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溺れる男のように暴れているアメリカ
10月31日 マイケル・ハドソン研究会
アメリカはますます自暴自棄になり、「大海で溺れる男」のように暴れまわり、世界中に混乱を引き起こしている、その結果、「ロシアと中国が中東を含む紛争において和平調停者となりうる機会が生まれている」と元CIAエージェント(情報将校)で米国務省高官ラリー・ジョンソンはスプートニクに語った。
「プーチン大統領は、アメリカは『絶え間ない混乱』でがむしゃらに突き進んでいる。アメリカは中東で、最近ではイスラエルのガザでの戦争を支援しているが、ウクライナの極右民族主義政権を支援し「ガザ地区での即時停戦や流血の停止を主張し、危機の解決に貢献しようとする国々の信用を失墜させることに全力を尽くしている。世界共同体の立場を明確に表明した国連でさえ、攻撃や迫害にさらされ、その信用を失墜させようとしている」
「プーチンは問題を、世界中のできるだけ多くの場所で問題を起こそうとするアメリカ側の絶望が高まっているという、正しい枠組みで捉えている」
「大海原で溺れかけている男が、救命胴衣も持たずに、必死で何かにつかまろうとしているようなものだ。そして、このような自暴自棄の中で、他人を危険にさらし、暴れている。」
「彼はまた、ガザで起こっていること、イスラエルの攻撃を平和的に終わらせる必要性を強調することで、ロシアと中国の両方が、その紛争に平和をもたらす手助けをするユニークな立場にあることを強調している」
「しかし同時に、地中海におけるアメリカ海軍の大規模な軍事力増強は、シリアにおけるロシアの利益や、ロシアとイランの関係に対する潜在的な深刻な脅威であることも認識していると思う。残念ながら、我々は非常に危険な時代に生きている。」と語った。
(抜粋)
G7議長国日本を除くアメリカなどG7の6か国イスラエル全面支援の共同声明
10月7日、世界最大の野外刑務所ガザ地区から分離壁を超えてハマスが越境攻撃したら即座にイスラエルのネタニエフ首相はイスラム原理主義組織ハマスに対し宣戦布告を行って無差別大虐殺「ジェノサイド」を始めて世界中の顰蹙をかっているが、これに対しアメリカやNATO諸国が一斉にイスラエル支持を発表した。
何故かBRICSの人口世界最大のインドがイスラエル支持である不思議は、モディ首相はヒンズー至上主義者で、インドはパキスタンと3度も全面戦争を行って今もカシミール帰属問題で軍事的に厳しく対峙している現状では「イスラム原理主義」武装組織ハマス支持は不可能。出来ないのである。
インドの最初の核実験は1974年。敵対するパキスタンもインドの実践的核実験(核保有宣言)の数日後の1998年5月28日に地下核実験を行って双方が危険な核保有国(★注、ちなみに北朝鮮の最初の1キロトンの小型核兵器の地下核実験は2006年の10月9日)
宣伝広告会社がデマで煽った湾岸戦争やユーゴ内戦(アメリカの国家ぐるみの戦争犯罪)
イスラエル自衛権保護を謳うアメリカは、たとえイスラエル軍が軍事的劣勢に立たされたとしても、プーチンがウクライナ侵攻の口実にしたような集団的自衛権を発動させることはないだろう。アフガン戦敗走、ウクライナ戦軍事支援の疲弊、シオニスト政権への急速な国民世論の非難、国連憲章にイスラエルと一緒に血を流す根拠を求めるのは、政治的自殺行為だからだ。
そもそも、自衛の権利と言っても、凶暴な”土地泥棒”もしくは“地上げ屋行為”の最中の被弾が、同憲章上の個別的自衛権の要件を満たすかどうかの問題がある。
個別的自衛権の乱用は、テロ事件を契機にその犯人を囲っていただけのタリバン政権を比例原則を無視してボコボコにし、大量破壊兵器保持の証拠を捏造してサダム政権を同じくボコボコにした米国の右に出るものはない。つまり【自衛権乱用の王様が、親しい土地泥棒の報復行為を助けている】
