縄慰霊の日」、日米地位協定の不条理と日本の空

2015年06月23日 | 日々思うこと

今日は「沖縄慰霊の日」、梅雨に入っても雨は降らずに“いい塩梅(あんばい)”で、孫の子守りで上越市まで出かけることになりました。もう直ぐ2才の孫と二人で過ごすことで、泣かないように退屈をさせないようにと、こちらから新幹線の絵本やミッフィーのぬいぐるみなどのお気に入りを持参です。夕方に帰宅してから「沖縄全戦没者追悼式」のニュースに耳を傾けましたが、内閣総理大臣としての安倍首相の言葉は昨年よりもさらに空々しく、「帰れ」コールが画面から聞こえてきます。

沖縄といえばゴーヤ、ご近所のゴーヤの支柱もいつの間にか整って塀越しに楽しんでいます。真夏の強い西日を遮る目的というゴーヤの棚は、家と塀のわずか3尺ほどの間にプランターを地面から底上げして設置され毎年とても丁寧に育てているので、今朝の愛犬との散歩中にチョッと失礼をして“表と裏”を撮りました。

夜の報道ステーションは「沖縄“慰霊の日”に考える日米地位協定」で、74%の軍事基地が立地し日米地位協定により数々の特権に苦しめられてきた沖縄の現状を映し出していました。注視すべきは日本と同じ敗戦国のイタリアとドイツで、地位協定の改定を成し遂げてきたことです。イタリアでは国内のアメリカ軍基地は、イタリア軍司令官の管理下にあることを知りました。またドイツでは1993年に地位協定の大幅な改定をしており、どうして日本だけできないのかと聴き入りました。

番組ではさらに、先の戦争で連合軍が日本の空の管制権を掌握した後、日米地位協定に基づいてそのまま米軍が管理しており、首都圏の上空も米軍管理下の「横田管制」が空域を管理し、その管制空域は神奈川県や静岡県、北は新潟県まで1都8県にまたがることも伝えていました。そして羽田に離着陸する民間飛行機がグルッと千葉方面から回り込んで遠回りを強いられている「見えない空の壁」に首を傾げてしまいます。

1972年に沖縄が返還されても日本政府は常にアメリカのいいなりで、イタリアやドイツとは大きく違い地位協定もマジメに交渉しておらず、これは政治の怠慢であり沖縄県民に対する裏切り行為に他ならないことを痛感です。沖縄県民の犠牲と負担を前提とした日米安全保障政策、これで「国民の命と平和な暮らしを守る」とは何たる詭弁でしょうか。2000年のこの日に訪れた熱い暑い沖縄を思い出しながら、怒り心頭の戦後70年の「沖縄慰霊の日」です。


“先に歩いた女たち”と「小便校長は豪雪地のボス」

2015年06月21日 | 日々思うこと

男女共同参画週間の昨日午後、上越市では男女共同参画センター講座としてドキュメンタリー映画『何を怖れる~フェミニズムを生きた女たち~』(120分)の上映会が市民プラザでありました。松井久子監督による映画は、(あいうえお順)池田恵理子、井上輝子、上野千鶴子、加納実紀代、桜井陽子、高里鈴代、高橋ますみ、滝石典子、近山恵子(駒尺喜美)、中西豊子、田中喜美子、田中美津、樋口恵子、米津知子さんら14人で、70年代の日本のウーマンリブに始まる40数年の日本のフェミニズムの歴史と、現在も続いているさまざまな活動を映像で綴ったドキュメンタリーです。

14人の女性たちはお会いしたことのある方やよく知る方も多く、男社会から疎まれても同性たちの偏見や誤解の目にさらされても、すすんで自らを「フェミニス ト」と名のり、目の前に立ちはだかる壁と闘いながらエネルギッシュに生きてきた“先に歩いた女たち”です。そんな女性たちも年齢を重ね、回顧の季節を迎えており、その軌跡は今を生きる私たちに大きな勇気を与えております。

