日曜早朝は町内の側溝一斉清掃があり、一段落をしてから隣りの娘はプリウスで孫のサッカーリーグ(U-11)で上越市頚城区へ出発で、私も今日は上越市高田世界館へ珍しく電車で出かけることにしました。
先ずはバスで糸魚川駅へ(260円)、バス停で同乗のご近所のご夫婦から「まあ珍しいわね」と声を掛けられましたが、本当に何年ぶりでしょうか。糸魚川駅10時発トキめき鉄道で直江津経由新井行きに乗車(840円)、この4月から遠距離通学で直江津まで通う上の孫に思いを寄せるひと時です。
先ず座席に座って最初にシートベルトはどこかと探し、途中でスピードの出しすぎではないのかと案じる我が脳細胞に笑ってしまいます。また車窓からの風景は、いつも車で走る国道8号からとは違って新鮮で、子どものようにキョロキョロです。
11時過ぎに高田駅に無事に到着、少し歩いて高田世界館の直ぐお隣りのカフェ「世界ノトナリ」で時間調整です。一度入ってみたかったお店で、古い町屋を喫茶店にリフォームした落ち着いた雰囲気です。
少し早いランチは美味しそうな香りのキーマーカレーとコーヒーのセットを注文です。(900円)ドライカレーは私も時どき作っているので材料のカットなど、手作り感あふれるカレーに感心しきりです。スープは季節の筍入りのアオサの卵とじで身体に優しいお味です。
お隣りの高田世界館は、1911年(明治44年)に芝居小屋として建てられ、2011年に国の登録有形文化財に登録された歴史ある建物で、現在はNPO街なか映画館再生委員会で運営です。
さて本日の目的の映画『誰がために憲法はある』は(シニア1,100円)、松元ヒロさんの一人芝居「憲法くん」を基に、再び戦争の悲劇を起さないために渡辺美佐子さんが崇高な日本国憲法を語り、ベテラン女優さんらによる原爆朗読劇も取り上げられています。「平和は日常のごく当たり前のことができること」、「平和の仕事は休んではならない」と、憲法前文など胸に響く言葉が続きます。
映画を見終えて友人Fさんが迎えに来てくれ、山麓線のバラの花いっぱいのカフェ「びんのかけら」へ直行し、コーヒーとタルトタタンのセットを注文(750円)、映画のことなど話しが尽きず、おかかトッピングの和風ピザ1枚(650円)を追加です。
ところで地人会による「ヒロシマ・ナガサキ朗読劇」との出会いは、Fさんがおやこ劇場の事務局だった20年ほど前に上越文化会館で公演し、まだ高校生だった下の娘と出かけたのがご縁でした。その後の2000年、合併前の青海きららホールで朗読劇を公演することになり、私は実行委員会形式で事務局を担当し、5年後の2005年の公演へと続きました。
2008年に事情があって地人会を離れた女優さんらが「朗読劇 夏の雲は忘れない」を結成され、急な公演呼びかけで合併後の市内ビーチホールまがたまでの開催に至りました。そんな訳で小さなまちで原爆朗読劇はこれまで3回公演で、今でも女優さんらとのお付き合いがあり、大きな地震や糸魚川駅前大火の時など岩本多代さん大原ますみさんらからお見舞いの電話など、そのご縁を嬉しく思います。
そんな昔話しでFさんと話しが盛り上がったものの、お互いの記憶があいまいな点も多く記録の大切さを感じながら、今日はあえてお財布から出た金額を記載です。そうそう、この後は国道8号近くの書店駐車場まで送ってもらい、サッカーを終えた娘たちと合流し、マイカープリウスの後部席でゆったりと帰宅の「母の日」でした。