逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

政府自民党がネットのHUFFPOSTで露骨な選挙運動

2017年10月21日 | 政治
『数日前からWORLD「元脱北者が語った北朝鮮」の巨大な文字がHUFFPOSTの正面画像に踊る』

Huffington Post Japanは、去年11月のメリカ大統領選挙では積極的に民主党のクリントン候補支持を公言していて、共和党大統領候補のドナルド・トランプの悪口雑言を繰り返していたが、今回の日本の総選挙では政府与党の自民党支持だとは言わないが、明らかに露骨な自民党の応援を行っているのですから悪質である。(アメリカ大統領選のように、日本では余計に、自分の政治的な立ち位置を示して政治宣伝は行うべきである)
Huffington Post を開くと、真っ先に見えるのが大きく黒々と書かれた『元脱北者が語った北朝鮮』の文字と写真なのですが、内容を確かめると、15年前の小泉純一郎首相のピョンヤン電撃訪問した2002年後半にテレビで散々流されていたものを文字に起こしたもの。(今の北朝鮮が如何に悪かを強調している)新鮮さが命のネットで流すような代物ではない。
総選挙の投票日直前に、HUFFPOSTがこの記事を流す目的は『自民党の応援演説』(テレビとかラジオの放送枠を金で買って、流される安倍晋三首相の『日本を守る』とのコマーシャル)であることは明らか。

安冨歩(やすとみ あゆみ)さんがリツイート
ハフィントンポストは、保守系ドラッジレポートのオルタナティブとして発足した左派媒体なのに、日本に来るとこんなになっちゃうのかヨ



『米朝チキンレースの真っ最中なのに、・・・あまりにも幼稚で危険すぎるHUFFPOSTの自民党コマーシャル』

ブッシュ政権が『大量破壊兵器』を口実にして15年前の2002年のイラク戦争ですが、なんと、愚かなブッシュ大統領とか閣僚たちは侵攻したアメリカ軍の首都バクダッド入城では、第二次世界大戦での米英仏の連合国軍のパリ入城でアメリカ兵たちがフランス市民から花束で歓迎された時のように、イラク人から大歓迎されると勘違いしていたらしい。
だから真っ赤な嘘の証拠類をでっち上げてまで、イラクへの無理やり侵略を始めたのです。(多分、CIAなどの諜報機関から軍事独裁政権のフセイン大統領などの数々の横暴や悪事を聞かされていたので、米軍がフセイン政権を倒せば市民から大喜びされると思っていたのですから無茶苦茶)
もしもHuffington Postの『元脱北者が語った北朝鮮』が真実だったとしたら、間違いなくアメリカのトランプ政権は斬首作戦を即座に決行していて、今頃はピョンヤンは米軍の巡航ミサイルで火の海ですよ。(米本国は無傷でも、韓国のソウルも日本の首都東京も、北朝鮮軍の必死の反撃で火の海になる可能性が高いが、)
トランプ大統領が口だけ勇ましだけで実際に北朝鮮を攻撃しない最大の理由とはHUFFPOSTの『元脱北者が語った北朝鮮』が真実ではない(事実の一部を意識的に誇張している)可能性が高いからなのです。
もう二十数年前からアメリカ(日本)は『北朝鮮の政権基盤脆弱で、数年待てば倒れる』と予想していた。ところが、意外に強靭で『5年以下に、必ず倒れる』どころか人工衛星を打ち上げ核兵器や大陸間弾道弾まで開発する底力を見せている。(今の日本政府ですが、『必ず倒れる』ので北朝鮮との約束は守る必要が無いとの安易で不真面目な態度)