またとても身近な“先に歩いた女たちの”お一人、高校時代の同級生のお姉さんが書かれた『小便校長は豪雪地のボス』という本に出会いました。上越市の橋爪法一さんが16日付けブログで、「昨日は知り合いから『小便校長は豪雪地のボス』(㈱新聞編集センター)という本をすすめられました。著者の田中寛子さん(旧姓永野さん)は旧能生町出身で、ご姉妹の方が(上越市)吉川区在住です。この本は50年も前の、代替女性教員だった田中さんの奮戦記。舞台は浦川原か安塚か、それとも大島か、いずれかでしょう。小便校長とたたかい、女性のストーブ尻あぶりを認めさせるなど痛快なお話です。先生と子どもたちの暮らしぶりは私の記憶と重なります。笑いあり、感動ありの物語で、いっきに読み終えました。」と書き込んでいたので、これは読まない訳にはゆかないと・・・。

直ぐに出版元や業務提携のASA(朝日新聞販売所)へも問い合わせたものの手に入りそうになく、同級生のR子さんへ電話を入れました。少し手持ちがあるということで送ってもらうことにし、翌日の夕方には当日便で届く行動力の素早さです。夕食前に一気に読み終え、昭和33年頃の教育現場の男女差別の実態に驚きながら、夜にはお礼を兼ねてR子さんへ電話です。

ご姉妹のお父さまの永野伍作さんは、能生小学校の18代校長を長く務められた素晴らしい教育者で、亡き母も社会教育委員だったこともあり交流がありました。そのお父さまの風貌は相馬御風さんを思わせ、高校生の頃によく汽車に乗って小学校校庭の北側の小高い丘のお家へおじゃまをしていたことを思い出しまします。そして今、お姉さんの寛子さんは都内に在住で昨年一気に本をまとめ、挿絵もすべてご自身で書かれたそうで、その奮戦記から私も勇気とエネルギーをいただき、貴重な一冊は糸魚川図書館か能生図書館へ寄贈することにします。

写真は新幹線の座席前にあるJR東日本発行「トランヴェール」の中の棚田で、寛子先生が歩いたと思われる山間の風景です。ところで6月号は新潟・長野特集ですが、広告ページに糸魚川市が見当たらないのは何とも寂しいかぎりです。寂しいといえば、男女共同参画週間や市の推進委員会も形骸化して活動が見えません。4年前の「にいがた女と男フェスティバル」での藻谷浩介さんの講演「今こそ、発展のカギは男女共同参画!」を思い出します。


“戦争への道”を止める憲法学者と女たちの平和行動

2015年06月20日 | 日々思うこと

北陸新幹線開業から3ヶ月余りの昨19日、曇り空の中を「はくたか」号に乗車し長野で「かがやき」に乗り換えての上京です。いつもの「かがやき」はほぼ満席で、富山金沢方面の人たちの新幹線への期待度の高さが伝わってきます。軽井沢辺りから雨が降って都心も雨降り・・・、傘を持っていなかったのですが地上を歩くことが少なく濡れずに済みました。

夕方5時に会議は終了し急いで東京駅へ・・・、新幹線ホームから丸の内方面を見ると、小雨の中に赤レンガ駅舎の屋根がポツンといつもと変わらぬ光景です。夜8時を過ぎて糸魚川駅に到着すると、当地も雨模様だったそうで北陸地方もいよいよ梅雨入りです。

夜のテレ朝、報道ステーションでは『里山資本主義』の著者、藻谷 浩介氏(日本総合研究所調査部主席研究員)が出演し、安保関連法案の危うさについて熱く語り「なるほど」とうなづきながらの視聴です。その後のTBS系NEWS23では、寺島実郎氏(日本総合研究所理事長)が出演で、こちらは最近の国際情勢を持ち出しての正反対の意見でした。最近になって知ったことですが、この二つの「日本総研」はまったく別の組織で、前者は株式会社で後者は一般財団法人、なんと紛らわしいことでしょうか。

憲法学者でも大きく見解が分かれる安保関連法案、菅官房長官が違憲ではないと主張している憲法学者3人のうち、日本大学百地章教授と駒澤大学西修名誉教授の日本記者クラブでの会見を聴きました。2人は日本最右翼組織の「日本会議」に所属で、政府お気に入りの学者ですから危うい合憲主張であることは言うまでもありません。そして「安全保障関連法案に反対する学者の会」HPによると、19日現在でアピール賛同者(学者・研究者)は5千人を超えました。http://anti-security-related-bill.jp/

