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極右白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)やナチスを真似て、燃えるたいまつを掲げバージニア大学構内にあるアメリカ合衆国第3代大統領トマス・ジェファーソンの銅像の周りに集合するデモ隊参加者
『米国バージニア州シャーロッツビルでKKKとネオナチ(民兵)が松明行進決行で、反対派(カウンター)と激突。死傷者が多数出て『非常事態宣言』布告
菅野完 @noiehoie
「各方面の暴力の自制をもとめる」とクソみたいな愚にもつかないコメントを出したトランプ大統領とちがって、バージニア州知事はレイシストだけに向かって”Go home” と明言。(ABC News)
菅野完 @noiehoie
バージニア州知事のレイシストたちへのメッセージ「帰れ! 恥を知れ。お前らは自分たちが愛国者だと思ってるかもしれんが、お前らは愛国者でもなんでもねぇよ」
という、極めて王道かつ正しいメッセージ。
菅野完 @noiehoie
しかもネオナチ側、制服きて武装しとるがな…
菅野完 @noiehoie
今回ばっかりは、さすがのトランプも焦ってるんちゃうか?
「各方面の暴力の自制を求める」ってコメント出したときは詳細わかってなかったけど、「白人至上主義者のデモ」の詳細が、ガチのKKKとガチのネオナチやったってのが、だんだんわかってきて。
これ、共和党の人も怒るやろ。
菅野完 @noiehoie
うーん。日本のメディアでは、(で、当初は外電でも)バージニアの例の件「白人至上主義」って言葉つかってるけど、ようみたら、これ、ガチのネオナチで、CNNもFOXでさえもきっちりと、「KKKとナチ」って言い出してるね。
トランプ、完全に初動を間違えたな。
菅野完 @noiehoie
で、よう考えたら、シャーロッツビルなんだよな? そこでハーケンクロイツを模したシンボル掲げて、ネオナチどもが"Blod and Soil"って叫んでるんでしょ。 バージニア憲章生まれた州でありなおかつトーマスジェファーソンが生まれた街で
完全に「アメリカの価値観」に喧嘩うっとる
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『These are your people, President Trump』August 12 at 7:55 PM ワシントン・ポスト紙
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『Car Hits Crowd After White Nationalist Rally in Charlottesville Ends in Violence』AUG. 12, 2017 ニューヨーク・タイムズ紙
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胸に南部連合旗を縫い付けた制服を着て殺傷力が高い軍用自動小銃で完全武装した民兵(ミリシア)
町山智浩さんがリツイート
Kazuto Suzuki @KS_1013
昨晩、ヴァージニア大学で起こった白人至上主義者の集会の続きで、未確認の民兵組織がシャーロッツヴィルに集まっているとのこと。かなりヤバい雰囲気。
あいびす @toki3toki
シャーロッツビルで何が起きているかまとめると。
極右とカウンターが衝突→警察が極右デモを解散させる→カウンター側が勝利宣言デモ開始→デモ隊に車が突入。
奥野 史一 Fumikazu Okuno @kfri3750
私は現在アメリカのバージニア州にいます。日本ではあまり報道されてないかもしれませんが、現在バージニア州では白人至上主義グループとその反対グループが激しく衝突しております。この動画の兵士は国家の軍人や警察ではなく、武装した民間人です。もはや戦地の様相です。
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南部連合を指揮したリー将軍の像の前に集まった白人至上主義者の人々は南部連合旗(南軍旗)を掲げている
『白人至上主義者が集会、反対派に車突っ込み1人死亡 米南部』2017.08.13 (CNN)
米南部バージニア州シャーロッツビルで12日、白人至上主義者らが大規模なデモを計画し、これに抗議する団体と前夜から衝突した。12日午前には抗議集団に車が猛スピードで突っ込み、市当局によると1人が死亡、19人が負傷した。
市当局はその後、車を運転していた人物が拘束されたと発表したが、身元は公表していない。デモに関連してこのほかにも15人の負傷者が出ているという。