オーストラリア海軍の行った演習で、魚雷攻撃で真っ二つになって爆沈する駆逐艦の画像

『7年前の2010年の参議院選挙の二番煎じ?二匹目のドジョウ?を狙う安倍晋三の思惑とは、』

2009年総選挙で大勝(麻生太郎の自民党が大敗)して成立した鳩山由紀夫首相の民主党政権ですが、マスコミとか官僚の悪質な妨害で1年であっけなく崩壊して管直人が首相になるが、続く2010年参議院選挙直前に消費税の増税を打ち出すオウンゴールで大敗する。(正しくは得票率で民主党は自民党に勝っていた。ところが、大勝する予定だったので候補者が乱立して共倒れしていた)
しかも運の悪いことは重なって、2011年には未曾有の東日本大震災とフクシマの核事故が発生。管直人首相の不手際もあり目も当てられない惨状になって、与野党一致の不思議な『管下し』が吹き荒れて、首相は千葉のドジョウ(野田佳彦)に代わって、2012年末に自民党に禅譲して現在に至っている。
民主党が大敗した(谷垣自民党が勝った)2010年参議院選挙ですが、この時に日本共産党(志位和夫)は歴史的な『記録的大敗北』を喫していたのである。
その理由は簡単で、今と同じで猛烈な北風が吹いていた。
2010年3月26日に韓国海軍哨戒艦天安が真っ二つになって沈没し乗員の半数近い46人が死亡した事件で、韓国政府(李明博大統領)は一週間後に北朝鮮の魚雷で沈没したと発表、日本のマスコミでも連日猛烈な北朝鮮バッシングが吹き荒れた。


韓国政府(韓国軍)の説明に納得せず、艦長に抗議する天安艦乗員の家族たちですが、日本とあまりにも違いすぎる光景に唖然とする

『原因は同じだが、結果が逆になった日本と韓国の、お家の事情(国民の民度の差?)』

李明博(イ・ミョンバク)政権や政府与党に近い論調の朝鮮日報など保守系主要三紙は連日『北朝鮮の潜水艦の魚雷によって韓国海軍の哨戒艦が沈没した』との北朝鮮バッシングを繰り返していた。ところが、野党や野党系のハンギョレ新聞や韓国の市民団体は逆の事実を示して激しく論争した。
ところが、わが日本国は悲しいかなみんな仲良く挙国一致なので、日本共産党を含む与野党の全員、もちろんマスコミは大喜びで『北朝鮮が~』を繰り返したのである。(ネットでも事情は同じで護憲左翼を含めて全員が韓国のイ・ミョンバク政権の言い分を繰り返す有様。反論していたのは『逝きし世の面影』など極少数)
その影響は凄まじい。韓国海軍の哨戒艦天安号沈没で座礁から『北朝鮮の潜水艦の魚雷』に変えた韓国政府の思惑は、直後に行われる予定の統一地方選だったが大敗したので、党名をハンナラ党からセヌリ党に変え、党首を李明博(イ・ミョンバク)からパク・クネに変えて、保守から中道に大転換することで生き残っている。
韓国哨戒艦天安号沈没事件で、日本共産党は歴史的な大敗北を喫したが、『北朝鮮が~』で負けた事実を認めたくない。今回も間違いなく7年前のまったく同じことが起きるでしょう。


韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権が示した北朝鮮の魚雷だが錆だらけの年代もの、ダブルになったスクリュー部分にはフジツボの痕跡まである。しかも爆発して敵艦を撃沈したのに何の損傷も無いのですから、たぶん朝鮮戦争当時の北朝鮮軍の魚雷の不発弾を海底から回収したものだった


決定的な証拠は沈没した天安艦のスクリューの損傷の方向で、『北朝鮮の魚雷』沈没時には、全速後退をしていた事実から座礁していた事実は明らかである。(そもそもの話、韓国のように、自分が撃沈されているのに気が付くまで1週間もかかるようなら戦争にならない。笑えない笑い話である)


新しいリベラルが誕生する?(写真:時事通信フォト)

『共産党 立憲民主・社民と合流し党名変更のラストチャンスか』/2017年10月18日 NEWSポストセブン

日本共産党の志位和夫・委員長は選挙後の首班指名で「(立憲民主党の)枝野幸男・首相」に投票する可能性を示唆したことで驚かれた。

小池百合子・東京都知事の「排除の論理」で希望の党からの出馬を拒否された民進党の候補を救済するために急遽、旗揚げした立憲民主党が希望以上の勢いで“台風の目”になりつつある。それを支えているのが共産党との連携だ。共産党は各小選挙区に1万5000から5万近い票を持つ。
自民党幹部が語る。
「組織力ゼロの希望の党は恐くないが、立憲民主党には、共産党の組織力と行動力、そして民進党が持っていた労組の動員力の3つの力が備わっているから侮れない」