20日土曜午後の国会前の“人間の鎖”、この日の平和行動に1万5千人が集まったそうで、私が所属する家庭栄養研究会の役員も参加です。写真は夜、東京新聞Webからお借りしました。

同じく土曜午後の私は、男女共同参画週間の上越市での男女共同参画センター講座に参加です。昨日の疲れもあってか、会場までの往復100キロ程の運転はいつになく疲れてしまいました。詳しくは明日のブログで。


すれ違いの党首討論では・・・

2015年06月18日 | 日々思うこと

昨17日も雨は降ることなく、どんより雲の中を市内のあちこちへと出かけ3時に帰宅してから、安倍首相と野党3党の党首による党首討論を視聴です。安全保障関連法案については終始かみ合わず、安倍首相は「憲法の範囲内にある。解釈変更の正当性、合法性には完全に確信を持っている」と合憲性を強調でした。

共産党の志位委員長は、自衛隊による他国軍への後方支援について「兵站(へいたん)は武力行使と一体不可分で、軍事目標とされるのは世界と軍事の常識で、『武力行使と一体でない後方支援』という議論は通用しない」と主張でした。「後方支援」と言うと聞こえがよいですが兵站に他ならず、言葉巧みな安倍首相にごまかされていることが伝わりました。

市内中央大通り線の市役所交差点の花屋さんの前の額アジサイが咲き出しましたが、何となく雨がほしそうにも思える彩りです。ここを通る度に誰が植えたのかなあと思いながらの“目の保養”で、今日は赤信号だったのでフロントガラス越しに撮りました。下の写真は昨年、上越のJAあるるん畑で求めたハーブの一種の愛犬草で、一年草と思って放置していた鉢から新芽が出て、さらに小さな花が咲き出しました。

今日は9時から、衆院予算委員会集中審議をしばらく視聴です。質疑に立った自民党の小野寺元防衛大臣は、安保法制の切れ目のない法整備を力説し、安倍首相への後方支援です。その中で気になったのは自衛隊員の自殺について国民は誤解をしていると、一般成人男性の自殺率よりも少ない数だと言い出すので呆れてしまいました。

そういえば15日夜の報道ステーションでは、集団的自衛権の行使を違憲とする憲法学者だけでなく、合憲とする大東文化大学大学院浅野善治教授の合憲論も取り上げていました。浅野氏も小野寺元防衛大臣と同様で、あまり深く考えないで聞いていると「なるほど」と思える人が多いようで一種の怖さを感じました。

そして今夜の報道ステーションで、自民党高村副総裁が外務大臣だった99年当時、集団的自衛権の行使を強く否定していた映像を取り上げており目を見張りました。16年も経過すると自分自身の発言を忘れてしまう副総裁・・・、戦後最悪の戦争法案で岐路に立っている日本、もうここまで来ると国民に信を問うしかないのではと、ふとそんなことを考えてしまう終日です。


安保法制案、憲法無視は独裁政治の始まり!

2015年06月16日 | 日々思うこと

昨15日は金融機関へ記帳に出かけた人が多かったようで、かく言う私もその一人です。日本年金機構のパソコンから加入者125万人の情報が流出で、そのうち基礎年金番号と氏名、生年月日を加えた3情報が流出した人の合計が50万人を超え、人数は更に増える見通しとのことですから大変な事態です。

大変な事態といえば、数の力で押し切ろうとする安倍政権の安保法制案について無関心ではいられません。憲法学者の長谷部早大教授と小林慶大名誉教授は15日、日本記者クラブで集団的自衛権の行使を可能とする安全保障関連法案について重ねて「憲法違反」との見解を示しました。小林氏は「憲法を無視した政治を行おうとする以上、独裁の始まりだ」と安倍政権を痛烈に批判で、長谷部氏は安全保障関連法案を「合憲」とする去る9日の政府見解について、「何ら批判への応答になっていない。反論できないことを、むしろ如実に示したものだ」と・・・。