ハマスは、2006年のパレスチナ総選挙で、ガザ、西岸地区の両方で勝利した、れっきとした「政体」です。かつて我々は、民主主義体制で生まれた政体でもないタリバンを徹底的に非人間化し戦争を挑みました。
10月25日
人間には、本当にあらゆる対話が不可能で、本当に人間以下の集団がいるのかも知れません。そういう実体を、我々は、少なくとも概念として、未来に備える“正義”のために常に希求するのでしょう。
#イスラエルとハマスは停戦をと言ったのは、ハマスをテロリストと喧伝する西側社会が、ハマスを交渉可能な政体と認めて、イスラエルに捕虜交換を念頭にハマスとの停戦交渉開始を迫れ、という意味なのだが、共産党の議員が「パレスチナとイスラエルの停戦を」と言うのを見て頭を抱えている。
人間の命は、侵略者から守られねばなりません。
人間の命は、領土のために命をかけよと国民を動員しようとする祖国からも、守られねばなりません。抗う戦争とは【専守防衛】も含みます。だから【対話】を。【平時】から。それが憲法九条のこころです
#イスラエルとハマスの即時停戦を
これを普段から くどいほど繰り返し繰り返し言い続ける
そうすることで対話を唯一の防衛力とする
他国の戦争の敵同士も ここに来れば安心して対話できる そんな国が世界で一つぐらいあっていい
憲法九条はそう言っているのです
10月15日
イスラエル「ガザ地上侵攻」なら日本経済への影響は? “良き隣人”が殺戮の連鎖のナゼ(日刊ゲンダイ)
人道回廊の設置は大切だが、その前に人道停戦と人道援助物資の投入である。さもないとガザの民族浄化になってしまう。
安全地帯にいて、他国の民の血で、自分を利する正義を通そうとすることほど、醜いことはない。
【パレスチナと共に】を言うのは分かりますが、日本人として今言うべきは、イスラエルとハマスを停戦させるように、日本政府に「アメリカとイランの橋渡しをせよ」です
10月14日
カタール首相とブリンケンとの共同会見。早急の人道回廊の設置と停戦、捕虜の解放について述べているが、捕虜の”交換”は言及せず。カタール側は会談では話しているはず。これをイスラエル側に納得させることが停戦に即効だから。⇨しかしアメリカにとって、ハマスの絶対悪魔化が、パレスチナ民衆が被る人道被害への非難をかわす唯一の手段。カタールの動向を支持する世論を盛り上げなければならない。
今必要なのは、捕虜の解放ではなく、捕虜の交換である。それを取り持つ仲介者の出現と、それを支持する世論の形成である。
“テロリスト”などと交渉するな。かつてのそれが独立を達成し手のひら返しで祝福したケース。かつてのそれとの戦いが行き詰まり勝手にそれの穏健派を定義し交渉したケース(後に敗北)。全てに付き合ったが、その定義は恣意的なもので交渉を躊躇する間に犠牲となるのは、罪のない一般民衆である
日本人に向けてこれを言いたいから、日本語で言う。「たかが領土」です。
人道停戦では一致するもハマスの非人道性糾弾を決議文案に入れるか否かでモメる安保理。ハマスはパレスチナを代表しない:ガザの封鎖は集団懲罰=戦争犯罪とイスラエルに示唆し始めたアメリカ。⇨あとは捕虜交換等の交渉仲介をカタールやトルコ(それと中国か。今回は当然ながらインドはダメ)に期待するしかないのだが、パレスチナ民衆の命を一人でも救うために一刻の猶予もない。⇨変わるべき方向に変わってゆくことは予想できるわけで、直接の当事者でない日本政府がなぜアメリカが言えないこと(しかし中長期的にはアメリカのためになること)を先んじて言えないのか。
ハマスをことさら悪魔化・非人間化することでしか、イスラエル挙国一致内閣がパレスチナ民衆に行う集団懲罰=戦争犯罪への糾弾をかわす術を持たないアメリカ。対テロ戦略が過去20年をかけて完全に破綻していても、ウクライナ戦争支援の疲弊と国内世論の変化を受け、同じ過ちを繰り返すアメリカ。⇨
