しっかりしない。

紫陽花の花（東京都大田区）

　こんにちは。
　今日も皆さん、ありがとうございます。



　「おい、しっかりしろよ！！」

　こんな台詞、いろんな所で見聞きすると思うんです。
　説明したり、責任を取ったり、誠意を尽くしたり、
　つまり「人様が関わること」とは、「しっかりすること」が付き物だったりするんです。
　皆さんも、「しっかりしている人」と「だらしない人」だったら、
　なるべく「しっかりしている人」と付き合いたいと思うのが、本当のところではないでしょうか。
　もちろん「完璧主義者」みたいな窮屈な人は勘弁にしても、
　そもそも人間、そんなにしっかりした生き物ではない。
　その「しっかりしていない」中でも、できるだけしっかりしようと全力を尽くしている姿があるからこそ、
　たまに出てしまうようなエラーだって許せるわけです。
　「元々しっかりしていないにもかかわらず、その中でしっかりしようともしない」というのは、
　つまりはどこか斜に構えていい加減な態度でいることにもなりますから、
　結果として人に無礼を働いたり、いつまで経っても課題を改良できなかったりする。
　当然、一生懸命になろうともしない人には、
　好感を持てというほうが難しいのです。


　ここまで読んで「厳しいなあ…」と思った皆さん、ごめんなさいね。
　わざと息苦しい書き方にしてみたんです(笑)

　人間誰しも、自分がかわいいものなんです。
　人前で120％の力を出しても、相手はこちらの都合など知る術もないのです。
　ゆえに、全力を出し切っても、90％しか出していない、つまり本気じゃないと思われてしまうことがある。
　だからこそ手抜きをしてはいけないのですが、
　そんなに張り詰めた気持ちでいれば、いつか変になってしまいます。


　周りに促されたり強いられたりして「嫌々しっかりする」のか、
　自分の意志で「喜んでしっかりする」のかで、
　精神的なストレスは全然違うのです。

　そこで。

　「しっかりする」のは当たり前にしても、
　意図的にその中で息を抜ける場所をどんどん探すのです。
　なんでもかまいません。
　とにかく、リラックスできる時間やタイミングを作ろうと努力してみる。
　自分で「しっかり」の度合いをコントロールできれば、
　もっと人に対して優しくなれたり、誠実になれると思うんです。


　緩急も付け方次第。
　皆さんは自分の状態を把握できていますか！？