そして15日の衆院特別委員会での中谷防衛大臣、1959年の最高裁の砂川事件判決が集団的自衛権の行使容認を合憲だと判断する根拠になるかどうかについて、「直接の根拠としているわけではない」と明言しているので、あ然としてしまいました。11日の憲法調査会で高村正彦副総裁は、最高裁が下した判決に「この法理を超えた解釈はできない」と強調していただけに、この“食い違い”はいったいなんでしょうか、目が離せません。

東隣りのお宅のアジサイは今年も塀を越えての開花で、こんな可愛い“侵略者”は一向に気になりません。アジサイの花は土壌の酸性度が高いと青色になり、石灰をたくさん撒いたようで今年はアルカリ度が高く赤い花色で、このような“食い違い”はまた楽しいものですね。下の写真は裏の畑にあった多年草のルドベキアで、昨年孫たちの新居工事でプランターに移植し、今年も元気に花を咲かせてくれました。大好きなルドベキアの花言葉は「公平・正しい選択・正義」で、今のご時勢にぴったりではないかとシャッターを・・・。

ところで昨夜の報道ステーション、憲法学者に聞いた~安保法制に関するアンケート調査」(調査期間6月6日~12日)の最終結果を取り上げていました。この抽出の基準がユニークで、有斐閣発行の『憲法判例百選』の執筆者198人で客観的かつ公平な人選ということです。番組では151人の方々からの返信を丁寧に紹介しており、集団的自衛権の行使は憲法に違反する、違反の疑いがあると回答した人は144人で、憲法違反ではないとする人は4人でした。このアンケート結果は番組の公式HPでもアップされおります。

http://www.tv-asahi.co.jp/hst/info/enquete/


福島第一原発の廃炉計画とNHK「沖縄戦・全記録」

2015年06月14日 | 日々思うこと

新潟県内の梅雨入り予報は大外れで、しばらくは雨マークが見当たりません。このところ25度を超える暑さで農作物にとっても水不足のようで、土日曜日は地域全体は霧がかかったように黒姫山もぼんやりです。

国と東京電力は福島第一原発の廃炉工程表を改訂しこちらも予定が大外れで、当初の計画では2015~17年に始まるはずの1~3号機の核燃料搬出はまた3年遅れとなりました。1〜3号機のプール内には計1573体、格納容器内には1496体の燃料が残り、廃炉作業の障壁になって、2020年の東京五輪開催中でも“乗り越えられず”これで国内の原発を次々と再稼働させたら世界の笑い者になることでしょう。

日本気象協会の震央分布図によると、震度3以上の地震観測回数は5月が16回でした。ほぼ2日に1度大きな揺れに見舞われている日本列島で、この先何が起こるかは誰も想定は不可能です。

姫川左岸の堤防沿いの姫七発電所の放水口から望む景色もぼんやりです。水力発電の後に姫川本流へ大量に放出されるこの水を農業用水などに何とか活用できないものかと思いますが企業との複雑な“壁”があるようですね。

ところで先月30日の月刊「キャレル」の東電広告について、コメントをお寄せくださった知人が早速「キャレル」編集部へメールをしてくださいました。柏崎刈羽原発のトラブル隠しに始まり隠ぺい体質の東電ですが、編集者からの返事で双方の会社の思惑が伝わりました。やはり東電「新潟本社」の設置とともに、最大の目的は柏崎刈羽原発の再稼動にあるようで知人がブログに詳しく書き込んでいます。私日記「のびる」 ~新潟より~NO3097 原発をやめるべき理由を再確認(49)http://blog.livedoor.jp/masahiro16/archives/52018329.html

今夜は9時からのNHKスペシャル「沖縄戦・全記録」を視聴です。戦後70年が経過し、機密資料で明かされる生々しい映像と証言の貴重な番組でした。一たび戦争が始まれば人の命は小さく儚いもので、その非人道さが伝わる1時間でした。そして安保法制案を大義名分にして何としても今国会で成立させようとしている安倍政権、このところ憲法学者らの発言をマスコミも取り上げるようになり、政治家の詭弁を多くの人たちが気づき始めたのではないでしょうか。梅雨入りがまだ先のようで朝夕の水遣りや鉢物の植替えなど、外仕事が多くなっている昨今です。