⇨アメリカの友人としてアメリカを正す、懐のある政治家は日本に出現しないものか。与野党問わず、僕は全面的に協力します。
いかなるテロ行為も国際司法で裁かれることを揺るぎない信条にしている。しかし、推定無罪の原則を超越し、未確証の状況証拠を積み上げ、被疑組織を悪魔化・被人間化し、結果、それが属する民族に対する集団懲罰(=戦争犯罪)を容認するよう世論を誘導する行為は、断じて許せない。
国民を守れなかったことを国民の脳裏から払拭するために【復讐】に突き進むしかない圧倒的な軍事力を持つイスラエル挙国一致内閣。911の再来である。今回は被害当事国ではないアメリカの理性が、この20年間の対テロ戦略の破綻の教訓を、イスラエルに耳打ちできるよう、日本が寄り添えないものか。
アメリカが批判されることと、アメリカを追従している自分たちが批判されることは、区別した方がいいよ。僕は両方を批判するけれど、アメリカにはアメリカへの批判を真剣に聞こうとする愛国者がいるから。そういうアメリカ人の友達を作りなさいね。
ハマスが犯したテロ行為は厳粛に確定し国際司法に委ねましょう。しかし今ハマスを完全に殲滅すべき対象として非人間化し、交渉の機会を摘み取ってはいけません。米NATOがこの22年をかけて証明した失敗を繰り返してはなりません。集団懲罰を容認する言論空間を助長し、犠牲は常に無辜な民衆だからです。
10月13日
我々の味方か/テロリストの味方か…イスラエル挙国一致内閣は今回のガザ戦争で世界を分断しようとしています。2001年の911を受けアフガン戦争に突入したブッシュ政権がそうしたように。そのアメリカが20年をかけて敗北。犠牲は常に無辜の民衆です。人類は愚かな歴史を繰り返すのでしょうか。パレスチナの人々が一人でも多く助かるよう一刻も早い停戦を祈って
国連憲章(自衛権)における侵略の正当化。
①米アフガン戦争⇨個別的自衛権:テロ攻撃を受け即座の報復。慣習法の比例の原則を無視。敵を完全に倒すまで報復と占領。後に敗北。
②米イラク戦争⇨個別的自衛権:敵の大量破壊兵器保持の証拠をでっち上げた先制攻撃と占領。国連憲章第51条詐欺。混乱のうちに撤退。
③露ウクライナ戦争⇨集団的自衛権:敵国内の同胞勢力の自決権保護。歴史上繰り返されてきた国連憲章第11章の悪用。現在進行中。
④イスラエル・ガザ戦争⇨単なる土地泥棒。苦悩に耐えかねた被占領者の一部が過激化しそのテロ攻撃を受けての個別的自衛権。被占領者全体に比例の原則を無視した攻撃・その生活路の完全遮断という国際人道法が最も忌諱する集団懲罰(連座)で現在進行中。
我々か、それともテロリストの味方か? 今から22年前のテロ事件でアメリカが世界を分断したように、イスラエル挙国一致内閣は、今までパレスチナ民衆に対してやってきた単なる土地泥棒と、それに抵抗する民衆への弾圧を、世界戦争に昇華させたいようです。⇨そういう分断が、ムスリム全体への差別を生み、国際法が厳禁する集団懲罰を容認し、逆にテロを拡散していった歴史を繰り返すのでしょうか。微力ですが、イスラエルの自衛戦争にNoと言い続けます
「その戦争がなぜ起きたか」を考えることを、即、歴史修正主義を利する、に短絡させる日本人特有の傾向は、しばらく控えてほしい。
10月11日
ハマスが悪いからパレスチナ人に報復する。国際人道法が最も忌諱する集団懲罰(連座)です。イスラエルの自衛戦を外の私たちが支援してはなりません。
ウクライナ戦争に続き、パレスチナでも、”いきなり”戦争が始まった、という言説空間がつくられている。
イスラエル市民へのハマスの蛮行。その憎悪はパレスチナ人に向かう。それまでイスラエルがパレスチナに積み重ねてきた歴史的な蛮行を良しとしない、良識あるイスラエル市民をも、憎悪が呑みこんでゆく。アメリカに後押しされた、強力な戦時内閣ができつつある
(抜粋)
パレスチナ問題改【シオニズム問題】
