二期会『マクベス』2日目。総合的に見聞きするとBキャストの充実が光ります。とりわけマクベス夫人役の石上朋美に注目。幅広い声域と表現が要求される難しい役を日本人の身体でどう歌うか、とてもよく考えて練り上げられた歌を聞かせてくれました。まだ聴いていらっしゃらない方は4日の公演を是非!
【二期会 マクベス 4】大健闘だったのはマクベス夫人を歌い演じた石上朋美。板波利加のような独特な声の個性はないものの、序盤の不安定さを乗り越え、強く美しい声を武器に見事に歌い切った熱演。狂乱の場は昨日の板波利加と互角だったのでは。題名役の今井俊輔は声そのものの張りは良いのですが、
【二期会 マクベス 5】音程が不安定になる場面が散見されるのが惜しい(最後のアリアはちとスタミナ切れかなあ?)。他で印象に残ったのは「虐げられた祖国よ」の後のマクダフ(松村英行)のカヴァティーナ。技術云々よりも歌に込めた彼の思いが痛切に伝わる歌唱が素晴らしかったな。
【二期会 マクベス 8】他ではジョン・ハオ@バンコーが声量・張り共に素晴らしく、途中で殺られちゃうのが勿体無い出来栄えでした。稽古から演出家本人が来日して練り上げた故もあるとは思いますが、全体のベクトルが見事に一致した上演だったと思います。いじょ、初日の感想おしまい。
今日からLFJ始まるけど、毎年なぜか有楽町はスルーw。今日は上野でコンヴィチュニーのマクベス!
運が俺を王にするなら、運が王冠をくれよう、自分で動かずとも。 【マクベス:第一幕第三場】
二期会マクベスわず。一番楽しみだったコンヴィチュニーの演出、いや参りましたwww明日明後日の公演もあるので詳しくは書きませんが、期待に違わないものであることだけは間違いないです(色々な意味で、特に最後←笑)ほんと面白かったー(^o^)
それにしても、ヴェルディが「マクベス」を書いた頃はまだイタリアの国家統一前のことなのに、「おお、しいたげられた祖国よ!」には、今も続くユダヤの問題や内戦、難民問題などが内包されている様に感じたのは演出の力なのだろうか。
東京文化会館に、オペラ、マクベスみにいってきたー\(^o^)/石上先生かわいかったー!!声綺麗すぎて震えた、レッスン室で聴くのより遥かにステキだったー
演奏演出舞台装置衣装照明等、全てを含めてライヴの劇場空間は本当に素晴らしいものだ。聴衆観客も忘れてはいけない。昨晩のマクベスの最後のアリアは明らかに?だったのに盛大なブラーヴォ!あれは御仲間?「成田屋!」の感覚なんでしょうね。そういうのへの反論とも思える最後のラジオ演奏!
さて、本日は二期会マクベスの日。ライプツィヒで見た同じ演出は、あのコンヴィチュニーのプレミエとは思えないユルさが目に付いた舞台で、自分としても消化不良のところがあったので、今回はその不満を一気に解消させてもらいますよっ。
スカラ座初来日の「シモン」:ヴェルディxアバドxスカラ座xカップッチルリxフレーニxギャウロフxストレーレル=人生最高のオペラ体験だったけど、昨晩の「マクベス」は衝撃度ではそれを上回るかも。