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逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

フクシマの核事故から8年目の言論事情

2019年02月15日 | 政治
爆心地である原爆ドームの広島平和記念公園内にある「原爆の子」の少女と折鶴の像(1958年5月5日完成)

1945年の広島市へのアメリカの原爆投下から10年後の1955年に白血病で死去した佐々木禎子さんが「原爆の子」像のモデルで、1945年8月6日、2歳のときに爆心地から1.7kmの自宅で黒い雨により被爆。同時に被爆した母親は体の不調を訴えたが、禎子さんは不調を訴えることなく元気に成長した。
1954年8月の検査まではまったく異常がなかった。健康で運動能力抜群、小学6年生の秋の運動会ではチームを1位に導きその日付は1954年10月25日と記録されており、偶然にも自身の命日となるちょうど1年前であった。
しかし、11月頃より首のまわりにシコリができはじめ、1955年2月白血病と判明。千羽鶴を折れば元気になると折り続けたが10月25日に亜急性リンパ性白血病で12歳で死亡した。


核兵器の使用前と使用後を描いたアメリカの原子爆弾(リトルボーイ)によって平和がもたらされたとする、もう一つの『幻の原爆碑』が原爆ドームの前に作られていたという



『競泳の池江璃花子、白血病を公表 水連が緊急会見』2019年2月12日 朝日新聞

競泳女子日本代表の池江璃花子(18)が白血病と診断されたと12日、自身のツイッター上で明らかにした。日本水泳連盟は同日午後4時から東京都内で緊急会見を開いた。
国立がん研究センターが2009~11年にがんと診断された、15~39歳の若年世代の患者データによると、1年間にがんと診断されるのは、15~19歳で約900人(男性500人、女性400人)。がんの種類別でみると、15~19歳では男女合わせて白血病が24%(約200人)で最も多い。
また、1月に厚生労働省が公表した初の全数調査では、2016年にがんと診断された患者は延べ99万5千人。そのうち白血病は男女合わせて約1万4千人で、部位別では1・4%。年齢別にみると、60歳以上の高齢者に多く、15~19歳では191人だった。
(抜粋)

『橋本聖子氏「五輪の神様が池江選手の体を使って…」』2019年2月16日 朝日新聞

日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子副会長は16日、東京都府中市で開かれた2020年東京五輪・パラリンピックに向けた機運を高めるイベントでの講演で、白血病を公表した競泳女子の池江璃花子選手について触れ、『私はオリンピックの神様が池江璃花子の体を使って、オリンピック、パラリンピックというものをもっと大きな視点で考えなさい、と言ってきたのかなというふうに思いました。』
(抜粋)

『アメリカの原子力空母ロナルド・レーガンと日本の首都東京は同じ距離だった』

白血病と診断された池江璃花子(18)さんですが、8年前の2011年3月11日、レベル7の未曾有の核事故、東京電力福島第一原発事故が起きたのは10歳の小学生当時だった。
2011年3月16日、トモダチ作戦のアメリカ海軍原子力空母ロナルド・レーガンは、福島第一原発から230キロも遠く離れた太平洋上で放射性プルーム(放射能雲)に遭遇して5時間だけ短時間被曝した。(★注、その後ロナルド・レーガンは比較的安全な日本海側に退避する。同じく横須賀で修理中だった原子力空母ジョージ・ワシントンは大慌てで遠く南方海上に逃げ出している)
ところが、それでも若くて屈強なアメリカ兵乗員に多数の重篤な放射能被害が出ているとして(米兵一人当たり数億円の損害賠償を求めて提訴)、小泉純一郎元首相は人前もはばからず泣き出したという。
しかし、首都東京や千葉県はトモダチ作戦の米空母と同じ距離か、よりフクシマに近いのである。茨城県や群馬県、栃木県は誰が考えてももっと被曝していることになる。当たり前ですが福島県は最も近いが、そこには8年間も一貫して幼児や妊婦を含む一般住民が普通に住み直接被曝し続けている事実を丸々見落としている。

