逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

ヤマアラシに手を出しちゃいけねえ、・・・

2017年04月21日 | 政治
『ヤマアラシに手を出しちゃいけねえ、ヒョウであってもだ(動画)』2017年04月18日The Huffington Post

ヤマアラシにちょっかいを出すと、針攻撃を受けることになる。
2匹のヤマアラシが最強クラスの捕食者ヒョウに立ち向かい、この巨大な猫のエサにはならないことを知らしめた。
この動画は南アフリカのクルーガー国立公園で撮影され、「Kruger Sightings」がYouTubeに投稿した。映像には、ヒョウがヤマアラシに忍び寄り攻撃を仕掛けるも、針攻撃の反撃を食らって退散する姿が映っている。
それでもこの巨大な猫は懲りなかった。
今度は2匹目のヤマアラシにターゲットを変えて飛びかかり、激しい砂埃を巻き上げた。
砂埃の中からヤマアラシは無傷で現れたが、ヒョウは体に刺さった針を引き抜いている姿で現れた。
「ヤマアラシを見たのは初めてです。しかもこんな姿を見られるとは」と、撮影したドノヴァン・ピケスさんはLatestSightings.comに語った。
ピケスさんによると、ヤマアラシは無事だった。ヒョウは数分かけて体に刺さった針を抜き、1本残したまま茂みに姿を消した。
「この日、くたくたになったのは間違いなくヒョウの方でしたね」と、ピケス氏は語った。
この動画が撮影された時期は不明だ。
ハフィントンポストUS版



『空母「カール・ビンソン」朝鮮半島に向かう途中で「ぐずぐず」する』2017年04月18日 スプートニク

マスコミ報道によると、空母「カール・ビンソン」を中心とする米海軍の空母打撃群はまだ朝鮮半島沖に到着しておらず、現在インドネシアのジャワ島とスマトラ島の間の海峡に位置している。
Defense Newsは、米国の空母3隻からなる打撃群は現在、インド洋でオーストラリア海軍との演習に参加していると報じている。
複数のマスコミによると、米国の空母打撃群は4月25日以降に目的地へ到着する。なお公式情報は伝えられていない。
先の報道によると、米国の空母3隻が、韓国沖に到着する見通し。
(北朝鮮の国連次席大使は17日、『米国は朝鮮半島の平和に深刻な脅威をもたらす危険な状況を地域につくった』『核戦争は「いつでも」始まる可能性がある』と述べた)

『唐突なアメリカ(トランプ大統領)のシリア空爆に刺激されて、・・・』

世紀のトリックスター小泉純一郎首相の日朝首脳会談での北朝鮮トップの日本人拉致事件の謝罪以来、日本の病的な右傾化が止まらない。
今のインターネットの仮想世界では頭が空っぽで目が節穴のネットウヨが『米軍が北朝鮮を奇襲攻撃する』と大騒ぎしているのですが、左翼護憲派の政治ブログでも事情は五十歩百歩。ほぼ同じ水準なのですから情けない。日本では左翼が消滅して保守になり、残りは全部が右翼で、違いはもっと右の極右か狂信者かファシストかの違い程度。
なんと日本の国権の最高機関である国会においても安倍晋三首相が自衛隊による在韓邦人(5万人)の自衛隊による救出だとか、朝鮮半島からの避難民保護が真面目な顔で議論されているのですから驚くやら呆れるやら。(韓国のハンギョレ新聞は安倍首相が朝鮮半島からの難民受け入れに関して『スクリーニング』を実施することを示唆したことを、人道主義に反するとして痛烈に批判しているがこれは当然の指摘で、シリア難民を欧州諸国の政治家の誰かが『スクリーニングする』と言い出せば間違いなく政治生命を失うでしょう)ほぼ発想が低能ネットウヨである。
18日のハフィントンポストUS版の『痛い目に合うのでヤマアラシに手を出すな!』と、同じ日のスプートニクの『米空母が朝鮮半島に向かう途中で「ぐずぐず」する』ですが時期的にピッタリというか、まあ、その通りなのである。
幾ら空腹でも判断力が正常であれば全身を鋭い針で武装するヤマアラシに対して誰であれ手を出すものはいない。
同じ18日のBusiness Newslineによれば、マスコミ総がかりのネガティブキャンペーンにより史上最低の低支持率にあえいでいたトランプ大統領の支持率が50%を回復する。3カ月が経過しても旧オバマ政権の民主党や共和党右派議員の抵抗で閣僚の任命がいまだに終わらないし政府指名の数千名の官僚人事も手つかずのまま。今年1月20日に発足したアメリカの新政権ですが『順調な船出』どころか最初からマスコミやリベラル派、民主党議員の必死の抵抗でほぼ『立ち往生』状態に陥った。
この四面楚歌の局面打開を目的にしたシリア空爆とかアフガンでの史上最大の爆弾投下など、トランプ政権として『戦争前夜』を演出する危険極まる何とも傍迷惑な『瀬戸際政策』(政治的な心理戦、一般的な言葉では『はったり』とか『ブラフ』という)は現在のところ大成功している。