現場で撮影された映像には、デモ参加者らが行進する狭い通りをグレーのスポーツカーが暴走してほかの車に追突し、さらに猛スピードでバックする様子が映っている。
白人至上主義者らは12日正午から同市内での集会を予定していた。警察は2000~6000人規模の大規模な集会になるとみて警戒態勢を敷いた。
11日夜には市内のバージニア大学構内でデモ参加者と抗議集団の衝突が起き、マコーリフ州知事が非常事態宣言を出していた。
警察は正午前に集会を違法と宣言し、参加者らに解散を命じた
トランプ米大統領は記者団との会見で事態を注視していると述べ、「憎悪と偏見、暴力を示す悪質な行為」を強く非難した。
シャーロッツビルは民主党支持者が多数を占める街。南北戦争で南軍を指揮した将軍の像を撤去する計画などが極右団体や白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の激しい反発を招き、かねてから全米各地の活動家らが抗議デモに集まっていた。
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1861年に独立宣言しアメリカ合衆国(USA)から分離した南部諸州のアメリカ連合国(CSA)は南北戦争の敗北により1865年に消滅した。
しかしのその後もアメリカ連合国(CSA)に参加した南部13州を13の★で表す南軍旗はサウスカロライナ州の州議会議事堂に2000年まで翻っていた。
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以前のミシシッピー州とかジョージア州などアメリカ南部諸州の州旗は南部連合旗が入ったデザインが採用されていた
★注、
日本でも72年前にボロ負けして消滅した大日本帝国や『日本軍は悪くない』と思っている安倍晋三やお友達は今でも大勢いるのです。同じように、アメリカでも150年前に負けて滅亡した『南部連合は悪くない』(正しかった)と思っている人々が大勢いるのですから困った話だ。米CNNが指摘するようにバージニア州などの米南部諸州は民主党支持者が大多数なのですが、その原因とは南北戦争時の大統領が共和党(リンカーン)だったから。
今回死人が出ているのに共和党大統領のトランプが、『暴力は良くない』との一般論しか喋らなかったことを強く批判するリベラルメディアは多いが、何とも致し方ない成り行きなのである。日本で報道されているレイシズムとか白人至上主義などの狭い範疇に留まらない150年前のアメリカ南北戦争の『遺恨』が原因しているのですから根が深い。(南北戦争のリンカーンと同じ共和党の大統領であるトランプが迂闊に一方を批判すれば収まるどころか、余計に火に油を注ぐ結果になる)
(おまけ)
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ian bremmer@ianbremmer
Madison Square Garden, 1939
Worth remembering
第二次世界大戦が開戦した1939年(独と英仏が宣戦布告。日米の参戦は2年遅れの1941年)ヒトラーのナチスドイツ支持の2万人の大集会の記録映像。
このナチの大集会は驚くことに、ドイツ国内ではなくてアメリカのニューヨーク市、マディソン・スクエア・ガーデンで開催されていた。(今回は数万人規模では無くて『数百人なのだ』とのリツイートが行われているが言葉も無い)
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『身動きとれない米国人、田舎に足止めの訳は』2017年8月13日 ウォール・ストリート・ジャーナル
製造業の衰退と農場の統廃合などで生活が苦しくなっても、田舎から出られない米国人が増えている。人の移動率は最盛期の半分にまで低下しているが、・・・
【ウェストブランチ(米ミシガン州)】
テイラー・ティベッツさんが高校を卒業したとき、米ミシガン州北部にある小さな町で彼女は輝かしいスターだった。水泳選手として年間1万8000ドル(約200万円)の奨学金を獲得し、サウスカロライナ州にあるコンバース・カレッジに進学した。期待に胸を膨らませて町を出た。
しかし大学の現実は違った。厳しい授業に圧倒され、全米から集まった価値観の異なる学生の中ですっかりおびえ、孤立感を深めた。わずか1週間後、母親は仕方なく彼女を家に連れ帰った
『ホワイトトラッシュからの脱出』2004-05-29 町山智浩(アメリカ西海岸在住の映画評論家)