自衛隊幕僚学校教官で不可能だと言われたアフガン軍閥の解体に一部成功した伊勢崎賢治はパレスチナ問題が「シオニズム」問題だった事実に、やっと気が付いたらしいが「あまりにも遅すぎる」し、しかも全ての騒動の根本原因である「旧約聖書」やタルムードの破廉恥極まる記述を「見ざる聞かざる言わざる」「知らぬ。存ぜぬ」と一切無視しているのですから不可解。普通では「あり得ない」のである
破廉恥極まる「破壊的カルト宗教」キリスト教の極悪非道
それでも高偏差値の「知的エリート」(エスタブリッシュメント)として伊勢崎賢治は一番優れた判断だった。
しかし横並びで最大の問題点旧約聖書を隠蔽する、この不可解な沈黙「奇妙な論理の欠落」の原因ですが、たぶんキリスト教にシンパシーを感じているのでキリスト教徒側とあからさまに喧嘩したくないのである(★注、あるいは伊勢崎賢治自身が「隠れキリシタン」である。知らんけど (^_^;)
#イスラエルとハマスの即時停戦を、以外の他の護憲左派知識人の言説は妄想レベルでほぼ「ゴミ」
民族絶滅を称賛する旧約聖書の申命記や士師記ヨシュア記民数記を一度でも読めば、民主主義や人道から大きく逸脱する今のイスラエルのネタニエフ首相が単に聖書の記述「信者の義務とか使命」を忠実に実効しているだけである事実に誰でも気が付く。(★注、中学生以上の語学力があれば日本国憲法9条が軍備や戦争を厳格に禁止している事実が分かるのと同じ原理)
「聖書」を神話ではなく「丸々真実だ」と信じているクリスチャン・シオニスト
欧米先進国を牛耳るクリスチャン・シオニスト(福音派)は、わざとイスラエルのネタニエフを利用して無茶苦茶な騒動を引き起こしているのですが、キリスト(救世主)の再臨が書いてある『ヨハネ黙示録』の予言を無理やりにも人為的に実行しよとしているのでしょうか。
新約聖書のヨハネ黙示録では①世界に離散したユダヤ人によってイスラエルが再建され→②ナイルからチグリスユーフラテスまでの大イスラエルに発展し→③イスラムの三大聖地のアル・アクサモスクの破壊→④ユダヤ第三神殿が建設された時に→⑤キリスト者と反キリスト勢力との最終戦争がメギドの丘(ハルマゲドン)で起こり世界が破壊される。→⑥人類が滅亡する最後の時に颯爽とアメリカンヒーローそっくりのメシアが(救世主)再臨する。→⑦イエス・キリストによってハルマゲドンでぶっ壊れた地球に替わる新しい世界が建設され、選ばれた正しいキリスト教徒だけの至福の千年大国が建設されて、めでたしめでたしになるらしい(★注、新約聖書をユダヤ教は聖典と認めないのでクリスチャンシオニスト限定の怖い終末論神話)
ミスディレクション(ディスインフォメーション)
唯一の超大国アメリカは人類滅亡とキリスト再臨がセットのヨハネ黙示録を含むすべての聖書の記述が丸々そのまま真実であると信じて疑わないキリスト教根本主義(fundamentalism 福音派)が人口の三割近くを占めているといわれていますが恐ろしい話である。ところが、全く別の解釈もできます。
ウクライナで勝てないアメリカNATOの大失敗から一瞬にして焦点を切り替えることのできる主体はイスラエルを除けば、地球上に存在しない。ウクライナの目くらまし(ミスディレクション)の可能性も十分にあります。イスラエルも問題だが、ウクライナの方がもっと大問題で、しかも両方とも核問題で密接にリンクしています
1979年サダト大統領が食った「毒饅頭」アメリカ南部バイブルベルト「根本主義」ジミー・カーター和平条約でシナイ半島全体が緩衝地帯になりエジプト領のDゾーンはエジプトではなくイスラエル軍が管理。以後パレスチナの世界最大の野外刑務所ガザ地区が全面封鎖されジェノサイドが続いていた(★注、伊勢崎賢治が考察するように戦争の20世紀内は軍事だけで勝てるが、21世紀に入って道義的に敗北して白人アパルトヘイト「偽ユダヤ」イスラエル国は消滅する)
そうじゃない!何も分かってない!
