すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

CAP子どもへの暴力防止と原発廃炉作業と

2019年03月16日 | 地震・原発

今日は小雨降る中、ビーチホールまがたまで「CAPいといがわワークショップ」の開催です。これまで市内の根知小学校など2校で開催されたことがあり、大人向けのワークは初めてとあって不安が募る日々でした。

新潟市からのスタッフによるワークは、午前午後とも参加者を中学2年生の設定で、先ずは基本的人権の定義から分かりやすく、小グループによる話し合いとともに進めら、「No, Go, Tell」の必要性を学びました。

今年度の新潟県デートDV予防啓発事業とはいえ、当市ではまだ市民権のないCAP活動で、日頃子どもの教育相談などに係わる人たちの姿がなかったものの、思わぬ人たちの参加があって嬉しく受け止めました。

ところで午前の部を終えて昼食はスタッフらの希望で、駅北大火復興の街なかの蕎麦処泉家さんへ総勢10名で移動です。私は美味しいとろろ蕎麦をいただき写真を撮ることも忘れてしまい、また午後の部へと会場へ急ぎました。

予定通り午後4時に終了し後片付けを済ませて、北陸新幹線で妙高高原駅経由で新潟に戻るスタッフ4名を糸魚川駅まで見送りです。その後は上越スタッフFさんと駅近くに昨年12月末にオープンした自家焙煎「樵kikori」で、美味しい雑味のないコーヒーと、イチゴあまおうのモンブランをいただきホッと一息です。お店は夜8時までの営業とあって、今日の反省も踏まえてのおしゃべりで、あっという間に時間が過ぎてゆきました。

夜9時からはNHKスペシャル『廃炉への道2019「核燃料デブリとの闘いが始まった」』を視聴です。福島第一原発事故でメルトダウンした3つの原子炉を廃炉にする、世界でも例のない取り組みを記録するシリーズ「廃炉への道」に釘付けです。

事故から8年、廃炉最大の“壁”である核燃料デブリに初めて直接触れる調査が行われ、東京電力や技術者たちを徹底取材で、その“デブリの正体”に迫っていく廃炉作業を注視です。とてつもない歳月と経費を要する廃炉作業ですが、それでもまだ原子力エネルギーに固執する政府には首を傾げるばかりです。

「子どもを暴力の被害者にも加害者にも傍観者にもしないため」のCAP活動、原発問題もしかりで、他人事と傍観していては推進者に加害していることと同じであることを痛感する一日の終わりです。


メディアから伝わる平成最後の「3・11」

2019年03月12日 | 地震・原発

「3・11」の昨日の被災地は朝から冷たい雨で、悲しみの8年目がメディアから伝わり、復興とは忘却でないことを痛感です。時事通信の「東日本大震災に関する世論調査」で、地震で被災した地域の復興が「進んでいない」と47.6%の人が回答で、東京電力福島第1原発事故の被害からの復興について「進んでいない」の合計が74.8%に上っています。

今日は午後からビーチホールまがたまでの「春の市民決起集会」へ出向き、「消費税10%への増税中止!」「アベ9条改憲やめて!」、「原発再稼働反対!」「核兵器禁止条約を批准せよ!」など多くの声に耳を傾けました。さらに今年は「沖縄辺野古基地建設反対!」も上がり、たくさんのパンフなどを持ち帰り目を通しました。

また沖縄タイムスによると、「防衛省は7日、国会内で開かれた野党合同ヒアリングで、地盤が沈下する可能性を認めた」と伝えています。一方で、東京国際空港(羽田空港)や関西国際空港などを挙げ「施設の供用に伴い年月をかけて沈下するのは一般的なことで珍しいことではない」と説明なので驚きです。

9日付け朝日新聞DIGITALでは、「東京電力福島第一原発事故の対応費用が総額81兆~35兆円になるとの試算を民間シンクタンク日本経済研究センターがまとめ、経済産業省が2016年に公表した試算の約22兆円を大きく上回った」と・・・。81兆円の内訳は、廃炉・汚染水処理で51兆円(経産省試算は8兆円)、賠償で10兆円(同8兆円)、除染で20兆円(同6兆円)と試算し、経産省試算との大きな違いが伝わってきます。

