春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

坂本龍一、デヴィッド・バーン、蘇聡のアカデミー作曲賞トリプル受賞作品🎧️🎶

2022-01-10 13:46:30 | 音楽
『ラストエンペラー』(1987年 イギリス・イタリア・中国合作)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ
音楽:坂本龍一、デヴィッド・バーン、蘇聡(スー・ソン)
出演:ジョン・ローン、ジョアン・チェン、ピーター・オトゥール、英若誠、坂本龍一、ケイリー=ヒロユキ・タカワほか


これはあまりにも良く知られていて、とてもニッチではないかも知れないが、こういうシングル盤が出ていたことを知らない御仁も多かろうと思ってな、今回取り上げてみたんだ

物語は3歳にして清朝最後の皇帝に即位した薄儀が戦犯として10年間の収容生活を経て、1959年の文化革命の年に特赦され、61才で亡くなるまで植物園の庭師として過ごした、僅かな数年が自由で安らぎを得た年という、革命と波乱に満ちた生涯を描いた作品ですなあ

音楽は坂本龍一、トーキング・ヘッズのリーダーのデヴィッド・バーン、そして中国の音楽家蘇聡の三名が担当し、1987年にアカデミー作曲賞に輝いたのは、今でも忘れられていないこっちゃ!

まあ、坂本龍一が加わったからオスカー作曲賞が受賞できたと悪口を言う人もいたりはしたが、実際には三人の書いた曲がとっても良かったんだよな!クーッ!!

まずはデヴィッド・バーンの「メイン・タイトル・テーマ」を聞いてみようか!
続いて蘇聡(スー・ソン)の「ランチ」を聞こう!
そして坂本龍一の「ラストエンペラーのテーマ」だ!

いつ聴いてもいいよなあ!クーッ!!クーッ!!クーッ!!

じゃ、また次回の記事で!

イントロの銅鑼の音と続くトランペットの旋律がクールなジェリー・ゴールドスミスの音楽🎧️🎶

2022-01-08 10:26:06 | 音楽
『チャイナタウン』(1974年 アメリカ)
監督:ロマン・ポランスキー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストンほか

1930年代のアメリカはロサンゼルス。そこで政治的陰謀に巻き込まれた私立探偵のハードボイルドサスペンス作品

音楽はジェリー・ゴールドスミスで、作品にマッチしたとてもクールな音楽を書いてるぜ!クーッ!!

まずイントロにはチャイナタウンを描写する銅鑼が静かにドーンとなり、そしてトランペットによる主旋律が流れ、さらにオーケストラが盛り上げるんだな。僅か2分少々の曲だが、イントロにインパクトがあるためか、関光夫氏の映画音楽番組で一度最初の曲に選ばれたぞなもし!クーッ!!

なかなかやるぜ!ジェリー・ゴールドスミス!!

サントラ聞いてみよう!
https://youtu.be/egga1aB05nA
どや!なかなかエエやろが!ケッ!!


勇ましく重々しい、そして甘美さも湛えたラロ・シフリン会心のスコア🎧️🎶

2022-01-07 12:56:12 | 音楽
『鷲は舞いおりた』(1976 イギリス・アメリカ)
監督:ジョン・スタージェス
音楽:ラロ・シフリン
出演:マイケル・ケイン、ドナルド・サザーランド、ロバート・デュバルほか


第二次世界大戦末期、ヒトラーの命令を受けたナチス親衛隊長ヒムラーが、最大の敵と言うべきチャーチルの誘拐を計画、「イーグル作戦」と名付けられたのだ。舞い降りる落下傘部隊。正に『鷲は舞いおりた』ワケだ!

音楽担当はベテランのラロ・シフリン。なかなかの重厚な音楽を書いているぜ!痺れるぜ!クーッ!!

またマンドリンのようだが、『第三の男』のアントン・カラスの音楽で有名になったツィターがメロディーを奏でる「愛のテーマ」。こちらもスゲエいいんだよ!

まあサントラ聞いてみっか!
https://youtu.be/K5g6JTBVHqs
ラロ・シフリンはクリント・イーストウッドの主演作『戦略大作戦』の音楽も担当しているが、こちらはフザケタ戦争映画なので、タッチの違う音楽だ。俺はいつもこの人は多様な音楽の書ける人だなあと!クーッ!!