オーソドックスの関心は宗教活動であって、経済力もないし、シオニズムとは距離をおいている。数も少ないし、概して彼らは無害だ。
悪いのは、フツーの格好をして、圧倒的なカネの力と全米に張り巡らされた組織力でワシントンと、一般市民に圧力をかけまくる世俗のシオニスト。
さらにタチが悪いのが、エバンジェリカル。こちらの方が、実は圧倒的に多い。
彼らがイスラエルを支持するのは、イスラエル市民のためではない。自分はのうのうと、戦火の及ばないアメリカで暮らしながら、自分勝手な信仰のためだけに、イスラエルを焚き付け、殺戮を限りを尽させて何の責任も感じない。誠に身勝手。
それにいいですか、ここだけの話ですが、これらクリスチャンと仲良くなって本音を聞いてご覧なさい。彼らが、本音では、ユダヤ人をどう思っているか。
これに比べりゃ統一協会なんか、カワイイもんだ。
イエメンが新たに参戦したが焼け石に水か?
“アメリカの支援が生命線”であるウクライナ政府にとっては『イスラエルの民族浄化にアメリカが思い切り加担』している状況は悪夢でしょうね。
今回のガザの“民族浄化”でウクライナは完全に切り捨てられ、まもなく“降伏”する流れになりそうですね。
※ウクライナ軍の総司令官が
『 局面打開のためには、空軍や通信妨害などの電子戦の強化が鍵になる 』>
制空権をロシアから奪い返すのは不可能なので、事実上の降伏宣言に等しいですね。
イスラエルの暴挙とそれに追随するアメリカの狂気が続くと、『ウクライナ戦線がヤバい』…それなのに一部で『ガザでの停戦はロシアの停戦に正当性を与える』と反対する困った方たちがおられるそうですが、それも頭が痛い話ですね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a57387ab28279df210cb8ae311151ccb7f2aca31
☆ガザ攻撃で深まるウクライナ支援国の分断と離反 ゼレンスキー大統領は苦渋の発言修正
11/1(水) テレビ朝日系(ANN)
◎ ガザをめぐるイスラエルとハマスの激しい戦闘で、ウクライナ情勢への関心は薄れつつあるのが現状だ。しかし東部アウディイフカでは今年1月のバフムト以来の激戦が続き、ロシアのミサイル攻撃によって、日々多くの市民が犠牲になっている。こうしたなか、パレスチナ情勢は、ウクライナ支援を続けてきた国々をも分断し、今後の支援の行方に大きな影を投げかけている。
■ハマスとロシアは「同じ悪」 「世界は結束連帯を」
ハマスのロケット砲攻撃の直後の10月7日、ウクライナのゼレンスキー大統領は「世界は結束と連帯のもとに立ち上がり、テロが二度と生命を奪ったり壊したりすることがないようにしなければならない。イスラエルの自衛権は、疑う余地がない」とする声明を出してイスラエルへの連帯を表明した。翌日にはネタニヤフ首相に電話し、直接弔意と連帯を伝えている。
■「ケダモノと戦っている」 風向きを変えた発言とガザの惨状
しかし、同じ10月9日、イスラエルがガザ地区の「完全封鎖」作戦を宣言して電気、食料、水、ガスを止め、ガラント国防相が「わたしたちはケダモノと戦っているのだ」と言い放ってガザへの苛烈な空爆を始めるに至って、ガザ市民の悲惨な映像がSNSやメディアを通じて世界中に流れ始めると、ゼレンスキー大統領のメッセージは「世界の結束」を固めるどころか、世界の分断を明瞭にし、これまでのウクライナ支援の行方を混沌とさせることになった。
■スタンス修正を余儀なくされたゼレンスキー大統領
アラブとイスラムの国々にとっては、いまやイスラエルはロシアと同じ無慈悲な「民間人を殺害する戦争犯罪人」に見えているにもかかわらず、ゼレンスキー大統領としては「イスラエルはロシアがウクライナでやっていることと同じことをガザでしている」と訴えかけることはできない立場だ。