いずれにしても復興への道のりは遠く、特に世界で類を見ない原発事故による原子炉からのデブリ取り出し作業には気の遠くなる思いです。

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※CAP・にいがたからの「糸魚川ワークショップ」のお知らせです。

“子どもを暴力の被害者にも加害者にも傍観者にもしないために”

日時:2019年3月16日(土) 1回目 10:00~12:00 2回目 14:00~16:00

会場:糸魚川市ふれあいセンター ビーチホールまがたま 研修室 

◎ワークショップは劇を交えての楽しい内容で、どなたでも参加できます。協力・CAP・じょうえつ )

CAP(キャップ)とは Child Assault Prevention 子どもへの暴力防止

『安心・自信・自由』は、おとなにも子どもにも大切な権利です。おとなは子どもが、いじめ・不審者・虐待・性暴力などの暴力にあうことが心配です。でも心配だからと言って24時間一緒にいることはできません。そんなときにとても役立つ方法がCAPプログラムです。子どもには自分を守る方法を教え、おとなには子どもの持つ力を信じ、どのように支えていくか、また、いじめや性暴力を受けた子どもの話をどのように聴いたらよいか具体的な方法を伝えます。


あれから8年、「3・11」の政治の責任

2019年03月10日 | 地震・原発

昨土曜日は雲一つない快晴のぽかぽか陽気の中、上越市へ車を走らせました。目的は孫のパパが年度末の出勤なので孫の顔を見に・・・、日頃の休日は“おじゃま虫”にならないようにしています。(笑)

市内を東西に横切る北陸自動車道高架橋の向こうには晴れ渡る頚城の山々で、久しぶりの孫とのご対面に花粉症もどこへやらでウキウキです。

孫から元気をもらい、帰り道に山麓線の「ひららぎ事務所」へ立ち寄り、手持ちの『原発再稼働STOP!』ポスターを届けました。4月7日投開票の新潟県議会議員選、原発再稼働阻止を公約として掲げられない候補者も多く、有権者もしっかりと目を開かねばまた同じことを繰り返すのではと痛感です。

帰途の日本海は波静かな春の海で、西の空には驚くほど燃えるような茜色です。やっと国道8号浦本漁港辺りで車を止め、日没直前を撮ることができ山と海の2枚をアップです。

昨夜11時からETV特集「誰が命を救うのか 医師たちの原発事故」を視聴です。福島第一原発の事故発生直後、福島に入っていった医師たちがおり、原発安全神話のもとで事故時の医療の準備はほとんどなく、国の指揮命令系統は混乱に陥っていたことを取り上げていました。

放射能汚染された住民の対応や、原子炉爆発で負傷した自衛隊員の治療など、最前線で奔走した医師たちには、命をめぐる重い判断がゆだねられ、NHKが独自に入手した数千に及ぶ医師たち自身の撮影による写真と映像から、当時の医療現場のすさまじい実態が伝わります。

また原発敷地内の汚染水タンクは962基、総量は100万トンを超え、トリチウムを含むこの膨大な量の放射能汚染水を政府は海洋に薄めて放流することを計画です。地元漁業関連者らの苦しい選択と、東京電力への不信感も丁寧に取り上げており、自民党ら原発推進者こそ必見の番組でした。

ANNより借用

さらに2013年、東京五輪誘致でアベ首相は世界へ「汚染水はアンダーコントロールされている」と発信し、「私が保証します」と言っていた映像を見るにつけ、国民だけでなく世界の人々へウソをついていることにも怒りを覚えるひと時です。

今日はドンより雲の日曜日、隣りの上の孫は昨日からパパと志賀高原スキー場に、下の孫はママと根知シーサイドバレースキー場へ・・・。私は「3・11」に思いを寄せ、夜9時からのNHKスペシャル「終(つい)の住みかと言うけれど…~取り残される被災者~」を視聴です。

震災から8年が経っても壊れたままの家に住む在宅被災者たち、復興から取り残される被災者が続出している深刻な実態に政治の責任を痛感です。そして私たちは何ができるのかと考え、8年前の「3・11」を“忘れないこと”もその一つではと思う、南よりの風が強まってきた終日です。


