拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
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  還暦ギャラリー『森』〜 エスカラード祭(1999)

2024年12月16日 | 必撮無眼流

  前回ブログで、ジュネーブの歴史祭『エスカラード祭』を話題にしたが、私はこの祭りを何回か撮影していた。

  そのうちの1999年に撮影した写真を今回展示。

  

  ジュネーブという街、小さいながら各国連機関のある『国連の街』として有名かと思うが、

  歴史的には、宗教改革者カルバンの街・・・という一面もある。

 

  カルバン(1564年54歳没)がジュネーブで宗教改革者として活躍したのは彼が30代から亡くなるまでの20年間であったが

  『 カルヴァンの思想には、職業は神から与えられたものである(職業召命観)とし、得られた富の蓄財を認め、

    この思想は、当時中小商工業者から多くの支持を得、資本主義の幕開けを思想の上からも支持するものであった。』 ウィキペディアより

  というようなことで、ジュネーブの街の性格を特徴づける爪痕を残したといえるだろうか。

 

         

 

  『 400年以上の歴史を誇る「エスカラード(Escalade)」は、1602年、サヴォイア(サヴォワ)との戦いに市民が一丸となって勝利したことを祝う伝統の祭り。

    エスカラードとは、フランス語で「よじ登って侵入する」を意味している。

    梯子を使い城砦を登ってくる敵兵に、煮えたぎったスープ鍋を浴びせて撃退したという故事にならい、

    スープ鍋をかたどった“マルミット(La marmite)”というチョコレートが名物となっている。

 

    最終日のパレードは必見。市民たちが兵隊やギルド、農民など当時の衣装を身にまとい、松明の灯りを手に取り街を行進する。

    大聖堂に集結して勝利宣言を読み上げ、燃えさかる炎の前でエスカラードの歌を合唱する様子は感動的。

    祭りの期間中は、スープやホットワインなどの多くの屋台が軒を連ねる。』 情報提供:スイス政府観光局

 

       

                           煙硝のなか、まさに突撃せんとする兵士たち…

 

       

    カテドラル教会の階段で発砲する兵士       この日17世紀、ジュネーブ庶民の衣装をまとう人々

 

  子供達も音楽隊として参加

  街の貴族騎士はおもむろにワインを馬上で楽しむ…

                      

                       ジュネーブ・ブルジョアジー市民の誇り…のような雰囲気を捉えた自信作

   

   広場で、騎士のファッションとアクションを披露する剣士        築かれた城壁の上から大砲をぶっ放す図

 

          

          400年以上の歴史祭を通して、歴史を体をとおして学んでいく子供

 

  ただ部外者として面白いと思ったのは、こんな素晴らしい祭りでもあくまでローカルな祭りで、となりのヴォー州の人々が

  訪れることは、少ないようだ。例えば、相方の両親も、姉も一度も観たことはない・・・。

  スイスは、ドイツ語、フランス語、イタリア語圏の26州からなる寄せ集め共和国で、各州がそれぞれ誇る歴史と文化がある・・・という

  観光ガイド泣かせの、非常に複雑な国なのだ。(元観光ガイドの愚痴)

 

  

  



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