これまでにガザでは少なくとも21人のウクライナ人の死亡が確認されているが、ゼレンスキー大統領が市民の保護と攻撃がエスカレートしないよう訴えかけたのは、事態が起きてから10日後だった。
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/world/kyodo_nor-2023110201001228.html
☆消耗戦は「ロシアに有利」 空軍、電子戦強化が鍵
2023/11/02 17:56共同通信
【キーウ共同】ウクライナ軍のザルジニー総司令官は1日、英誌エコノミストに寄稿し、ロシアの侵攻が互いの陣地を奪い合う消耗戦に移行しており、軍事力を回復できるロシアにとって有利な状況が生まれるとの見方を示した。局面打開のためには、空軍や通信妨害などの電子戦の強化が鍵になると訴えた。
ザルジニー氏はミサイルや砲弾などの兵器増強も重要と指摘。ロシア側の兵器を破壊するための武器や、地雷除去技術も必要とした。さらに、ロシア軍の人的損失は甚大だが武器備蓄では今後も優位性を保つとして「ロシアを過小評価すべきでない」と強調した。
なのだが、イスラエルはヨルダン川西岸地区にも激しい攻撃と暴力的入植行動を継続している。この事実は The New York Times などでも、しっかり報道されている。ネタニヤフは(ゲームソフトで言うところの)無敵状態でやりたい放題暴れまくっており、「領土が足りないから奪えるところへ外征だ」と秀吉みたいなことをしている。(秀吉は敗退しましたけど)
で、すこぶる疑問なのが「パレスチナ自治政府って今何をしているの?」。もちろん、目だたないけど何か大事なことをしていると信じたいのだが・・・。外交交渉を行っているだけでいいのだろうか?人道的なことをしているだけでいいのだろうか?
日本語版Wikipedia では、まさにぼろくそに書かれている。冒頭近くで「当初は独立したパレスチナ人の国家となるべく設立されたものの、現在はイスラエル軍の支配を強く受けており、実質的な権力をほとんど持っていないと考えられている[7][8]。パレスチナ人民からはイスラエルと結託した腐敗組織とみなされており、支持されていない[7][8]。2023年3月の調査によれば、パレスチナ人の63%はパレスチナ自治政府は「パレスチナ人にとって障害である」と考えている[7][9]。」
今回のイスラエル対ハマス戦争で、イスラエルが勝ったとしても、道義的に強烈すぎるシオニズムは負けていくだろう。そしてパレスチナの人々の間では「何もしない自治政府。戦うハマス」ということがさらに広まることになるのだろう。
Palestinians forced out of West Bank villages by settler violence – video
https://www.theguardian.com/world/video/2023/nov/01/palestinians-forced-out-of-west-bank-villages-by-settler-violence-video
Settler Violence Against Palestinians in the West Bank Is Rising
https://www.nytimes.com/2023/10/30/world/middleeast/west-bank-settlers-palestinians-violence.html
ところが、その結果は
二国共存を認めないシオニスト原理主義者によってオスロ合意署名者だったアラファトもラビンも殺された、オスロ合意自体が反故にされて現在に至っている。そもそも今のイスラエル政府はオスロ合意の目玉である二国共存を頭から認めていないのですから、ハマスとは瓜二つ。イスラム組織ハマスとネタニエフ首相の両者は鏡像関係にあります。