悪代官ごときの官房長官と安保法案と砂川判決

2015年06月11日 | 日々思うこと

昨日の安保関連法案に関する衆院特別委員会で、民主党の辻元清美議員は菅官房長官へ「違憲ではないという憲法学者の名前をいっぱい挙げてください」と質問です。これは事前に質問を提出しているので、たくさん挙げるのかと思いきや、菅官房長官は3人の名前だけでした。さらに追求されると今度は「数ではない」と開き直る悪代官ごときの官房長官に笑ってしまいました。

「憲法の番人は最高裁だから、その見解に基づき法案を提出した」と、ここで最高裁を持ち出し安保法案は合憲だと重ねての主張に、辻元氏は安保法案を違憲とする憲法学者は210人以上になり、政府見解に沿った意見を持つ学者を示せないなら「法案は撤回した方がいい」と要求です。

夜の報道ステーションでは、1959年に最高裁判決で合憲とした砂川事件の判決を分かりやすく取り上げていました。57年の砂川闘争は土地返還請求訴訟を起こし、第一審の東京地方裁判所では米軍駐留は「違憲」とされたものの、検察側の跳躍上告で最高裁判所で「合憲」とされた事件です。その後の2008年から機密指定を解除されたアメリカ側公文書を日本側の研究者やジャーナリストが分析したことで新たな事実が次々に判明し、最高裁判決は60年日米安保条約のため、アメリカ側から日本政府への政治的圧力の裁判判決であったことなどが示されました。

写真は今朝の黒姫山で、山頂付近でほんの少し雪が残っていたものの気温も上昇し、夕方に青海中学校辺りから肉眼で確認するのは難しいほどで、それは石灰岩の岩肌のようにも見えてきました。

そして今日の衆院特別委員会では、参考人の憲法学者3人が「憲法違反」と批判した安保関連法案について与野党が激論です。自民党の高村副総裁は、憲法9条と自衛権の関係に言及した1959年の最高裁砂川事件判決を持ち出して「この法理を超えた解釈はできない」とし、国の安全保障政策を決めるのは憲法学者ではなく政治家だと強調、まるで後出しジャンケンノようで違憲論が広がらないよう火消しに懸命です。

こんな国会での政府答弁を聴いていると、国民の命と暮らしを守るならもっと優先すべき大事なことがあるのではと、自然災害や原発事故への対応を考えてしまいます。そして明日から糸魚川市議会での「一般質問」ですが、市議会HPには事前に通告されている「一般質問通告」がまだアップされていません。どうしたことでしょうか、こちらも注視です。


批判が高まる安保法制と首相の問題発言

2015年06月09日 | 日々思うこと

昨日月曜日は一週間のスタートで、市議会6月定例会のスタートでもあり、ひと仕事を終え一段落してから10時半過ぎにパソコンに向かいインターネット生中継を視聴することにしました。ところが「現在、生中継は行っておりません」と表示され、5月に臨時議会が開催されたことや議案が少なかったことで早く終了したようです。それにしても市議会HPから上程されている議案や請願などを知ることもできず、市民への可視化の動きが鈍い糸魚川市議会です。

可視化といえば先週土曜日の夕方、TBS報道特集では「安保法制、国会論戦を斬る」で、紛糾する安保法制の国会審議と安倍首相のヤジなどを取り上げていました。国会中継を視聴できなかった人でもこの映像を見る限り、これが国を代表する総理大臣なのかと呆れることでしょう。また番組では、親鸞を教祖とする320万の門徒の浄土真宗大谷派(東本願寺)が5月21日、政府に提出した安全保障関連法案に対する宗派声明の動きを取り上げていたことが印象で、先の戦争を加担した宗派の過ちを二度と繰り返してはならないとする強い決意が伝わりました。

写真は今まで岩陰であまり花を見ることがなかった庭のツツジですが、今年は珍しくいっぱいの花が咲き出しました。ツツジが終わる頃にはアジサイの花が見られ、いよいよ梅雨の季節で県内は今週金曜日頃に梅雨入りという予報です。

戦後70年の7月に「九条の会糸魚川」では結成10周年記念講演会を計画し、そのための世話人会議が多くなって今日は午後からは新しくなった糸魚川地区公民館へと出かけました。3階の大ホールから眺める日本海はビロードのようで、ここからの夕焼けも素晴らしいことでしょう。(※2日前の海と山と新幹線の画像を大きくしました。)

