「愛のコリーダ」(1976年 日本・フランス合作)
監督:大島渚
音楽:三木稔
出演:藤竜也、松田瑛子、芹明香、小川加奈枝、殿山泰司ほか
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最初にこの映画音楽はクインシー・ジョーンズの「愛のコリーダ」とは、まったく別の曲であることをお知らせしておきますねー
昭和史に残る「阿部定事件」を題材にした男女の愛欲の極限を描いた、大島渚監督の問題作で、2021年に「戦場のメリークリスマス」とともに国内でリバイバル上映されました
音楽は三木稔。クラシック音楽の作曲家で、映画音楽も多数手がけています。この映画ではとてもセンシュアルな音楽を付けてます。二十絃箏の独奏によるテーマ曲「芽生え」そして尺八の三重奏「ソネット」は、このシングル盤に収められてます
演奏は三木稔主宰の日本音楽集団。二十絃箏は野坂恵子、尺八は宮田耕八郎、坂田誠山、三橋貴風
それでは聞いてみましょうか
映画の中から
「愛のコリーダのテーマ(芽生え)」
尺八三重奏「ソネット」
ポッポちゃんです🐦️
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それでは、またの記事で(=^ェ^=)♪🍀
この映画はポルノとして評判を呼んだようですが、海外では(音楽も含めて)一種エキゾチックな作品としても受け取られたのではないかと個人的には見ています。
それで三木稔の曲がどれもこのようにセンシュアルなのかというともちろんそうではないのですが、このサントラ音源を聞いた後だとしばらくの間多くの作品がそのように聞こえてしまったことは確かです(笑) 彼の曲ですと、最近は「松の協奏曲」が割と気に入っています。
この作品は日本とフランスの合作といった感じがしましたね。これは純邦画としたら、ここまで官能性を出せたかなと思ったりもしてます。それだけフランスが関わっているというのは重要な、そんな感想を私は抱いております。
三木稔の音楽も、この作品が日仏合作ならではの叙情さがあるような印象があります。どこかピエール・バシュレのように、曲自体に性の匂いが漂ってくる、そんな音楽を見事に作り上げた名音楽ともいえる気がします。