欧米白人のシオニスト(植民地主義)の破廉恥なアパルトヘイト国家イスラエルの土地ドロボウは一向に収まるどころか、土地の強奪はますます加速していてパレスチナ人は最後の最後まで追い詰められていた。
これではPLO(ファタハ)の権威や信用は丸つぶれ。到底選挙では勝てえない。武装抵抗を放棄しないハマスがガザでもヨルダン川西岸でもファタハを圧倒して大勝利しています
しかも10・7アルアクサ洪水作戦のハマスの奇襲攻撃で判明したように、(人質220人のうち出稼ぎ労働者のタイ人が50人超)
パレスチナ人を野外刑務所の分離壁で完全に隔離した労働力不足を、フィリピンやタイなど東南アジアからの出稼ぎ労働者で埋めるとのアパルトヘイト犯罪国家南アフリカ連邦と同じことを中東パレスチナで行っていた。ますます凶暴なシオニズムの悪事は加速していてイスラエルからのパレスチナ人排除の民族浄化がほぼ完成していた
某国立大学元教授のペガサスプログ版管理者の
「もし非暴力的集団が非暴力という規律を堅持し、抑圧とその他の強圧手段とにたじろぐことなく初志を貫徹し、かつ重要な部門の人々をも含めた大規模な非協力と公然たる拒否を敢行したら、結果的には敵方の意志は効果的に阻止されるだろう」
と言うのは理想論ではあるが、現実の政治はもっと厳しく出来ている。
アーリア人の優越を主張する凶暴なナチスドイツやユダヤ建国神話のイスラエルとか、そのイスラエルの蛮行を無条件で支援するアメリカの原理主義者など、
数千年前の破壊的カルト宗教の教典、旧約聖書を丸々信じている狂信者相手では、武力抵抗を放棄すれば、ますます相手のやりたい放題になるだけ。
ポーランドの元祖アウシュビッツ強制収容所で、もし収容されていたユダヤ人の一斉蜂起があれば、フランスやイタリアなどと同じでレジスタンスメンバーは間違いなくナチスに皆殺しにされていただろうが、ナチスドイツに一定の損害を与えて、歴史は違ったものになっていた。これは言いたくないのだが、強制収容所の生き残りのユダヤ人が自分の過去の歴史を喋らなかった原因とは、実は強制収容所で生き残る目的でナチスの悪事に協力したいたからなのですよ。だから喋りたくとも喋れなかっただけ。
現在のアウシュビッツであるガザ地区でも、事情はまったく同じでイスラエル当局に協力するパレスチナ人も大勢存在している(民間人を無差別に拘束、釈放条件としてスパイを強要)ので、今回イスラエルがハマスの動きを全く知らなかった奇襲攻撃は嘘くさい。たぶん、知っていてイスラエルがわざと損害を大きくして、大騒ぎに持っていった可能性が高い。
理由は、
ウクライナで勝てないアメリカなどの西側の大失敗から一瞬にして焦点を切り替えることのできる主体はイスラエルを除けば、地球上に存在しない。
テレビや新聞などマスコミの報道には一定の大きさが決まっていて、何かを報じるとは、別の何かを報じない(隠蔽する)最も効果的な方法なのです。困った話だが、
実は人間の認識できる脳内の容量も決まっていて、今のようにイスラエル軍がガザ地区で大虐殺を行ている間は、他のもっと大問題が起きても誰も気が付かない。
2023年10月26日 (木)
死者年間20万人増が続く異常 植草一秀
が事実なら、正体不明の新コロ騒動や人類が未経験の遺伝子操作mRNAワクチン接種で日本国だけでも毎年20万人が無意味に殺されていることになるのですから、イスラエル軍の大量虐殺以上の世界規模の大虐殺が誰にも気が付かれない間に粛々と進行していたことになります。
あるいは東京電力福島第一原発事故の汚染水海洋投棄で騒いでいる間に、フクシマの地下深くで誰にも知られることなく間欠的に1000トンの核燃料デブリが野良臨界しているとすると、民主党菅直人政権が言っていたように最悪の場合は日本の人口で半分、面積で3分の1が汚染して住めなくなります。あるいは産業革命から150年で限界にきた資本主義自体が土台から崩壊しつつあるグレートリセットなのかも知れません。