拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 “ 背水の(撮)人”

2013年01月09日 | 女達よどこへ行く
  今日は 休暇で 朝の8時に フィジオセラピーに行き 美しいうえに 優しい ウラ先生に 先日の五十股を診てもらう。
  もう痛くはないけれど ホームドクターのバスキエ先生から9回分のフィジオセラピー権(券)を頂いたので恩恵に浴した。

  昼食を ヒマワリ食堂にて 相方とその友人と三人で食べる。 友人ロリアンは あと2週間で退職するという話がでた。
  市内の図書館勤務、勤続何十年・・・・のあかつき にやっと迎える “悠々自適”の生活をひかえ それほどうれしそうな
  表情ではないので わけを聞くと 「なんか複雑な気分ょ・・・」だそうだ。
 
  確かに・・・ これまでずーっと 続けてきた習慣(仕事)が ある日を境に プッツリ!・・・・。 わかるよナ~

  それを聞いて ふと我が身を振り返ったボクは いつまでも気だけ若いつもりでいても案外 限界が目前に!・・・
  などと考え ここらで真剣に 渾身の作品作りを!!!などと急に 焦りが出てきて 今日のタイトルが生まれた。

  その辺りを突っ込んで 記述しようと思っていたのだが、ニコルが先日 感動に眼をうるませて帰ってきた映画を 
  ボクにも是非、「見ろ!」ということで 二人で見に行って・・・・ 「凄い!」と思った。

  映画のタイトルは 「The Artist is Present」                                             http://www.dailymotion.com/video/xvqzf1_marina-abramovic-the-artist-is-present-bande-annonce-du-film_shortfilms#.UO3PDo5qnVU 

  Aarina Abramovic(パフォーマンス・アーチスト)のMomaで行ったエクスポジションを中心にした記録映画。
 3ヶ月間 週6日 毎日7時間 断食状態で 椅子に座り 美術館に来た観客一人一人と 15分間 対座するという 
  パフォーマンスをやってのけた。 
  それにしても ボクが不思議だったのは、日に日に このパフォーマンスで彼女の前に対座したいという観客が
  列をなして増える一方であった事実だ。 仮に15分でも 全く何もせずに対座した相手の眼を見つめる・・・という行為
  の時を持つことは 多くの人々にとって 特別な意味を持ったのだと思う。
  彼女自身が言っている 対座した観客は 彼女を見ているつもりが いつの間にか自分自身に対座していることに無意識に
  気付き(あるいは気付かずに)涙を流してしまっていた。
  この映画の時 彼女は63歳(現在は昨日 ブログに書いたデヴィド・ボーイと同66歳)というが そうは見えない
  バイタリティ!!  
  この彼女こそ 「女達よどこへ行く」であり 若い時から一作一作を まさに「背水の陣」で取り組んで来た人ではないか!
  
  ボクなんか ほんと ” ヒヨッコ ” だよナ・・・っていう話だよ。
               
                   観客席が18人ほどの映画館 Zinema の前にて 2度目も感動したニコル
                 




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