イラク人虐待写真でタバコをくわえて捕虜のチンチンを指差して笑っていた女、リンディ・イングランドは、イラク侵攻時に負傷して英雄扱いされた米兵ジェシカ・リンチと同じ年齢、同じウェスト・ヴァージニア州の出身で、同じくホワイト・トラッシュ(貧乏白人)出身だった。
ウェスト・ヴァージニアにはヒルビリーの伝統がある。ヒルビリーのヒルは丘、ビリーにはスコットランド系という意味がある。
スコットランド系はイングランド系よりも後にアメリカ南部に移民してきたが、既に農耕可能な土地はイングランド系に占有されていたので、生き残る道は三つだった。
①イングランド系の地主の下で、小作人または、黒人奴隷の監視人として働く。
②アパラチアやオザークなどの山地に住み、トウモロコシや豚を育てて貧しく暮らす。
③西部の未開拓地を目指す。
②の人々がヒルビリーとなった。
ヒルビリーの素朴さを称えたドラマが『じゃじゃ馬億万長者』で、ヒルビリーの野蛮さを恐怖した映画が『脱出』である。『脱出』はNYからジョージアの山奥にカヌー遊びに来た広告代理店のヤッピーたちが地元のヒルビリーに襲われ、アナル・レイプやフェラチオで輪姦されるという内容で(『パルプフィクション』の元ネタ)で、今回の事件でイラク兵捕虜への性的虐待の写真を見て、さらにイングランドがヒルビリーだと知って、アメリカ人が最初に連想するのは『脱出』である。
さて、リンディ・イングランドは、緑豊かなアパラチア山脈の田舎町に育ち、父は鉄道工夫で、一家は昔も今もトレイラーハウスに住んでいる。イングランドは高校を出てしばらくスーパーに卸す食肉加工場で働き、職場の同僚で幼馴染と結婚したが、すぐに離婚。大学に行く学費と推薦を得るために陸軍の予備役に登録した。
イングランドの父親は「大学の金くらい払えた」と言っているが強がりだろう。なぜならウェスト・ヴァージニアの田舎なら2LDKのアパートの家賃は月400ドル以下である。そこにも住めずにトレイラーハウス(月200ドルつまり2万円以下)から逃げ出せないということは、年収は100万円程度だろう。
ジェシカ・リンチはパレスティナという山奥の町に生まれ育ち、父はトラック運転手だが、それでは生活費が足りないので、土方や、草刈り、薪割り、木材運び、近所の家の掃除、墓堀りまでやって働いた。ジェシカ・リンチは高校を卒業すると、やはり大学に行くために軍隊に志願した。
二人ともホワイト・トラッシュから脱出するために、軍隊に身を投じたが、愛国心あふれる英雄と国辱ものの悪漢とに運命を分かたれた。しかしジェシカ・リンチとリンディ・イングランドは同じコインの裏と表なのだ。
二人を見ていると、十年前にマスコミを騒がせたやはり貧乏白人の娘二人を思い出す。
ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングだ。
ケリガンの母は盲目で、父は溶接工。貧乏から抜け出すため、父親は寝ずに働いてケリガンのスケート学校のお金を作った。ハーディングの父親は職を転々とし、基本的に無職で、ハーディングは親と一緒に道端の空き缶やペットボトルを拾い集めて食事代を稼いでいた。
二人ともホワイトトラッシュから脱出するため、スケートに賭けた。その二人がオリンピックの代表の座を争わされ、ハーディングは夫にケリガンを襲わせた。
マスコミは、ハーディングを貧しさが育てた悪魔、被害者のケリガンを清く貧しい天使として扱った。
こうしたホワイトトラッシュは増えている。
アメリカ経済は80年代以降、株や金融と情報産業が中心になり、生産は労働力の安い海外にアウトソース化していった。そのため国内のブルーカラーは仕事を奪われ、ホワイトカラーとの貧富の差がますます拡大しているのだ。
そしてこのように貧乏なアメリカ人たちを戦争に駆り出して、金持ちのバカ息子ブッシュは石油価格を吊り上げて私腹を肥やしているわけだ。
『米国バージニア州シャーロッツビルでKKKとネオナチ(民兵)が松明行進決行で、反対派(カウンター)と激突。死傷者が多数出て『非常事態宣言』布告
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「各方面の暴力の自制をもとめる」とクソみたいな愚にもつかないコメントを出したトランプ大統領とちがって、バージニア州知事はレイシストだけに向かって”Go home” と明言。(ABC News)
菅野完 @noiehoie
バージニア州知事のレイシストたちへのメッセージ「帰れ! 恥を知れ。お前らは自分たちが愛国者だと思ってるかもしれんが、お前らは愛国者でもなんでもねぇよ」
という、極めて王道かつ正しいメッセージ。
菅野完 @noiehoie
しかもネオナチ側、制服きて武装しとるがな…
菅野完 @noiehoie
今回ばっかりは、さすがのトランプも焦ってるんちゃうか?