『「池江選手、じっくり前に」 白血病経験の選手がエール 』 2019/2/13 日本経済新聞

競泳女子の池江璃花子選手(18)が白血病を公表したが、同じく白血病からの復帰を目指しているサッカーのJリーグ2部(J2)新潟の早川史哉選手(25)は「池江選手のペースで一歩ずつ、じっくりと前に向かって進んでほしい」とエールとおくった。
早川選手は2016年4月に白血病と判明し、同11月に骨髄移植を受けた。昨年夏にトップチームに合流し、同10月には対外試合に出場した。公式戦復帰に向けて歩み続ける早川選手は同じ境遇に立たされた池江選手に「ショックを受けている。自分のことのように感じている」と明かした。
(抜粋)
★注、
競泳の池江璃花子選手(18)が白血病を公表する数日前からテレビ各局が盛んに流していたニュースが白血病を発症しながらプロサッカーへの復帰を目指して頑張っている早川史哉選手(25)の美談であった。
いくら『良い話』であっても緊急性はゼロですよ。日本中のテレビ局がニュースとして全国放送する内容ではないのである。(しかもJ1ではなくて二部のJ2である)
この話は、今まで健康抜群で何の問題も無かったオリンピック代表選手の18歳の少女の白血病発症との驚愕的内容を薄める目的(煙幕とか偽装工作)であることは明らかなのである。



【検閲】斎藤工主演の「麻雀放浪記2020」が公開危機?東京五輪が中止となる設定に国会議員からクレーム⇒ネット「戦中か」「悪夢の時代」

1月31日に国会議員の麻雀議連限定試写を開いた際、東京五輪が中止となる映画の設定に“クレーム”が入り、斎藤は「(公開中止になる可能性が)あります」と渋い顔。マスコミ向けの試写は行わない方針で「設定自体がお叱りを受けています。試写をしてしまうといろんな指摘を受けて、(公開予定が)ゼロになる可能性もあるので、強行していきたいなということですよね」と内情を明かした。
関係者によると、斬新過ぎる脚本に当初から「公開できるのか…?」と危惧する声が上がっており、昨年末の時点で作品は完成していたもののマスコミ向け試写の中止を決断。試しに議員試写を行ったところ、疑問を呈され「やっぱり…」となったという。

『ソ連のチェルノブイリの放射能対策は強制疎開だったが、日本のフクシマの放射能対策はオリンピック誘致(風評被害対策だけだった)』

呆れ果てて、もはや批判する言葉も無いありさま。
そもそも2020年東京オリンピックの日本誘致を決めたのは、民主党政権(2011年5月)で、レベル7の福島第一原発がメルトダウンしている恐るべき事実を認めた直後である。7月終わりから8月初めの酷暑の日本は『天候に恵まれてすべてのスポーツに最適』との大嘘で世界を騙していた。
★注、
政府は最初からメルトダウンしている事実を知っていたが2か月間もレベル3だ4だとフクシマの危機を一貫して誤魔化していた。それなら、2020年東京オリンピックの誘致とは、日本政府によるフクシマの放射能(風評被害)対策である事実は明らかなのである。(避けれない敗戦をダラダラと先送りしている日本政府ですが。ほぼ74年前と同じ態度だった)

『桜田五輪相「五輪憲章読んでいない」』2019/2/13 ©一般社団法人共同通信社

桜田義孝五輪相は衆院予算委員会で、五輪の根本原則を定めた五輪憲章について「話には聞いているが、自分では読んでいない」と述べた。

★注、
そもそも未曾有のレベル7の核事故フクシマの風評被害(放射能被害)対策が2020年東京オリンピックなのですから桜田義孝オリンピック担当大臣が一度もオリンピック憲章を読んでいないのは当然なのである。


2019年1月にフランス国内で公開された「カリオストロの城」のポスター

『「カリオストロの城」フランスで初上映。40年間公開されなかったのは、ルパン三世の著作権トラブルが原因?』2019年02月10日 The Huffington Post Japan