悲しみと憤りの福島と「法の支配」を知らぬアベ首相

2019年03月08日 | 地震・原発

東日本大震災からまもなく8年、NHKでは関連番組を連日放送しており、できるだけ視聴するようにしています。昨夜は10時からNHKクローズアップ現代「除染ごみが軒先や庭に今なお10万か所以上!撤去出来ない訳」で、福島には今も民家の軒先や駐車場にはシートに覆われた“除染ごみ”が10万か所以上そのまま残されており、なぜ撤去が進まないのか実態に迫る番組でした。

今夜10時からは、2画面ドキュメンタリー「無人の町から8年~福島県浪江町~」を視聴です。原発事故で全域が立ち入り禁止で無人の町となった福島県浪江町、震災直後の8年前の映像と全く同じアングルで今の姿を切り取り、その歳月を問う珍しい2画面ドキュメンタリーです。

思えば、新潟県知事選挙真っ只中の2016年10月上旬、糸魚川平和委員会では現地の南相馬市や浪江町をマイクロバスで訪れており、番組を視聴しながら胸が痛くなり悲しみと憤りがいっぱいです。政府は今、行き場所も定まらない膨大な汚染土を全国の農地や公共工事に使うことを進めていますが、当時一緒に参加した上越の友人Fさんと「こんな状態で原発再稼働は許されないよね」と、しばしメールのやり取りです。

写真は今日の夕方の姫川右岸上流の奴奈川の里公園付近からの雲に覆われた頚城の山々です。近くのセメント工場からキルンの音が聞こえ、福島からの放射性物質を含む汚泥が今も当市に運ばれセメントの原料になって拡散されていることを悲しく思います。100ベクレル以下とはいえ放射性物質が含まれており、持ち込まれている計り知れない膨大な量に言葉がありません。

誰もいない公園の隅っこに紅白の梅が青空に向かって寂しげに咲いており、まもなく8年という歳月に思いを寄せるひと時です。

ところで国会中継を見聞きする度に首を傾げることばかりが続きますが、7日付け日刊ゲンダイでは『安倍首相また国会で赤っ恥「法の支配」の対義語を知らず』と伝えています。本当に恥ずかしくなるような首相で、この人はいったい誰のためにと受け止めてしまう怒りの終日です。https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248919


たかがゴミ?されどゴミ!処分できない使用済み核燃料

2019年03月04日 | 地震・原発

昨日の最高気温は10度を超える暖かさで、近くの畑で台所の生ゴミをまとめて処分するひと時です。おっくうと思えばこの上なく面倒なことですが、EMボカシを利用しての処理だけに土に還る貴重な資源の一つです。

今日は朝から冷たい小雨降る中、NHKで参院予算委員会に耳を傾けました。午前中に続き、森ゆうこ議員は沖縄辺野古基地の軟弱地盤についての追及ですが、官僚の答弁はのらりくらりと質問者にとっては“時間のロス”が続きます。

続いての原発再稼働について、世界最大出力の東京電力柏崎刈羽原発立地の新潟県選出議員だけに質問は鋭く的確ですが、世耕経産大臣のいい加減な答弁に呆れるばかりです。さらにアベ首相といえば、溜まり続ける使用済み核燃料への認識も低く、原子力依存のエネルギー計画を主張です。

福島第一事故現場では4号機を除く、1~3号機の核燃料の取り出し計画が見えず、廃炉完了までには30~40年もかかるとされているだけに、アベ首相は原発事故の計り知れない大きさを忘れたかのごとく再稼働に前のめりです。処理もできないゴミは“負の遺産”で、森ゆうこ議員の憤りが私にも伝わってくる参院予算委員会です。

一年前の3日のブログで「どのお雛さまもそれぞれ歴史があり私と一緒に歩んできた大切なもので、また来年も飾ることができるようにと願いながらの桃の節句です」と綴っていたことで、おっくうがらず少し遅くなっての勢ぞろいです

上の写真の陶雛は東京の建築の友「いちよう」さんの陶芸教室の先生の作品で、30年ほど前にいただいたお気に入りで素朴なあたたかさが伝わってきます。

こちらはコンパクトな砥部焼きのお雛さまで、確か20年ほど前だったか東京の義妹からのもので、そのまま上の娘にプレゼントです。夕方、隣りの孫の家へ行くとリビングの棚に十月桜の枝が添えられてあり目を細めました。

