最近どっぷりハマっているYoutube動画・・・『年金トーク』をはじめ何人かのYoutuberによる年金受給者へのインタビュー動画である。
年金受給者を対象にしているので、60歳〜90歳代まで、街頭での短時間のインタビューは、私の言うところの『人生の還暦スキャン』で
様々な生き様を垣間見ることが出来る、非常に興味深い動画だ。
特に私のように人生の半分を海外在住だと、同胞の同世代の人々がどのような人生を送ってきたのか、知る機会が無かった・・・という点からして
同じ昭和という時代を、私とはまた別な生き方で生きてきた人々の証言は、自分が生きてきた時代をより立体的に検証する機会ともなる気がする。
質問内容はどのYoutuberもほぼ同じで、年齢・年金受給開始時期・受給額・持ち家かどうか・家族構成・人生で一番辛かったこと、嬉しかった事
職業は何をしていたか・政治に関して一言・若者へのメッセージ・・・等となっている。
さすが人生の荒波を生き延びた爺・婆婆たち、静かな佇(たたず)まいの中に、個性を”きらり”と時折みせながら、日本人の特性である謙虚さは忘れていない。
七十、八十を越えてもいまだ現役で働いているという兵(つわもの)も何人かいたが、大半は年金受給して十何年か経ている老人達は現役を退いたゆえの
余裕・・・(現役時代の様々なしがらみから開放された)を感じさせる。なかには生活保護を受けている人もいたがそれなりに幸福そうに見えたが、
楽観的な人生観を培ってきたその老人の生き様であったか。
インタビューに答た人々の2/3が『持ち家』であったことに、私は驚いたが、思えば我々の世代の『男の夢』、といえば『一国一城の主』になること
つまり、家を持つことであっで、その為に必死で働く昭和の人々であったように思う。私のように『持ち家』に無関心であるほうが、当時としては異端であっただろうか。
それともう一つ驚いたことには、それまで謙虚な感じでブツブツインタビューに答えていた爺さん等が、『政治に一言』を問われると、声の調子を一段上げて
現政権を糾弾する気骨を見せたことだ。中には『安倍』という名を何度も呼び上げて『ひどかった・・・』とインタビューに答たのには、私の溜飲を下げてくれた。
また、『若者へのメッセージ』ということで、『政治にもっと関心をもって選挙に行ってほしい・・・』と、若者へのエールとして訴えていた爺・婆婆の姿にも感動。
年金受給者に対してインタビューするというYoutubeは、なかなか良い発想。 時間に余裕があって、話を聞いてもらえる喜びを得る機会を与える
一石二鳥のこの企画は、観る者もいろいろ勉強になる。 私のお気に入りインタビュアーは、人情があって気の利く『年金トーク』の梅子さん。
写真は、私が65歳で退職した翌年2018年、Facebookやインスタグラムで地元ローザンヌの老若男女にインタビュー記事をアップ
する『Humans of My Lausanne』のインタビュアーの女性にインタビューされた時のもの。娑婆(しゃば)のしがらみから開放された馬骨の図
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