「各方面の暴力の自制を求める」ってコメント出したときは詳細わかってなかったけど、「白人至上主義者のデモ」の詳細が、ガチのKKKとガチのネオナチやったってのが、だんだんわかってきて。
これ、共和党の人も怒るやろ。
菅野完 @noiehoie
うーん。日本のメディアでは、(で、当初は外電でも)バージニアの例の件「白人至上主義」って言葉つかってるけど、ようみたら、これ、ガチのネオナチで、CNNもFOXでさえもきっちりと、「KKKとナチ」って言い出してるね。
トランプ、完全に初動を間違えたな。
菅野完 @noiehoie
で、よう考えたら、シャーロッツビルなんだよな? そこでハーケンクロイツを模したシンボル掲げて、ネオナチどもが"Blod and Soil"って叫んでるんでしょ。 バージニア憲章生まれた州でありなおかつトーマスジェファーソンが生まれた街で
完全に「アメリカの価値観」に喧嘩うっとる
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『These are your people, President Trump』August 12 at 7:55 PM ワシントン・ポスト紙
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『Car Hits Crowd After White Nationalist Rally in Charlottesville Ends in Violence』AUG. 12, 2017 ニューヨーク・タイムズ紙
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胸に南部連合旗を縫い付けた制服を着て殺傷力が高い軍用自動小銃で完全武装した民兵(ミリシア)
町山智浩さんがリツイート
Kazuto Suzuki @KS_1013
昨晩、ヴァージニア大学で起こった白人至上主義者の集会の続きで、未確認の民兵組織がシャーロッツヴィルに集まっているとのこと。かなりヤバい雰囲気。
あいびす @toki3toki
シャーロッツビルで何が起きているかまとめると。
極右とカウンターが衝突→警察が極右デモを解散させる→カウンター側が勝利宣言デモ開始→デモ隊に車が突入。
奥野 史一 Fumikazu Okuno @kfri3750
私は現在アメリカのバージニア州にいます。日本ではあまり報道されてないかもしれませんが、現在バージニア州では白人至上主義グループとその反対グループが激しく衝突しております。この動画の兵士は国家の軍人や警察ではなく、武装した民間人です。もはや戦地の様相です。
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南部連合を指揮したリー将軍の像の前に集まった白人至上主義者の人々は南部連合旗(南軍旗)を掲げている
『白人至上主義者が集会、反対派に車突っ込み1人死亡 米南部』2017.08.13 (CNN)
米南部バージニア州シャーロッツビルで12日、白人至上主義者らが大規模なデモを計画し、これに抗議する団体と前夜から衝突した。12日午前には抗議集団に車が猛スピードで突っ込み、市当局によると1人が死亡、19人が負傷した。
市当局はその後、車を運転していた人物が拘束されたと発表したが、身元は公表していない。デモに関連してこのほかにも15人の負傷者が出ているという。
現場で撮影された映像には、デモ参加者らが行進する狭い通りをグレーのスポーツカーが暴走してほかの車に追突し、さらに猛スピードでバックする様子が映っている。
白人至上主義者らは12日正午から同市内での集会を予定していた。警察は2000~6000人規模の大規模な集会になるとみて警戒態勢を敷いた。
11日夜には市内のバージニア大学構内でデモ参加者と抗議集団の衝突が起き、マコーリフ州知事が非常事態宣言を出していた。
警察は正午前に集会を違法と宣言し、参加者らに解散を命じた
トランプ米大統領は記者団との会見で事態を注視していると述べ、「憎悪と偏見、暴力を示す悪質な行為」を強く非難した。
シャーロッツビルは民主党支持者が多数を占める街。南北戦争で南軍を指揮した将軍の像を撤去する計画などが極右団体や白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(KKK)」の激しい反発を招き、かねてから全米各地の活動家らが抗議デモに集まっていた。