 『米空母派遣、狙いは北朝鮮けん制だけにあらず』  編集委員 高坂哲郎 2017/4/11 15:58日本経済新聞

狂犬マティス国防長官やティラーソン国務長官に続き、18日に来日したアメリカのペンス副大統領は『平和は力によってもたらされる』と語って露骨に恫喝したというが、恫喝相手はマスコミや有識者、ネットウヨなどが喧伝する『北朝鮮』ではない可能性が高いのである。
米海軍が8日、南シナ海に展開していた原子力空母カール・ビンソンやその護衛にあたる巡洋艦などの空母打撃群(Carrier Strike Group、CSG)を急遽予定を変えて朝鮮半島周辺に派遣すると発表。核兵器や弾道ミサイルで挑発を続ける北朝鮮への圧力を強めるのが目的との表向きの発表ですが、『誤解されていることや知られていない側面もある。米空母派遣の「真の狙い」は別だ』と、日本経済新聞の高坂哲郎編集委員が『現状は単なる「穴埋め」だ』と解説している。
米空母打撃群は第七艦隊が管轄する西太平洋地域には最低でも1群は必ず展開していたのである。

『そもそも優秀な商売人(あざとい駆け引きやハッタリが得意な不動産屋)だったアメリカ大統領のドナルド・トランプ』

ハワイより東の東太平洋を管轄する米海軍第3艦隊に所属するカール・ビンソンが現在南シナ海にいるのは、横須賀を母港とする第7艦隊所属の原子力空母ロナルド・レーガンが点検整備で動けないので、その『穴埋め』として事前の予定通りの展開だった。
米海軍のCSGは常時1群が西太平洋地域に展開しているので、今回の米海軍の決定は急遽決まった訳ではなくて、そもそも『増派』を少しも意味していなかった。(無敵艦隊を派遣したとのトランプ大統領のマスコミ向け発言ですが丸っきりのハッタリ)
1991年の湾岸戦争では米軍はペルシャ湾や東地中海などに空母打撃群をピーク時で5群程度も展開したし、1996年の台湾海峡危機の際も、米海軍は空母を2隻体制にして中国を牽制した。今回は1艘体制で、しかも朝鮮半島周辺ではなくてインドネシア海域でうろうろしているだけ。横須賀の空母ロナルド・レーガンが整備を終えた時に第三艦隊のカール・ビンソンの行方が今後の焦点になるだろう。(カール・ビンソンが東太平洋海域に帰らず朝鮮半島周辺に留まり、もしも空母が二艘体制になるなら今の北朝鮮危機のレベルは1996年当時の台湾海峡危機と同じ程度だと考えられる)