ところで先日の衆院憲法審査会で、自民党が当初要請して断られたという憲法学者の京都大学佐藤幸治名誉教授の発言が注目されています。6日土曜日、立憲デモクラシーの会主催のシンポジウム「立憲主義の危機」が東京大学で開かれ、基調講演で佐藤氏は「(憲法の)本体、根幹を安易に揺るがすことはしないということが大切。土台がどうなるかわからないところでは、政治も司法も立派な建物を建てられるはずはない」と強調でした。

さらに佐藤氏はイギリスやドイツ、米国でも憲法の根幹が変わったことはないとした上で「いつまで日本はそんなことをぐだぐだ言い続けるんですか」と強い調子で、日本国憲法の根幹にある立憲主義を脅かすような改憲の動きを批判です。

そのドイツで開催の「エルマウG7」先進カ国首脳会議に出席した安倍首相、ミュンヘンでの記者会見では中国やロシアを念頭に「力によって一方的に現状が変更される。強い者が弱い者を振り回す。これは欧州でもアジアでも世界のどこであろうと認めることはできない」と強調です。また「日本は東日本大震災と(東京電力福島第1)原発事故を乗り越えた」と、被災者を逆なでする問題発言です。「憲法違反」を「合憲」だと言い続け、数の力によって一方的に押し切ろうとする安倍政権、さてどうしたらよいでしょうか、悩める一週間のスタートです。


海と山と北陸新幹線と

2015年06月07日 | 日々思うこと

日曜日の青空の中、愛犬とのんびり須沢海岸を散歩です。日本海沖は穏やかでも時々テトラポットに大きな波が打ち寄せていますが、黒いスーツ姿の男性が波打ち際で写真を撮り続けています。高波が押し寄せても平気な様子で遠くで見ている私の方がハラハラで、とうとうこの後びしょ濡れになってしまいました。恐いもの知らずとはこういうことのようで、地元の人はここまでめったに近づくことはありません。

ところで先週日曜日の孫たちは、「ジオマリーンツアー」なるイベント参加で、県立水産高校の実習船「海洋丸」に乗って海上から陸地を眺めて感激・・・、水産高校製造の鯖缶や地元の笹寿司などお土産をたくさんいただいて大満足でした。そして今日の孫たちは、地区公民館連絡協議会主催の「青海ふるさとウォーキング」に参加で、須沢なぎさドームを出発し田海ヶ池から水芭蕉群生地の距離約9キロのコースを歩き、真っ赤に日焼けしての帰宅です。これまで青海地域で行ってきた体育祭は今年からこのウォーキング行事に変わったそうですが、参加した子どもの数がほんの僅かとのことでした。

ところで新幹線が大好きな一番小さな孫が昼過ぎに上越からやって来て、初めて大和川の桜公園の小高い山に上がってみました。先月末に国道8号の渋滞緩和で開通したばかりの東バイパスと北陸新幹線と日本海が一緒に見ることができる最高の場所で、あまりの高さに恐がっていた孫も新幹線が通過すると「しんかんせん!」と大喜びです。

この後も時刻表をチェックし、姫川右岸の堤防沿いから上り下りの2本の新幹線を見ることができました。糸魚川駅ノンストップの「かがやき」はさすがに早く、手ぶりで「びゅ~ん!」と嬉しげな孫に目を細める一日でした。


「憲法違反!」、最初の道を誤れば・・・

2015年06月05日 | 日々思うこと

昨日の衆院憲法審査会では憲法学の専門家3人を参考人に質疑が行われましたが、憲法解釈変更による集団的自衛権の行使を含む安全保障関連法案について、3人全員が「憲法違反」というニュースに驚きました。

特に自民公明党が呼んだ早稲田大の長谷部恭男教授は、安保法案について「憲法違反だ。従来の政府見解の基本的な論理の枠内では説明がつかない」と明言です。与党の参考人が政府の法案を否定するという異例の事態で、この後の菅官房長官は「違憲ではないという学者は他にもたくさんいる」と、まさに“人選ミス”とでも言いたいのでしょうが何ともおぞましい会見でした。