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1861年に独立宣言しアメリカ合衆国(USA)から分離した南部諸州のアメリカ連合国(CSA)は南北戦争の敗北により1865年に消滅した。
しかしのその後もアメリカ連合国(CSA)に参加した南部13州を13の★で表す南軍旗はサウスカロライナ州の州議会議事堂に2000年まで翻っていた。
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以前のミシシッピー州とかジョージア州などアメリカ南部諸州の州旗は南部連合旗が入ったデザインが採用されていた
★注、
日本でも72年前にボロ負けして消滅した大日本帝国や『日本軍は悪くない』と思っている安倍晋三やお友達は今でも大勢いるのです。同じように、アメリカでも150年前に負けて滅亡した『南部連合は悪くない』(正しかった)と思っている人々が大勢いるのですから困った話だ。米CNNが指摘するようにバージニア州などの米南部諸州は民主党支持者が大多数なのですが、その原因とは南北戦争時の大統領が共和党(リンカーン)だったから。
今回死人が出ているのに共和党大統領のトランプが、『暴力は良くない』との一般論しか喋らなかったことを強く批判するリベラルメディアは多いが、何とも致し方ない成り行きなのである。日本で報道されているレイシズムとか白人至上主義などの狭い範疇に留まらない150年前のアメリカ南北戦争の『遺恨』が原因しているのですから根が深い。(南北戦争のリンカーンと同じ共和党の大統領であるトランプが迂闊に一方を批判すれば収まるどころか、余計に火に油を注ぐ結果になる)
(おまけ)
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ian bremmer@ianbremmer
Madison Square Garden, 1939
Worth remembering
第二次世界大戦が開戦した1939年(独と英仏が宣戦布告。日米の参戦は2年遅れの1941年)ヒトラーのナチスドイツ支持の2万人の大集会の記録映像。
このナチの大集会は驚くことに、ドイツ国内ではなくてアメリカのニューヨーク市、マディソン・スクエア・ガーデンで開催されていた。(今回は数万人規模では無くて『数百人なのだ』とのリツイートが行われているが言葉も無い)
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『身動きとれない米国人、田舎に足止めの訳は』2017年8月13日 ウォール・ストリート・ジャーナル
製造業の衰退と農場の統廃合などで生活が苦しくなっても、田舎から出られない米国人が増えている。人の移動率は最盛期の半分にまで低下しているが、・・・
【ウェストブランチ(米ミシガン州)】
テイラー・ティベッツさんが高校を卒業したとき、米ミシガン州北部にある小さな町で彼女は輝かしいスターだった。水泳選手として年間1万8000ドル(約200万円)の奨学金を獲得し、サウスカロライナ州にあるコンバース・カレッジに進学した。期待に胸を膨らませて町を出た。
しかし大学の現実は違った。厳しい授業に圧倒され、全米から集まった価値観の異なる学生の中ですっかりおびえ、孤立感を深めた。わずか1週間後、母親は仕方なく彼女を家に連れ帰った
『ホワイトトラッシュからの脱出』2004-05-29 町山智浩(アメリカ西海岸在住の映画評論家)
イラク人虐待写真でタバコをくわえて捕虜のチンチンを指差して笑っていた女、リンディ・イングランドは、イラク侵攻時に負傷して英雄扱いされた米兵ジェシカ・リンチと同じ年齢、同じウェスト・ヴァージニア州の出身で、同じくホワイト・トラッシュ(貧乏白人)出身だった。
ウェスト・ヴァージニアにはヒルビリーの伝統がある。ヒルビリーのヒルは丘、ビリーにはスコットランド系という意味がある。
スコットランド系はイングランド系よりも後にアメリカ南部に移民してきたが、既に農耕可能な土地はイングランド系に占有されていたので、生き残る道は三つだった。
①イングランド系の地主の下で、小作人または、黒人奴隷の監視人として働く。
②アパラチアやオザークなどの山地に住み、トウモロコシや豚を育てて貧しく暮らす。
③西部の未開拓地を目指す。
②の人々がヒルビリーとなった。
