逝きし世の面影

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台湾、北京事務所開設

2010年05月05日 | 東アジア共同体

『台湾:対中観光窓口機関が北京事務所開設 中国側は7日』(毎日)

台湾の対中国観光窓口、台湾海峡両岸観光交流協会は4日、北京事務所を開設した。中国側の大陸海峡両岸観光交流協会の台北事務所は7日にオープンする。
中台が1949年に分断して以来、準政府出先機関の相互開設は初めて。
両交流協会とも「民間機関」の位置付けだが、公務員が駐在する。

北京事務所の開設式典には、両交流協会の会長を務める台湾観光局の頼瑟珍局長と中国国家観光局の邵※偉局長が出席した。
馬英九政権が進める中台関係の改善で、中台間の往来は活発化している。
台湾観光局によると、今年1~3月の台湾訪問者数は、中国が34万4136人(前年同期比98.64%増)、日本が27万2334人(同0.9%減)。台湾が1971年に外国人の観光を解禁して以来、トップを維持してきた日本は中国に抜かれた。
中国からの訪問者が急増するにつれ、台湾への入境に必要な「観光旅行証」を取得せず、空港到着後にトラブルとなるケースも出ている。出先機関の相互開設で、手続きの簡素化と往来の更なる拡大が期待されている。

『上海万博:台湾館が40年ぶり出展』

中国・上海万博2日目の2日、上海は気温が30度を超える真夏日となったが、来場者数は初日の20万7700人を超え、21万人を突破した。26人が熱中症で救急搬送された。万博には台湾が1970年の大阪万博以来、40年ぶりに出展。台湾で08年5月に馬英九政権が発足してからの中台関係改善を象徴するパビリオンは、随所に中台双方の配慮がみられ、今後、相互交流をさらに深める役割を担うことになりそうだ。

台湾館はアジアのパビリオンが並ぶAゾーンにあり、近くに巨大な中国館を望むが、高架の歩道をはさむ。台湾を自国の領土と主張する中国側が一定の配慮をしたとみられる。
パビリオンでは、政治的な内容は一切排し、自然や文化をPRする。ドーム状のスクリーンでは台湾最高峰の玉山(3952メートル)や景勝地の太魯閣(タロコ)渓谷などを紹介。台湾北部・平渓のランタンを夜空に飛ばす祭りをモチーフにしたアトラクションでは、LED(発光ダイオード)の画面で願い事を書き込んだ「ランタン」を飛ばすことができ、来場者は手を合わせながら真っ赤な「ランタン」を見送った。

一方、万博を機に中台の政治的な往来も活発化している。先月6日には韓正・上海市長が、直轄市の市長としては1949年の中台分断後初めて台湾を訪問。同29日には台湾の連戦・国民党名誉主席らが上海で胡錦濤国家主席と会談した。
胡主席は「40年ぶりの台湾の出展は両岸(中台)関係改善の成果だ。上海万博は両岸の相互理解を促すだろう」と語った。


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