青裸々日記 Aorara Diary

真面目で一生懸命な人に寄り添うブログです(^^/
あったかい未来が、きっと待っています。

青春残酷物語

2009年04月08日 01時57分24秒 | 雑感、雑記
 こんにちは。



 あえてカミングアウトします。
 私は高校時代、暗い人でした。

 弁当を食べる時は一人。
 体育祭では、足が速かったにもかかわらず競技から逃げまくり。
 それなりに注目される存在だったらしいが、
 恋愛なんて浮いた話はほとんどなし
 (むしろ自分本位で人を傷つける恋愛しか出来なかった)。
 卒業式での記念撮影を振り切り、
 泣きながら最後の下校。


 現在でこそ、お世辞も多分にあるのでしょうが、
 「いつも笑顔を絶やさない人」
 「頼り甲斐がある人」
 「誰にでも優しくできる、人の気持ちがわかる人」
 「自分の努力を隠し、人の幸せを考えられる人」
 こんな風に言って頂くことがあるんですが、
 本心で褒めて下さる人ほど、
 冒頭のような私の姿が想像しがたいとも思います。


 しかし。
 「表裏一体」という言葉があるように、
 現在の私の基礎の一つは、
 この暗い高校生活にありました。

 人と接する難しさがわかったからこそ、
 誰にでも愛情を持って優しくしようという気持ちが自然と沸いて来る。
 人の痛みがわからなかったことに気付いて、
 言動を振り返ることが出来るようになる。
 努力が報われない辛さに堪えられてこそ、
 努力の価値がわかるようになる。

 こんな具合に、です。


 ∞ ∞ ∞


 もちろん、
 人に優しくされる喜び、
 愛情を注いでもらう幸せ、
 こういう風にして「優しさ」を知る人も、沢山いるでしょう。

 しかし。
 辛い経験をして知る「優しさ」、「強さ」などは、
 簡単には覆りません。
 水の大切さをいくら教わったところで、
 砂漠に放り出された人ほど水を大切には思えませんよね?
 それと全く同じです。
 「毎日が楽しくない」
 「誰も助けてくれない」
 「心を開ける人がいない」
 「どうしても満たされない」
 こんな本人の経験に根差した気持ちは、
 必ず人の心を打ちます。
 だから、こうした逆境のような経験も必要不可欠なのです。
 底を打った人の明るさ、優しさは、
 必ず強さも兼ね備えているはずなのです。
 逆に、辛い経験をしていない人には、決まって軽さを感じます。


 ∞ ∞ ∞


 4月8日。
 私が高校に入学した日です。
 高校で学んだことは勉強ではなく、
 あまっちょろくも重い逆境に耐えることでした。


 「せっかく〇〇なのに思い通りにいかない」という皆さん、
 「なんであの人はあんなに優しいんだろう?」と思う皆さん。

 胸にスッと入ってくる日が必ず来ます。
 ゆっくり歩いていきましょうね。

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