(おまけ)
『米、カールビンソン号の虚偽発表に「責任ない」強弁』 2017.04.21 ハンギョレ新聞社

ホワイトハウス報道官 
「朝鮮半島行きは正しい。到着時点を言及しなかっただけ」 
マティス国防長官 
「当時スケジュール変更したが、実際には変更されなかった」


オーストラリアとの海上演習に参加した米国のカールビンソン空母戦団が朝鮮半島海域に向かっていると虚偽発表した事件について、米国内外で波紋が広がると、ドナルド・トランプ政権が責任を負うべきことはないと強弁した。
ホワイトハウスのスパイサー報道官は19日、「(トランプ)大統領は、わが艦隊が朝鮮半島に向かっていると話した」
「それは事実だ。進行されている」。
「行政府の官僚たちはカールビンソン号がすぐに朝鮮半島に向かうと言ったことはない」、「当初発表が示唆したように、早く向かってはいないが、事実上朝鮮半島に向かっている」と述べた。
カールビンソン号が朝鮮半島に向かっていないとの質問が相次ぎ、スパイサー報道官は「我々はこの事案が送る信号に対する質問に答えた」、「私はその到着時点については言及しなかった」と強弁した。
カールビンソンの朝鮮出動を発言したジェームズ・マティス国防長官も同日、「我々はカールビンソン号の日程を変えると話した」、「我々は一般的に艦隊のスケジュールを事前に提供しない」。
「私はいたずらに振る舞いたくなかった」、「我々はその前にスケジュールを変えたが、当時はそのスケジュールが実際に変更されなかったのだ」。
しかし、国防省筋は一部の報道がカールビンソン号が朝鮮半島海域に到着する正確な時点を明確にしないまま、性急に結論を出したとメディアに責任を転嫁した。
04.21 ハンギョレ新聞社(抜粋)

★注、
韓国紙は野党系のハンギョレ新聞だけではなく保守与党系の三大紙もカールビンソンの騒動が虚偽(ブラフ)だった事実を大きく報じているが、これとは対照的に日本のマスメディアはほぼ沈黙している。
そもそも摩訶不思議な今回の騒動はトランプ大統領と対立するニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどアメリカのメディアが、『カール・ビンソンは先週までオーストラリア海軍との合同演習のために朝鮮半島とは正反対の方向を航行していた』事実をすっぱ抜いたしたことで起きていた。

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4 コメント

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『瀬戸際政策』の日米 (ローレライ)
2017-04-19 11:06:29
『瀬戸際政策』の日米と『コントロール』に協力するマスコミ、『いつまでも来る道』。
返信する
露骨な政治的デモ (くまごろう)
2017-04-19 16:27:11
本気で北朝鮮をどうにかしようと思うなら日本もパチンコ店を禁止にするかと思いますが、そのような話はまるでありません。
戦争になると支持率が上がるアメリカですが、本気で北朝鮮のトップを殺そうとすれば期間においては精々2週間くらいでしょうが、その代償がどれだけのものになるか考えれば、「判断力が正常であれば」手を出しはしないでしょう。支持率がどうこうという損害ではとても済まない。
これがシミュレーションの話なら核の抑止力が働くかどうか、どう転んでも誰も得しない状況に突き進むかどうか、と興味深い状態ですが、実際制御不能になって突入したら、人間性を放棄して対岸の火事と見物を決め込むことは、今回はできません。
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Make America Respectable Again (私は黙らない)
2017-04-20 05:03:13
アメリカは衰退している。グローバリズムとやらで製造業は流出し、軍事産業、金融、IT産業が生み出すあぶく銭で、1%が富を独占する社会。この国が再び国力を取り戻す為には、エリートでなくても真面目に働けば、子供を大学まで出し、持ち家とリタイア後の生活を賄える貯金ができる程度の健全な職を生み出す製造業を取り戻さなくてはいけない。
Greatというのであれば、まず、アメリカの国力回復をすべきだった。腕力で弱小国を恫喝することがGreat?古臭い。カールビンソンがウロウロしている間に、ロシアは北朝鮮との間に新航路を新設し、中国は一路一帯会議を開きますぞ。
これで益々某国は信頼を失う。今必要なのは、薄っぺらいGreatな転向大統領でなく、Make America Respectable Againと叫ぶリーダーだった。そうすれば、今頃、世界に別の風が吹いていたはずだ。
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Unknown (Saito)
2017-04-20 23:14:21
日本の首相はお花見でえ、当の北朝鮮は、核実験サイトでバレーボールですとさ!

https://jp.sputniknews.com/asia/201704203556119/
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