ヒルビリーの素朴さを称えたドラマが『じゃじゃ馬億万長者』で、ヒルビリーの野蛮さを恐怖した映画が『脱出』である。『脱出』はNYからジョージアの山奥にカヌー遊びに来た広告代理店のヤッピーたちが地元のヒルビリーに襲われ、アナル・レイプやフェラチオで輪姦されるという内容で(『パルプフィクション』の元ネタ)で、今回の事件でイラク兵捕虜への性的虐待の写真を見て、さらにイングランドがヒルビリーだと知って、アメリカ人が最初に連想するのは『脱出』である。
さて、リンディ・イングランドは、緑豊かなアパラチア山脈の田舎町に育ち、父は鉄道工夫で、一家は昔も今もトレイラーハウスに住んでいる。イングランドは高校を出てしばらくスーパーに卸す食肉加工場で働き、職場の同僚で幼馴染と結婚したが、すぐに離婚。大学に行く学費と推薦を得るために陸軍の予備役に登録した。
イングランドの父親は「大学の金くらい払えた」と言っているが強がりだろう。なぜならウェスト・ヴァージニアの田舎なら2LDKのアパートの家賃は月400ドル以下である。そこにも住めずにトレイラーハウス(月200ドルつまり2万円以下)から逃げ出せないということは、年収は100万円程度だろう。
ジェシカ・リンチはパレスティナという山奥の町に生まれ育ち、父はトラック運転手だが、それでは生活費が足りないので、土方や、草刈り、薪割り、木材運び、近所の家の掃除、墓堀りまでやって働いた。ジェシカ・リンチは高校を卒業すると、やはり大学に行くために軍隊に志願した。
二人ともホワイト・トラッシュから脱出するために、軍隊に身を投じたが、愛国心あふれる英雄と国辱ものの悪漢とに運命を分かたれた。しかしジェシカ・リンチとリンディ・イングランドは同じコインの裏と表なのだ。
二人を見ていると、十年前にマスコミを騒がせたやはり貧乏白人の娘二人を思い出す。
ナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディングだ。
ケリガンの母は盲目で、父は溶接工。貧乏から抜け出すため、父親は寝ずに働いてケリガンのスケート学校のお金を作った。ハーディングの父親は職を転々とし、基本的に無職で、ハーディングは親と一緒に道端の空き缶やペットボトルを拾い集めて食事代を稼いでいた。
二人ともホワイトトラッシュから脱出するため、スケートに賭けた。その二人がオリンピックの代表の座を争わされ、ハーディングは夫にケリガンを襲わせた。
マスコミは、ハーディングを貧しさが育てた悪魔、被害者のケリガンを清く貧しい天使として扱った。
こうしたホワイトトラッシュは増えている。
アメリカ経済は80年代以降、株や金融と情報産業が中心になり、生産は労働力の安い海外にアウトソース化していった。そのため国内のブルーカラーは仕事を奪われ、ホワイトカラーとの貧富の差がますます拡大しているのだ。
そしてこのように貧乏なアメリカ人たちを戦争に駆り出して、金持ちのバカ息子ブッシュは石油価格を吊り上げて私腹を肥やしているわけだ。
奇しくも、最近ヒルビリーという本を読んでいたところです。白人の中でも、ライフスタイル、価値観が全く違う人がいるということに、改めて驚きました。
白人労働者の貧困化と、人種差別は表裏一体です。ただ、こうした過激なアウトレイジの背景に、分断を故意に煽る者の存在はないでしょうか?
ヒルビリーエレジーに登場する人々は、トラッシュとして切り捨ててしまうには、あまりに人間臭い。今、アメリカで一番怒りをため込んでいるのは、こうした白人労働者だと思う。直情的な彼らは、決して洗練された人々ではないので、怒りがこうしたレイシズムに直結するのではないかと思う。
こうした光景を見ると、心底怖いと思うが、こうした怒れる白人貧困層にゴーホームと言って突き放すだけでは、分断がますます深刻化する。彼らの怒りに真摯に対応する決意が為政者になければ、この国の行きつく先はどうなるのだろうか。
ホワイトライフマターのプラカードを見つけ、胸がざわついた。ブラックライフマターと対をなすスローガンだ。ブラックライフマターは、資金源について、ネットで色々言われており、黒人の蜂起とはまた別の政治的意図があるのではという疑惑がある。今回も、裏にある政治的意図を勘ぐってしまう。
H1ビザで大量に輸入された知的労働者達。(多くはアジア人)自分たちの年収の数倍を軽く稼ぎ、BMW(最近はテスラ)の新車を乗り回し、ミリオンダラーの家に住むこの新参者に対するラストベルトの視線を思うと背筋がぞっとする。