現地紙ル・モンドも称賛「一種の理想的なエンターテイメントを実現している」
宮崎駿監督が初めて手がけた長編アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」が公開から40年後の2019年1月、フランスで初めて上映された。
■フランス政府が紹介
フランス政府留学局の日本支局は2月7日、フランスで「カリオストロの城」が上映されたことをtwitterで紹介し、「フランス留学中の方はぜひフランス語で様々な名シーンを見てみてください」と呼びかけた。
■上映まで40年...背景に著作権問題か
「ルパン三世 カリオストロの城」は1979年に日本で公開されたアニメ映画。原作はモンキー・パンチさんで、宮崎駿さんが監督を務めた。
ヨーロッパにある架空の国「カリオストロ公国」を舞台に、フランスの小説家モーリス・ルブランの作品に登場する怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫という設定の「ルパン三世」が活躍する物語。
日本では度々テレビで放映されるなどし、根強い人気を保ってきた。
フランス政府留学局が紹介している現地のニュースサイト「Le Point」によると、この作品がフランスの映画館で上映されたのは初めてだという。
上映されるまで40年間かかった理由について、 ルパン三世という名前が、「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権に抵触するとして、問題視されていたと同サイトは紹介している。
なお、作者モーリス・ルブランの死後70年が経過した2012年から「アルセーヌ・ルパン」シリーズの著作権が消滅。ルパンの名称に関わる問題がクリアになったことで、正式に映画公開できるようになったようだ。
そのため、以前から作品のビデオ版は出回っていたものの、主人公はルパンではなく「エドガー(Edgar)」や「ヴィドック(Vidoqc)」などと名前が変えられていたという。
フランスの大手紙「ル・モンド」はこの映画について「一種の理想的なエンターテイメントを実現している」と称賛している。

『批判も自由な言論も丸ごと圧殺』

現在の著作権は製作者が死亡してから70年間も保護される。(製作した直後に死ぬとは思われないので、実質的に製作してから100年も守るとの無茶苦茶な内容になっている)
特許権と同じ25年間だった著作権の保護ですが、アメリカのウォルト・ディズニー(ミッキーマウス)の著作権が切れる寸前に次々と長く改定された結果、現在の様な死後70年とのトンデモナイ代物になっている。(★注、今の様な長すぎる著作権は人類の文化遺産の発展を明らかに阻害している)

朝日新聞(asahi shimbun)‏認証済みアカウント @asahi 2019年2月12日

著作権を侵害していると知りながらコンテンツをダウンロードすることが全面的に違法とされる方針が決まりました。スクショも対象になります。

『著作権侵害、スクショもNG 「全面的に違法」方針決定』2019年2月13日朝日新聞デジタル

権利者の許可なくインターネット上にある漫画や写真、論文などあらゆるコンテンツについて、著作権を侵害していると知りながらダウンロードすることを全面的に違法とする方針が13日、文化審議会著作権分科会で了承された。「スクリーンショット」も対象となり、一般のネット利用に影響が大きいことから反対意見が出ていた。悪質な行為には罰則もつける方向で、文化庁は開会中の通常国会に著作権法の改正案を提出する。早ければ来年から施行となる見込み。

スクショNG、影響は?ブログ・ツイッターにも違法の罠
海賊版DLの違法化、漫画家も反対「ちょっと行き過ぎ」

著作権者の許可を取らずに勝手にインターネット上に著作物をアップロードすることはこれまでも著作権法違反だったが、ダウンロードは音楽と映像に限って違法だった。被害の深刻な漫画の海賊版サイト対策を機にした今回の改正で、小説や雑誌、写真、論文、コンピュータープログラムなどあらゆるネット上のコンテンツに拡大されることになった。個人のブログやツイッターの画面であっても、一部に権利者の許可なくアニメの絵やイラスト、写真などを載せている場合は、ダウンロードすると違法となる。ブログ内に載せられた歌の歌詞を端末内でコピーして張り付けるような「コピー&ペースト」も禁止だ。
メモ代わりにパソコンやスマートフォンなどの端末で著作権を侵害した画面を撮影して保存する「スクリーンショット」も、著作権を侵害していれば違法ダウンロードに含まれる。著作権侵害だと確定的に知っていた場合に限って違法となるが「ネット利用が萎縮する」と批判が起きていた。
ただ、刑事罰の対象範囲については、著作権分科会の法制・基本問題小委員会で「国民の日常的な私生活上の幅広い行為が対象になる」ため慎重さを求める声が相次ぎ、「被害実態を踏まえた海賊版対策に必要な範囲で、刑事罰による抑止を行う必要性が高い悪質な行為に限定する」こととした。いわゆる「海賊版サイト」からのダウンロード▽原作をそのまま丸ごと複製する場合▽権利者に実害がある場合▽反復継続して繰り返す行為――などを念頭に、今後文化庁が要件を絞り込む。