三寒四温を繰り返しながら春に一歩づつ近づいているこの頃、地元の高校や中学校の卒業式が続き、明日の天気予報は4月の暖かさです。


「豊田直巳写真展 フクシマ・7年の記録と記憶」

2019年02月23日 | 地震・原発

今日は上越市高田公園のオーレンプラザで行われている.「つなげよう脱原発の輪 じょうえつの会」主催『豊田直巳写真展 フクシマ・7年の記録と記憶』へ出かけました。

2011年3月11日、東京電力福島第一原発事故の悲惨さと理不尽さが伝わってきます。一部の人たちの欲望による人為的な事故で、数々の写真の“叫びと囁き”から改めて憤りと悲しみです。<25日月曜日まで開催>

昨日と同じく、西の空に沈みゆく真っ赤な太陽を見ながらの帰宅です。パソコンの調子がよくありません。使い続けて6年が経過し、もう寿命でしょうか。フクシマ写真展と重ねて悲しくなります。


再び「死者の立憲主義」と北海道地震と原発

2019年02月21日 | 地震・原発

19日深夜から12度を超える気温にビックリで、昨日も暖かな陽気の中を上越から友人Fさんが所用で糸魚川までやって来ました。折角なので昼食を一緒にと、お目当ての本町通りの蕎麦処泉家さんは水曜日でしたがお休みで、近くの蕎麦屋さんに移動して短い時間でしたが貴重な情報交換のひとときです。

Fさんは昨年9月15日、上田市での第20回『2018信州岩波講座』の「講座Ⅱ 憲法」で、中島岳志さんの「死者の立憲主義」を受講していることで、2日前に書き込んだ「民主主義の劣化」についてさらに詳しくお話しを聞くことができました。

その後は孫の小学校での“祖父母感謝の会”へと急ぎました。卒業式を一ヵ月後にした6年生の企画で、児童の半数以上の“じじ・ばば”が参加する賑やかさで、さいころゲームやトランプなどに興じました。日頃、家庭で接する孫とはまた違い、頼もしい最高学年になって目を細めるよい思い出となりました。

今夜9時22分頃、また北海道北東部で震度6弱の地震発生です。泊原発のことが気がかりですが、極寒の地域に暮らす人たちを案じます。

ところでドイツや韓国など、世界はどんどん脱原発へと舵を切っています。原発はコストがかかり、東電原発事故被害額は70兆円という試算で、故郷に帰れない人たちは福島原発事故から8年が経った今も、4万2,000人余りです。

今、世界中の金融機関が、深刻化する気候変動への懸念から石炭火力への投融資から引き上げていますが、原子力もまた、時代遅れのエネルギーです。それでも東京電力は新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働に固執し、政府と共に必死の推進ぶりが日ごと伝わってきます。

<イラストは「国際環境NGOグリーンピース・ジャパン 2019」から借用です>

ふと「死者の立憲主義」から「死者と原発」とを重ね、“死者”から学ぼうとしない人間の欲と愚かさがこの地球を破壊する可能性があり、それは地震の比でないことを痛感する終日です。


“統計国会”と降雪時の原発事故想定の避難

2019年01月30日 | 地震・原発

睦月1月もあっという間に過ぎ去ろうとしている今日は、朝から春のような穏やかなポカポカ陽気です。隣りの2階の窓からの夕陽の黒姫山も小雪で、庭の桜の枝先も少し膨らんできたようで、お日さまの力はスゴイですね。

隔日のブログでこれまで書けなかったことの一つに、沖縄辺野古基地の賛否を問う県民投票について、「どちらでもない」という三択が県議会で決まりました。「どちらでもない」というために投票所へ出かけて行くのであろうかと首を傾げますが、沖縄有権者の3割の意思が無駄にならなかった点は評価すべきで、その背景にはハンガーストライキをしていた若者の存在を忘れてはなりません。

また月曜日から通常国会が開幕し、どうやら“統計国会”になりそうな気配です。このところの厚労省の統計調査については呆れるばかりで、第三者委員会の“いい加減”さといい、お役人もここまで来ると不正をすることが当たり前のようで、かっての“消えた年金問題”の教訓が生かされていないことが残念です。

