若手バレエダンサーの登竜門として知られるローザンヌ国際バレエコンクール最終選考が4日、スイス西部ローザンヌ市内で開かれ、神奈川県厚木市の高校2年生・菅井円加(まどか)さん(17)が、1位入賞を果たした。89年に熊川哲也さん(39)が最優秀の金賞を受賞している伝統のコンテストで、快挙達成となった。
授賞式後、菅井さんは「信じられない。感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを表現。「自宅で待っている両親に電話でありがとうと報告したい」と話した。世界各国から男子3人、女子2人が選ばれた入賞者の中で、審査員の評価が最高だった。また、菅井さんはコンテンポラリー(創作バレエ)部門賞も受賞した。
国際的に活躍するダンサー・吉田都さん(46)も、コンテストで入賞経験があり、今回の審査員を務めた。吉田さんは、「出場者の中で一番安定していた。成長が楽しみ」と、菅井さんに満点の評価をつけた。
菅井さんは3歳の時、3歳上の姉の発表会を見に行ったのをきっかけに、バレエを始め、小学1年から教室で本格的に習い始めた。「これまでつらいと思った時もあった」と振り返る。同世代の友人と遊ぶこともなく、バレエ漬けの日々を過ごしてきた。愛用の携帯音楽プレーヤーで聴くのは、クラシック音楽ばかりだという。
最終選考の説明会に、ひとりだけ遅刻し、関係者を慌てさせたが「まだ時間があったと思った」と、全く動じない大物ぶりを見せていた。快挙達成にも「周りの方々のサポートのおかげ」と気遣いも忘れない。入賞の副賞として入校できる英国のバレエスクールに「高校生活の途中からでも、行くかもしれない」と、早くも次を目指している。
熊川哲也さん(89年、同コンクールで金賞受賞)「西洋文化を志す日本人が、長年にわたり悩まされた様々なコンプレックスの克服に始まり、内に秘めた感情を美徳とした日本人特有の習性を払いのけ、一度きりの演技に全てを懸け結果を待つ。一握りのダンサーと大勢のダンサーの両極端な現実が埋め尽くすこの場で、同じ日本人が輝かしい賞を受賞したことをうれしく思います。真にプロフェッショナルなダンサーとして世界に羽ばたくことを願います」
私は一度だけ・・・吉田都と草刈民夫の公演を静岡の文化会館で見たことがあります。
うっとりぃ~でしたよ