『転び公妨どころか、・・・』丸ごと蘇える治安維持法

『個人のブログやツイッターの画面であっても』とか、『画面を撮影して保存する「スクリーンショット」も、著作権を侵害していれば違法ダウンロードに含まれる。』などやりたい放題というか無茶苦茶である。
家宅捜索でパソコンに「スクリーンショット」があれば、著作権侵害(違法ダウンロード)だとして即逮捕、拘留が可能である。悪質なヘイトコメントを証拠物件として(スクリーンショットとして)残していれば公安警察が著作権云々で介入できるのである。(たとえ逮捕しなくても委縮させる効果は抜群)
★注、
政府が著作権云々を厳格に運用できれば現在Web上にある、すべての批判的言論は封殺できるのである。残るのは政府広報(大本営発表)のマスコミ宣伝だけだった。

『政府が認めた「大本営発表」以外は著作権法違反ですべて違法!!!』

不愉快極まるこれ等の出来事ですが一つ一つは無関係に見える出来事である。ところが、日付を見ると同一であり8年目の東京電力福島第一原発事故の放射能被害の隠蔽工作(風評被害対策)であると見れば、全く共通しているのですから怖ろしい。



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『闇の王子』ダーク・プリンス、プロパガンダとウォルト・ディズニー

2008年04月27日 | 社会・歴史

プロパガンダの名人、天才といえば、日本なら、郵政選挙を仕切った電通出身の世耕弘成議員、ドイツならナチス宣伝相だったヨーゼフ・ゲッベルスだろう。
しかしプロパガンダ(世論操作、印象操作)で、世界で一番成功した人物なら、間違いなくウォルト・ディズニーである。
ミッキーマウスの製作者、ディズニーアニメーションの製作者、ディズニーランドの創設者である、ウォルト・ディズニーといえば、大抵のひとは平和な子供の夢の世界しか思い浮かばないはずだ。
企業経営者などの現実的な方々であれば、大企業ディズニー社を創始した経営者という捉え方をするかもしれない。

しかし、実際のディズニー氏はそれよりもっと「政治的」なのである。
具体的には、政府の意を汲んで戦時プロパガンダに進んで参画し、労働組合運動を弾圧しようとした反共主義者であり、ハリウッドの赤狩りに協力し、FBI長官フーヴァーのもとでスパイとして働いたという経歴をもっている人物である。

そして、だからこそ今日のディズニー社のような巨大メディア帝国を築き上げることが出来た。
ただ子供のような夢を追い続けているだけでは社会的に成功できるはずはない。
ディズニーの「裏側」ともいえる活動を、政府側で手引きをした人物こそが半世紀にわたって連邦警察(政治警察)に君臨した、エドガー・フーヴァーFBI長官なのである。




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3 コメント

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フリーラジカル (藤本和信)
2019-02-20 07:09:43
池江選手の場合
水泳など激しい運動をするとフリーラジカル・活性酸素が発生する
若いことに加え放射性物質との相乗効果で発がんしやすくなるものと考えられる
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平和ボケ (市井)
2019-02-16 16:18:43
意図的な日本人皆殺しにあった東日本大震災でした。ここ東京すら、いいや、今は放射能汚染物が日本全国に流通しているのだ。幾ら口を酸っぱく放射能汚染で日本が危機的状況なのを、知っている癖して諦めた国民ばかりだとそう思う。しかし、出の歌舞伎界隈の、特に成田屋宗家の市川海老蔵家が、放射能に激染された日本近海太平洋沿岸で採れた魚を、特に激染夥しい魚の寿司を好んで食している事だ。市川海老蔵の亡父も亡妻も癌死した家系だ。申し訳ない推測だけれども、氏が十三代目の市川團十郎襲名僅か数年で病没する早死にすると思う。氏の子息の眼の下のクマと言い、氏の子息も病弱に見えてならない。そこから考えれば解りそうだが、凡ての元凶は福島原発事故による放射能激汚染物である魚はすべからず食べない事だ。
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被曝の程度の違い (藤本和信)
2019-02-16 07:43:04
不運なロナルド・レーガンは事故直後の放射能プルームを直接浴びた
半減期が短いが放射能の強い核子によって大きな人間への打撃を与えた



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