一昨日、柏崎市の桜井市長は東京電力柏崎刈羽原発の夜間の降雪時の事故を想定し、避難経路を車で走行して道路の状況や危険箇所をチェックです。今回は十日町市への避難経路で、桜井市長は「現状の避難計画の非現実性を確認し、災害対策特別措置法を改正し、除雪費用の措置、除雪支援を国に求める」と表明です。

しかし一度事故が起これば周辺30キロ圏内に限らず、もうそこに住めなくなるようなリスクのある原発を、一時的な避難計画を作って動かそうとしていることが非現実的ではないのかと、昨日のローカルニュースを見ながら感じました。さらに地震時の原発事故の場合には、おそらく避難道路も寸断されることでしょうし、やはり完全な避難計画があっても原発再稼働は認められないと再認識です。

写真は一年前の綿帽子のような桜の木で、ブログでは大雪の大変さを書き込んでいました。水道管の凍結とインフルエンザとガラ空きの送電線と

そして今日は、茨城県東海村の核燃料サイクル工学研究所で放射性物質漏れというニュースに驚き、身も心も凍えるような夜になってきました。


冬将軍と地震と原発と全豪テニス

2019年01月26日 | 地震・原発

昨夜から天気予報が的中し、気温低下で雪が降り出してきました。今季一番の寒さの冬将軍到来で上越市ではかなりの降雪ですが、海沿いの我が家の周辺の積雪はほんのわずかです。

インフルエンザの猛威で学級閉鎖の拡大が続く週末、隣りの上の孫は英検5級に挑戦で、弛まぬチャレンジ精神にエネルギーの塊りを感じます。下の孫は明朝からジュニアスキー教室で、私はコタツに潜り込み全豪オープンテニス女子決勝戦に釘付けです。

本日午後2時過ぎに九州熊本地方で震度5の地震が発生し、続いて5時過ぎに岩手県沖でも震度4の地震発生です。狭い地震列島の中で原子力発電所を考えると逃げ場がなく、地震の度に怯えながら暮らすことに明るい未来があるのでしょうか。

アベ政権が成長戦略の柱と位置付けた原発輸出が総崩れです。東京電力福島第1原発事故の後、国内では原発の新増設が困難になり、海外への輸出に活路を見いだそうとしていましたが、企業は採算が合わないと判断で、かつての「夢のエネルギー」は「もうからないビジネス」です。

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の特別委員会は18日、再生可能エネルギーの急成長と化石燃料の終焉(しゅうえん)により、国際政治に大きな変化が起きているとする報告を発表です。そんな中での日本政府の原子力エネルギー依存への責任を感じてしまいます。

年暮れに、正月の花飾りで不要になった切り端の花枝を惜しんで小さな花瓶に飾り、寒い洗面所に置いたことでまだまだ元気で和ませてくれます。

一年前のブログで、車庫の水道蛇口からのホースが凍結する厳しい寒さであったことや、原発行政について書き込んでいたことがgooから伝わりました。氷点下の寒さとインフルエンザと原発行政

今夜8時過ぎ、全豪テニス決勝戦で大阪なおみ選手が初優勝です。これまでの試合すべてを中継で観戦し応援してきただけに感無量で、世界ナンバーワンの瞬間に涙が出てくる嬉しい感動の終日です。


石牟礼道子さんの能「沖宮」と原発輸出の凍結と

2019年01月20日 | 地震・原発

1月も早や20日、インフルエンザの感染拡大でイベントを中止するところも多く、私も外出を控えてのんびりと静かにしています。

昨夜、ETV特集で『ふたりの道行き 志村ふくみと石牟礼道子の“沖宮”』を視聴です。水俣を描き続けてきた作家の石牟礼道子さんと、長年の友人で人間国宝の染織家の志村ふくみさん、二人が最晩年をかけ挑んだ「能」にこめられた思いに迫る番組です。

舞台は、石牟礼さんの故郷の天草で、人々を干ばつによる飢え死にから救うため雨乞いの生けにえとなった少女あやと天草四郎、その死と再生を描いた物語で志村さんの草木染の衣装が彩り、齢(よわい)90を超えたお二人が日本の行方を案じ、甦りを念じた“道行き”を見つめる心に響く内容でした。