新年のうちのネコちゃん(=^ェ^=)♪たち






ウィンダム・ヒルのアーティストによる植村直己の劇的な生涯を静かに彩る音楽🎧️🎶

2022-01-04 10:29:05 | 音楽
『植村直己物語』(1986年 東宝)
監督:佐藤純彌
音楽監督:村井邦彦、ウィリアム・アッカーマン
音楽:ウィンダム・ヒル・レーベルのアーティスト
出演:西田敏行、倍賞千恵子ほか


「帰って来てよーっ!」。この映画を観たとき、倍賞千恵子のこの叫びが今なお耳に残っている映画だなあ。ウィンダム・ヒルの冒頭から流れる哀しげな音楽がそれを暗示していたような

1984年2月13日にマッキンリー冬季単独登頂に成功したことを知らせる交信を最後にした日が、世界的冒険家植村直己の命日になる、つまり死亡届が出された悲しい日となってしまった。クーッ!

もともとこの作品の主役に作家の椎名誠が起用予定だったが、スケジュールの都合から、同じ明治大学OBの西田敏行が選ばれ、「帰って来てよーっ!」の奥さん役が倍賞千恵子というワケだわな

俺は体育会系の先輩・後輩の縦関係が大嫌いなので、一年間であったとしても社会人やってから大学生になったら、現役入学の同い年野郎に反発してしまう、というか俺は定時制高校から四年遅れで大学生になったから、大学のガキどもめがと年下の上級生に逆らいまくっていたもんでのう!!だいたい世間知らずのセイガクはガキのくせに生意気なのだ!一年生でも俺が先輩だぜ!俺には先輩なんぞ存在しないのだ!!クーッ!!

話が横道にそれたが、体育会系は大嫌いなものの、この映画はとても切ない感動をしたな。ラストシーンの交信が途絶えるところが何とも哀しかったのを鮮明に覚えているぞ!

音楽は音楽監督の村井邦彦とウィリアム・アッカーマンのもと、アッカーマンが立ち上げたニュー・エイジ・ミュージックの先駆け的レーベルのウィンダム・ヒルのアーティストたちが総出でアコースティック楽器の爽やかな音楽を映画の中で植村直己の悲しくも偉大な運命を描いており、その哀切感は「帰って来てよーっ!」のひと言だよな、クーッ!!

明治大学の農学部は俺が福祉施設の生活支援員だった頃の上司の一人である副施設長がやはり卒業生なのだが、その一学年上に植村直己が在学していたとの話だが、会ったことはなかったと言ってたなあ

この映画には数多くの名優が出ているが、全部書き出すのはさすがにしんどいし、もともと音楽が主軸のblogなので、そこは済まないけど割愛しましたわ(^_^;)

サントラ聞いてみっか!
映画はこちら!

俺がマッキンリーに行ったら、遭難する前に風邪を引くわ!
今年も皆で風邪を引いてみましょうかね!クーッ!!



リチャード=ロドニー・ベネットのスコアとグレン・ミラーのBGM🎧️🎶

2022-01-03 12:03:11 | 音楽
『ブリンクス』(1978年 アメリカ)
監督:ウィリアム・フリードキン
音楽:リチャード=ロドニーベネット
主題曲:グレン・ミラー
出演:ピーター・フォーク、ピーター・ボイル、アレン・ゴーウィック、ジーナ・ローランズ、ウォーレン・オーツ、ポール・ソルヴィノ


新年おめでとう! では2022年初っぱなの記事と行くか。『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』『ロアーズ』の名匠ウィリアム・フリードキン監督と、『刑事コロンボ』の名優ピーター・フォークがタッグを組んで、1950年のブリンクス事件を題材にした作品でな、ピーター・フォークが刑事から大泥棒になったんだぜ!クーッ!!

劇中のスコアはイギリスの大御所リチャード=ロドニー・ベネットが担当し、主題曲として採用されたのがグレン・ミラー楽団の「イン・ザ・ムード」で、これがまた実にスリリングな物語の効果を上げているんだ!たまらんな、クーッ!!

このレコードには本命盤と記されているが、実際に使われたオリジナルのグレン・ミラー楽団の演奏なので、実質的にはサントラ盤だろうな!モノラル録音の古さが物語の時代背景にマッチしているよな!クーッ!!

じゃ、早速聞いてみっか!
グレン・ミラー・オーケストラ
「イン・ザ・ムード」
映画『ブリンクス』全編

まあ、今年もヨロシク頼むぜ!クーッ!!