志位氏は2年前、「国民連合政府」構想を掲げて当時の民主党に共闘をもちかけたことがある。
本誌・週刊ポストはその当時、共産党支持者の間から、党名を変更して「国民政党」への脱皮を求める声があがっていることを報じた(2016年1月8日号)。
しかし、共産党の運動員には党名への誇りが強く、志位氏ら指導部は踏み切れなかった。

立憲民主党の結党は共産党にとって党名変更の最後のチャンスかもしれない。
西欧の共産党は党名を変えて現実路線に転換している。ドイツでは東西統一後、共産党メンバーが左派政党に合流、「左翼党」という名で野党第一党となり、イタリア共産党は1990年代に「左翼民主党」と名を変えて左翼連合「オリーブの木」の一角として政権に加わった。
選挙後に枝野氏の首班指名をきっかけにドイツのように左派政党と合流し、日本労働党など新しい党を結成すれば、事実上、共産党の指導部がコントロールする国民政党になることができる」(共産党関係者)
こちらも数を集めるための政治に変わりはない。しかも共産党の希望への刺客作戦で、「野党連合」は壊れ、自民党を利することになっている。
週刊ポスト2017年10月27日号(抜粋)

今でも政界では最左翼だが、・・・『穏健な保守政党としての日本共産党(志位和夫)』
★注、
この『逝きし世の面影』では何度も指摘している事実ですが、日本共産党は昔から党名が同じだが肝心の中身が大きく違っていた。二十数年前の日本共産党(赤旗)ですが、党首は今と同じ志位和夫だが明らかに中身が違う。
昔の共産党ですが今とは大違いで、32年前の1985年8月12日首都圏で発生した日航ジャンボ機墜落事故で520名が亡くなった事件では、政府や事故調の間違いや自衛隊の不可思議な動きを正しく報じていた。大手のメディアが怖がって報じないことを書いていたのである。ところが今では大手新聞と論調に違いない所まで落ちぶれている。たぶん穏健な保守なので誰とも喧嘩したくない(叩かれたくない)のである。
最も分かり易い例は災害時のボランティアとか募金活動であろう。(全国規模で共産党本部がボランティアや募金を呼びかける切っ掛けになった大災害が1995年の阪神大震災だった)
労働者の政党である共産党が、『ただ働き』を呼びかけるなど自殺行為ですよ。善意の募金も大金持ちの慈善事業と同じで、明らかな偽善である。
ボランティアとは、無料奉仕のことでは無くて志願兵の意味であり、自主的であることが絶対条件で、日本のように『無料』を意味しない。(『志願』を、『無料』に意識的に書き換え、間違いに誘導した主体はマスメディアとか有識者たちだが、左翼である筈の共産党も安易に世の中の流れに乗って漂流している様は保守そのもの)



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2 コメント

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『ボランティアとはミリシア』 (ローレライ)
2017-10-21 19:08:46
『ボランティアとはミリシア』であり『トランプ政権の根っこ』になっているが『日本とは対照的な国民主権意識』がアメリカには生きている。
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原因は『朝日新聞の編集協力』 (リッケン現田石)
2017-10-21 23:48:09
新聞研究家の現田石です。

HUFFPOSTが次のURLで今回の「記事」を流した原因は『朝日新聞の編集協力』だと思います。

http://www.huffingtonpost.jp/world/

HUFFPOSTには、北朝鮮難民救援基金なる団体の記事を載せる連載枠があります。北朝鮮難民救援基金は、「第23回東京弁護士会人権賞を受賞、2009年アメリカ国務省の自由擁護者賞にノミネートされた」などと誇らしげに書く団体です。
最近は月1回掲載であり、前回9月の記事の次のものが今回紹介の記事です。内容が古いのは、ネタが切れて来たからでしょう。
東京弁護士会や東京大学駒場、朝日新聞が、アメリカ国務省の人権画策にすっかり調伏されている良い例だと思います。
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