少し痛みかけたさつま芋で孫たちの好きなスイートポテトを作りました。いたって簡単で、茹で上がったさつま芋にバターと牛乳と粗糖を少し加えて、アルミ型に入れてオーブンで10分ほど焼くと完成です。

この季節にはいつも糸魚川市HPから市内9個所の観測地点の毎朝9時の積雪状況を見ていますが、昨年の同じ頃の災害並みの大雪からみれば今年は「大雪警報」の発令もなく大助かりです。

写真は昨年のブログから、洗面所の窓から氷柱(つらら)と隣りの家の屋根雪を撮ったものです。

ところで今、台湾へ旅行中の新潟市のブログの友Kさんから原発について、「台湾では元台湾電力(日本の東電)の幹部だった人さえ、日本の福島の例を挙げて、もう駄目でしょう、完成した原発も動かないでしょうと断言」と・・・。日本政府の見解はすでに世界で通用しないことが伝わります。


基地と原発と呆れる自民党政権

2019年01月18日 | 地震・原発

1月も半ばを過ぎた沖縄では辺野古基地建設の賛否を問う県民投票を巡り、投票する権利が奪われるという事態が起きています。来月24日に実施される県民投票に複数の自治体が「参加しない」ことを表明し、有権者の3割が投票できないという異例の事態になっています。

参政権の1つである住民からの直接請求を経て実施が決まった県民投票が、市長の判断によって不参加を決めることは法的に問題も多く、 特定の市に住んでいただけで県民投票に参加できなくなるのは、憲法14条にある法の下の平等に反する平等権の侵害にもなります。

首都大学東京の木村草太教授も「県民投票に反対するのであれば、端的に(投票で)棄権すればよくて、県民投票に参加したい人の権利を自治体の長が奪ってしまうことの方が問題である」と主張です。ところが自民党国会議員の宮崎政久衆議院議員は、この県民投票を妨害で否定的な市町村議会に丁寧な妨害工作を“指南”です。

16日夜のTBSNEWS23で、宮崎衆院議員の「別の投票方法を希望されている地方議員の皆さんに、少しのアドバイスをして真摯な意見交換をさせていただきました。圧力をかけたなんていうことは、みじんもありません」との言い訳が伝わってきました。

ところで日立製作所は17日の取締役会で、イギリス中部で進められている2基の原子力発電所の建設計画への参加を凍結すると発表です。記者会見で日立製作所の東原敏昭社長は「意思決定を先送りすることで、さらにプロジェクトのコストがかさむ、将来にリスクを持ち越さないことが重要」と・・・。約3000億円の損失計上ということです。

原発輸出への東芝や三菱重工などの動きもあって、国策として進めてきた原発輸出は頓挫ですが、経産省世耕大臣は「世界に誇れる日本の原発技術・・・、現状のエネルギー政策に変更はなく、日本政府として責任あるエネルギー政策を進めていく上で、あらゆる選択肢、可能性を追求していく」とのコメントでした。

福島第一原発事故からもう直ぐ8年、その収束もままならない中での政府見解、世界の潮流は“脱原発”で平成から新しい時代へ向かっての沖縄基地問題といい自民党政権には呆れるばかりです。

明日は土曜日、上の孫は朝からシーサイドバレースキー場へ、下の孫は日曜日にジュニアスキー教室で栂池高原へと雪を楽しんでいます。そんなことで下の孫だけ今夜は我が家へお泊りをすることになり、お布団を出して温めるなどチョッと落ち着かない終日です。


合格祈願の貫通石と放射性汚泥の米軍とのトモダチ作戦と

2019年01月13日 | 地震・原発

三連休の今日はドンより雲の中、朝から隣りの孫たちはパパと3人で市内シーサイドバレースキー場へ出かけました。

実は昨日、隣りの6年生の孫が県立直江津中等教育学校を受験しました。ブログ書き込みを躊躇っていたのですが、本日の上越タイムス紙で大きく写真入で掲載されたことで、備忘録としてオープンにすることにしました。

昨年の夏過ぎに直江津中等教育学校を選択する孫に、「遠距離通学は朝も大変だから先ずは地元の中学校へ行ってから、3年後に考えれば・・・」と伝えました。ところがその日の夜に娘から電話が入り、突然「お母さん、余計なことを言わないで!本人がやる気で決めたのだから!」とガチヤン!! 言われてみればその通りで、本人の意思とあってその後は距離を置いて見守ることにしました。

