映画マトリックスが公開されたのが1999年、22年前という時間が微妙でおもしろい。
『人間が生きている世界はじつは ”仮想世界=マトリックス”だ・・・』がテーマで、世界中の人々に衝撃を与えた作品。
その4作目の映画がこの12月17日、アメリカに先駆けて日本で公開されるという。
タイトルが『Matrix Resurrection』と『復活』と謳っているところが、心憎い・・・というか、このタイミングの絶妙さって
何なのだろう? マトリックスと同時代に生きている我々は幸運に違いない。
20年前、宗教とかではなく、映画という媒体が、誰もが心の奥にうずいているであろう『問』の扉を強烈にノックし
各人それぞれの精神的次元に応じた形で掘り下げるに十分な時間が、この20年間ではなかったか。
私の場合、寺での禅修行を切り上げ、スイスに移住して8年目にこの映画を英語版、フランス語字幕で見て
なんだかよく分からないなりに衝撃を受けた一人であるが、禅修行をした人間としてこの映画のテーマが
『人の覚醒』を促す・・・この一点だけは間違いようがなく、いよいよ時代は『禅』に追いついたのだろうか…
などと考えたりした。
禅の側にいる立場の人々はもっとこの映画『マトリックス』を『悟り』の導入として語るべきではないだろうか。
この新作『マトリックス復活』というのはそういった意味合いをも含めた人類に対する叱咤激励のように思うのは
たぶん私だけではないだろう。この映画を作った監督をはじめ皆、その本当の意味を知りたくて創っているはずだ。
この写真は『Frontrow』というカルチャー系ニュースサイトで見かけたもの、12月17日の映画日本公開にちなみ
主演のキアヌ・リーブスが日本のファンに挨拶し、そのタイミングで日本の5ヶ所でマトリックス・グリーンを灯した様子らしい。
これがキッカケではたまた『悟りへの道』へと目覚める人々が出てくるのだろうか。
この冬は『コロナかマトリックスか』それが問題だ・・・。(ところで昨日、私は3回目のワクチン接種をした)
マトリクスってそんな深いところもあったのでしたね。
実はわたし、そのマトリクスの仮想世界をあまり理解できていなく、仮想世界って非現実だ、と思い切っていたのもあり、
所詮映画の架空ストーリーだと、
新たな気付きになりありがたーく思います。
赤のピルを飲む思い・・・(の、覚悟を自分自身に問われたことを、思い出します。)赤いピルを選んだ場合、私はもう後戻りは出来ないと、直感していました。