花『猫』風月・・・というキーワードでこれまで何回かブログを書いた気がして検索してみると 2011年6月25日のブログ記事〜ボクは撮心家ー必撮無眼流
こんな記事に行き当たり、『必撮無眼流』のカテゴリー誕生の経緯が書いてあった。自分でもすっかり忘れていたが、『撮道』とか『撮心家』など
この当時から実に適当な『自分なり造語』をせっせと造っていたことが笑える。
今日紹介したい写真は2006年に『デジタル写真』に移行した最初の結果報告のような作品『花"猫"風月』・・・と言える。
今思うと何のことは無いようにみえるが、当時の写真家どもにとって、これはまさに『革命』的出来事であった。
ことに、35歳頃から50歳ぐらいまで写真活動を中断していた私にとって、写真のデジタル化は、竜宮城から戻った"浦島太郎現象"を引き起こしていたのである。
『デジタル化』は、=『Do it yourself』を意味したが、そのデジタルの波を利用して写真家・渡部さとるさんのブログ『写真生活』を教科書にして
彼が悪戦苦闘しながら『銀塩写真』から『デジタル写真』へ移行した足跡に、私はスイスにいながら大いに学ぶことができた。
2006年頃の私の写真デジタル化は ① 私に『色』に目覚めさせた事
(肖像権の問題が起こり始めた頃で) ② 人間以外のテーマ『花鳥風月』に開眼した事・・・があった。
2006年に、キャノンの一眼デジカメを買って最初に撮った風景・・・私はこの『色の世界』にビックリしたのだ。
そして、2011年にスマートフォンを買い、ツイッターを『俳句』で始めるという、私の『和風化』が始まった。
デジタル・カメラは装置として複雑で画角もこれまでのより横長のような・・・と思考錯誤しているときに
この猫に出会い、『嗚呼・・・!』と閃き、猫撮でデジカメに慣れる練習をしよう・・・これが動機であった。
私は猫と相性が良いらしく、猫は私に様々な『猫態』をさらけ出してくれた。
これは『胡蝶の夢』・・・というタイトルの写真で、知らずの内に『東洋思想』方面に向かう・・・
猫は気の変わりやすい動物であるが、好奇心も旺盛のようで、窓辺にいた猫を撮っていると
ここまで降りてきて『撮りなさい』・・・と言わんばかりにポーズしてくれた図
2年間ぐらい一定期間『猫撮』に集中したが、中でも最もスイス的『猫風景』は田舎のシャレーという
スイス伝統木造家屋にいる猫ちゃんを撮ったこの写真。
真っ黒子猫が階段を降りてきて私に近づいてくる様・・・書道で一筆したような『活き猫』を掛け軸風に。
ローザンヌ近辺を『猫取材』したが、当然ながら『レマン湖』をバックにした『湖猫』の立派なこと。
これは私の中でも最も『美猫』写真・・・しかも『猫』の字を態している処が(自己)自慢の作品。
何匹か『猫』を撮影して気付いたが、物凄く接近して撮っているのにカメラを完全に無視する能力・・・には
恐れ入った、実に『千両役者』ともいえるカメラ視線を絶対に向けないテレビ・映画向き『猫態』
このなんと可愛らしい・・・『猫態』は、一瞬の出来事であった。
まさに『花”猫”風月』の詩的なことを猫は意識しているのだろうか・・・?
『猫を求めて三千里』・・・ローザンヌ郊外、田舎丸出しの環境、豚と鶏と共に生活する猫環境は最高であろう。
こうして、何匹の猫たちを追っかけたであろうか?
それにしても、猫から学んだ事は少なくなかった。『天上天下唯"猫"独尊』の生き方には、人は誰もが憧れる・・・のだ。
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