そして県内6中等教育学校で直江津校が一番競争率が高いことで案じてきましたが、結果はともあれ本人のこれまでの努力が無駄にはならないとファミリーで励まし続けてきました。試験日前日の11日、JR西日本糸魚川駅では恒例のトンネル貫通石を合格祈願のお守りとして先着順に配布で、根知のジジは早朝3時過ぎに並んで2番目にお守りをいただいて来ました。今回はH18年の北陸新幹線の高の峰トンネル工事で採取されたもので、孫はH18年生まれとあって縁起のよさを感じます。

正直のところ、中等教育学校について個人的に戸惑いもあったのですが、昨日の前川喜平さんの講演「向かう道は自分で決めよう!」で払拭された思いでした。「臨教審」の教育改革でも早くから中等教育学校の設置が謳われており、学び考える教育の大切さが伝わってきました。

また昨年9月、須坂市での「信州岩波講座2018」でも前川喜平さんは「学ぶことは憶えることではない」と主張していたということが頭から離れることはなく、学力一辺倒でない教育のあり方を孫の受験を通して私も再認識した次第です。

小正月を前にして、行きつけのスーパーの店頭では早くも節分バージョンの春です。

ところで放射性汚泥を新潟県が処理する問題について、9日付けで書き込みましたが、横浜市HPでトンでもないことが発覚です。12月12日付けで、「米軍トモダチ作戦により米空軍 横須賀基地に保管されていた低レベル放射性廃棄物を東電が契約した産業廃棄物処理業者により処理する」旨、外務省からの発表があったと伝えられました。

東京電力が新潟県には「やっぱり東電は処理できません」と回答したのが12月27日、新潟県が「放射性汚泥を県で処理する」と発表したのが1月8日です。つまり東京電力は横須賀基地の放射性廃棄物を引き取っておきながら、新潟県には「引き取れない」と答えていたということで、花角知事の「県が放射性汚泥を処理する」という決定の妥当性が揺らいだことになります。

嘘で塗り固められているアベ政権と同じく、東京電力のウソも今では日常茶飯事で、新潟県も考える力が希薄であればうまく騙され続けていくようですね。

横浜市HP https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/


県の放射性汚泥処理は「県民目線」か!?

2019年01月09日 | 地震・原発

新潟県の花角知事は昨日の記者会見で、福島原発事故後に発生した放射性物質を含む汚泥について、業者に処理を依頼し費用は東京電力に負担を求めることを正式に発表です。

これは去る12月定例会で自民党議員から「県有地に溜まりつづける放射性汚泥に、周辺住民から不安の声が上がっている」とトスが上がったことで、知事は「東電に年内に回答するよう要請している。ただし県の責任として処理することも選択肢のひとつと考える」と答弁でした。

原発事故後からの泉田知事や米山知事は放射性汚泥処理について、県として東京電力へ汚泥回収を要求し慎重な姿勢であったことは言うまでもありません。ちなみに100ベクレル以下の新潟市長岡市など県内の自治体で溜まった放射性汚泥は、H25年から糸魚川市内のセメント工場2社にセメント原料として運ばれて、製品となって全国各地へ出荷されています。

新年冒頭の言葉で「県民第一の県民目線」を強調の花角知事、今回は「残念。ずいぶん時間がかかったと思う、この答えしかないと思う」と記者会見で語っており、“健康立県”の実現を掲げているだけに首を傾げてしまいました。

また本日の新潟日報では、肝心の具体的な汚泥処理方法には言及されず、これで県民の不安が解消されるはずもなく、東京電力が処理費を出せば解決したような錯覚で、時間の経過とともに何だかごまかされているような思いです。

みんなで決める会〜「原発」新潟県民投票を成功させよう!〜 橋本桂子代表は「組み上げられた“展開”で、まるで茶番劇」と・・・。

昨夜からの気温低下で水分の多い雪が降り続き、今朝はうっすらと雪化粧です。日中にはときどき陽が射して、夕方4時頃の隣りの孫の家の2階の窓越しの黒姫山を撮りました。

今週土曜日には「憲法を守る糸魚川共同センター」の“新年のつどい”があり、前川喜平さん(文科省元事務次官)の講演を動画視聴です。


年初めのいわさきちひろカレンダーと原発ストップ!

