今年もサイトウキネンオーケストラの夏がやって来た。
そして、私の最後となるサイトウキネンオーケストラの夏がやって来た。
自分の中で大きな決断の時が来たのだ。
今年のサイトウキネンと水戸室内管弦楽団、ベートーヴェン:第九最後に
小澤征爾さんの、生・指揮者姿拝聴するのを、今年で最後にすると、決めたのだ!
小澤征爾さん・・。
大病から復帰され、頑張ってシンドイ思いしながら、自由にコントロール出来ない心技体に、
もどかしくも自分に叱咤激励し、精力的に指揮者活動に鞭打って来た。
しかし、哀しいかな体力の衰えは目に観えてはっきりして来て、正直、辛かった・・。
特に、ここ1・2年、指揮される姿観るのが、ホント辛くて辛くて堪らなかった。
各楽章終わるたびに、指揮台の横に置かれた椅子にドッカと倒れこむように座り
隣のヴィオラ奏者から、蓋を取ってペットボトルを渡され、ゴクリと飲み
観るからにシンドそうに肩で息をして、2・3分天を仰いでいらっしゃる。
それを見守る、長年苦楽を共にして来た演奏者の皆さんの、心遣いいっぱいの眼差し。
長年たくさんの喜び希望をもらって応援して来た、客席の小澤さんファンの眼差し。
そんな様子観て来て、もう、ケジメと云うか、好きだからこその自分の中で小澤征爾さんの
花で散る花道見付ける時が来たなと決心したのだ。
今年は運命的プログラムと云うか、サイトウキネンで小澤さん指揮する、思い出いっぱいの
初めて小澤さん指揮のオペラ聴いた、ベートーヴェン:オペラ・フィデリオ序曲!
水戸室内管弦楽団、ベートーヴェン:チクルス・交響曲:第九番!
もう、これ以上ない、花道として輝く楽曲なのだ!
小澤征爾さんの生きざまサクセスストーリーにファンとなり、沢山の感動学びを頂いた。
最後となる、水戸管第九まで、小澤征爾さんの生きざま回顧しながら
時を過ごしてゆこう!