また3日には、憲法学者171人が安保関連法案は「憲法違反」で重大な問題をはらんでいるとして国会に対し、拙速に採決を行わないよう求める声明を発表し、明治大学の浦田一郎教授ら6人が会見です。「どのような場合に武力行使ができるのか重要な論点で、答弁が総理大臣や各大臣によってまちまちで、多くの国民が法案の全体像を理解できていない。このような状況で採決するのはあまりに危険で、民主主義社会における重要な法律の通し方としては失格と言わざるをえない」と述べていました。

今日は朝からどんより雲の中を、上越市三和区まで車を走らせました。目的地は陶芸教室の先生の音&土(ねんど)工房で、何度も行っているのにいつも道を間違えてしまいます。以前は三和区総合事務所の方へ行ってしまい、「通りが一つ違っています」と言われても街なかとは違い一つといってもかなり離れているので閉口しました。

今日は同じことを繰り返すまいと思いながら国道8号から18号バイバスに入り、しばらくしてイオン大型店の所を左折し水田の中をどんどん東へ進むと「あれっつ?」、253号の方向へと・・・。さあここからが大変で、カーナビを三和中学校に設定したものの碁盤の目のような道ではないのでグルグルと大回りをしてやっと到着です。

最初に一つ道を間違いおかしいと思ったら直ぐに引き返せばよいものの、ヘンな自信と思い込みでとんだことになってしまい、そんなことで憲法学者らからも「憲法違反」と言われる安保法案と重ねてしまう一日でした。写真は三和区からの帰途、きれいな四角錐の米山(992.5m)を遠くに見ながら広い越後平野の水田を撮りました。


お薦めの1冊、『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』

2015年06月03日 | 日々思うこと

今日は朝から天気予報通りの雨降りで、久しぶりの雨に植物たちも喜んでいるようです。ライフスタイルが晴耕雨読とあって読書には打ってつけの一日ですが、所用のため小雨の中を市内をあちこちへと動き回りました。今年も庭の日陰を好む純白の八重のドクダミの花が咲き出しました。

6月最後の日曜日に上越の友人Fさんと久しぶりに会食で、国会での安全保障関連法案や原発再稼動について話しが盛り上がりました。帰り際に上越高田図書館に返却するという2冊の本を薦められ、その1冊の矢部宏治著『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』~戦後70年の謎を解く!(集英社 1200円+税)を早速ネットで注文です。

本書の帯には「なぜ戦後70年もたっても、米軍が首都圏上空を支配しているのか?なぜ、人類史上最悪の原発事故を起した日本が、再稼動に踏みきろうとするのか?なぜ、被爆した子どもの健康被害が、見て見ぬふりをされてしまうのか?、なぜ、日本の首相は絶対に公約を守れないのか?」と・・・。だれもがおかしいと思いながら、止められない、日本の戦後史に隠された「最大の秘密」に迫るお薦めの1冊です。

実はここ数日の衆院特別委員会での論戦を視聴していると、精神的にも悪くなって安倍政権への不満が募るばかりでしたが、この本を一気に読んで戦後70年の謎が一つ一つ解けてゆく思いです。難しいところは飛ばしてまだ完読ではありませんが、驚いたことに「日米原子力協定」なるものが存在することを知りました。これが日米地位協定とそっくり同じの法的構造で、「原発廃炉」や「脱原発」をどれだけ政治家が言っても米軍基地問題と同じで、日本側だけで決められない仕組みで、アメリカ側の了承なしで決めていいのは電気料金だけというから驚くばかりです。

福島原発事故から4年も経過しているのに、現地の情報はコントロールされ知らされていない国民の一人として、31日に東北岩沼市で行われた「森の長城プロジェクト」主催の植樹祭に参加された新潟の知人のブログを読んで胸が痛みました。ご家族で被災地の復興の様子を見て来られ、廃墟の町の様子を若者に届ける必要性を強く感じたと書き込んでいました。

私日記「のびる」~新潟より~http://blog.livedoor.jp/masahiro16/archives/52017972.html

『食べもの通信』6月号は「認知症予防の食事~知っておきたい 脳を守るライフスタイル」特集で、こちらもお薦めの1冊です。

http://www.tabemonotuushin.co.jp/index.php