2019年01月02日 | 地震・原発

昨年はいわさきちひろ生誕100年でしたが、リビングのカレンダーはまた新たな一枚からスタートです。表紙の絵も可愛すぎてどんどん溜まっていますが、こちらは断捨離の対象ではありません。

ちひろが訴え続けた平和は大きく揺らぎ、再び戦争への道を歩むのではないのかと危惧する年初めです。いかなる国の争いにも大義はなく、武器を備えることよりも“平和こそすべて”であることがカレンダーから伝わってきます。

正月2日目の今日は、隣りの孫たち家族は朝から弥彦神社へ初詣に出かけ、午後から年賀欠礼の上越の娘家族がやって来ました。今年は一緒の食事会は簡略で、小さな孫中心の賑やかさです。

ところで正月に欠かせないお餅は、両親が元気な頃には家庭用の餅つき機で一日がかりで搗いていましたが、最近は親戚などファミリーからのいただき物です。先ず平たく熨したものを切ることからで、搗いてから時間が経過しすぎると固くなって切るのが一苦労です。また一度に食べきれないので冷凍にし、孫たちも大好きなことで年間を通して餅を保存しています。

原発再稼働についての経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)の2019年の年頭の挨拶です。「稼働しない原発に安全対策費が注ぎ込まれているが、8年も製品を作っていない工場に存続のための追加対策をとるという、経営者として考えられないことを電力会社はやっている」と・・・。

原発輸出についても去る12月17日、イギリスの原発新設計画について「難しい状況。もう限界だと思う」とも述べていました。このように、経財界とアベ総理が「成長戦略」の柱に位置づけ、トップセールスで売り込んできたトルコ、ベトナム、リトアニア、イギリス、台湾への原発の輸出も国内の建設も、すべてが行き詰まっていることをキャッチせねばなりません。

そんなことで経団連も早く再生可能エネルギーに力点を置いた方針に転換すべきと受け止める正月2日目です。そして今宵は上越の孫たちも帰宅し一段落をしたので、TBS新春ドラマ特別編『下町ロケット』を視聴です。


海外での原発計画、日本政府の限界と“糸魚川こども食堂”

2018年12月18日 | 地震・原発

今日は朝から木枯らしが吹いているものの、日中の最高気温が10度を超えているのでそれほど寒さを感じない一日です。

共同通信16日付け『日立、英原発計画を凍結へ安倍政権輸出案件、全て暗礁に』の記事をキャッチです。日立製作所は英国での原発新設計画を凍結する方向で調整しているそうで、3兆円規模に膨らんだ事業への出資企業を確保するのが困難で、巨額の損失が出た場合に単独では補えないための決断です。

17日付け朝日新聞DIJITALも同じく『日立の英国での原発計画「もう限界」』と、「日本が官民一体で進める原発輸出では、実現の可能性が残る唯一の計画になっていたが、暗礁に乗り上げた形だ。」と・・・。

三菱重工業もトルコでの原発新設を断念する方向で、安倍政権が成長戦略の目玉に掲げた原発輸出の案件は全て暗礁に乗り上げることになり、日本政府にも早く、原発を推進することが「もう限界」だと認めるべき段階でしょうか。何よりも使用済み核燃料を“負の遺産”として次世代へバトンタッチする原発が、とてもクリーンエネルギーと思えるはずがありません。

限界といえば、ビーチホールまがたまでの毎月1回の“糸魚川こども食堂”で、先日届けたみかん箱も参加者に行き届いたとの嬉しいお便りで、12月15日は子ども84人大人65人の大盛況です。子どもは無料で大人200円で運営されており、いつも大人の数に驚いていますがこれも糸魚川の地域性でしょうか。

“糸魚川こども食堂”は市からの援助は会場使用料のみ無料で、多くのボランティアで成り立っています。いつも200円持参で参加している議員さん、もう限界であることをキャッチして他の地域でも広めるように「一般質問」などで働きかけてくださると嬉しいのですが、そんな熱い思いが伝わることのない昨今です。